軽自動車にかかる年間の維持費は？普通車との比較も紹介

車を所有する際に「軽自動車にかかる年間の維持費を把握しておきたい」「普通自動車と軽自動車の維持費の違いが知りたい」と考える人は少なくありません。

車には、ガソリン代や保険料、メンテナンス費用など、さまざまな維持費がかかります。車を所持する際は、年間にかかる維持費を把握しておくことが重要です。

本記事では、軽自動車にかかる年間の維持費の目安と内訳を紹介しています。この記事を読めば、車にどのような費用が発生するかわかりますよ。

あわせて、普通自動車と軽自動車の維持費の違いも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

軽自動車にかかる年間の維持費

一般的な軽自動車の場合、年間にかかる維持費は、およそ30万円〜40万円と言われています。

ガソリン代や駐車場代、消耗品代などは、ライフスタイルによって異なります。一般的な費用の目安として、参考にしてみてくださいね。

この先で、それぞれの費用の詳しい内容を確認してみましょう。

軽自動車にかかる年間の維持費①【ガソリン代】

軽自動車にかかる年間の維持費の1つ目は「ガソリン代」です。

ソニー損保が実施した「2023年全国カーライフ実態調査」によると、1ヶ月あたりの軽自動車の平均ガソリン代は、11,000円ほどとなっています。

（参考：ソニー損保「2023年　全国カーライフ実態調査」）

居住地や車種、車の使用頻度によって異なるものの、年間では13万円ほどかかる計算です。なお、普通自動車の年間のガソリン代の平均は、15〜16万円ほどとなっています。

軽自動車は、普通自動車と比較して燃費が良いとはいえ、家計に与える影響は小さくないでしょう。

ちなみに、エコな運転を心がけることで、燃費が10%ほど改善する可能性がありますよ。エコドライブについては、以下の記事でも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

軽自動車にかかる年間の維持費②【任意保険料（自動車保険料）】

軽自動車にかかる年間の維持費の2つ目は「任意保険料（自動車保険料）」です。

車の保険には、必ず加入が必要な自賠責保険のほかに、個人の任意によって加入する「任意保険（自動車保険）」があります。

任意保険料は、加入する人の年齢や状況によって異なるため、一律ではありません。一般的な任意保険料の目安は、以下のとおりです。

被保険者の年齢	車両保険なし/年	車両保険あり/年
18〜20歳	169,054円	339,442円
21〜25歳	79,180円	147,333円
26〜29歳	44,599円	80,108円
30〜39歳	30,842円	56,153円
40〜49歳	29,511円	54,464円
50〜59歳	28,036円	54,220円
60〜69歳	25,937円	49,362円

（参考：インズウェブ「【年齢代別】自動車保険料の平均・相場」）

また、任意保険とはいうものの、ほとんどの人が加入する保険だと思って良いでしょう。

保険への加入や、保険内容の見直しを検討の際は「インズウェブ」の保険比較サービスがオススメですよ。

インズウェブについては、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

軽自動車にかかる年間の維持費③【自動車税】

3つ目の軽自動車にかかる年間の維持費は「自動車税」です。

自動車を所有する際は、毎年4月から翌年3月までの1年間に自動車税が発生します。保険料は前払い制となっており、一般的な支払い期限は5月末日までです。

以下の表で、軽自動車と普通自動車の自動車税を確認してみましょう。

排気量区分	新車登録時期ごとの税金
【軽自動車】	2015年3月31日以前	2015年4月1日以降
	7,200円	10,800円
【普通自動車】 排気量（リットル）	2019年9月30日以前	2019年10月1日以降
1.0以下	29,500円	25,000円
1.0〜1.5	34,500円	30,500円
1.5〜2.0	39,500円	36,000円
2.0〜2.5	45,000円	43,500円
2.5〜3.0	51,000円	50,000円
3.0〜3.5	58,000円	57,000円
3.5〜4.0	66,500円	65,500円
4.0〜4.5	76,500円	75,500円
4.5〜6.0	88,000円	87,000円
6.0〜	111,000円	110,000円

（※自動車税額が変更になりました。それぞれ、軽自動車が2015年4月から、普通自動車は2019年10月から変更されています。）

また、最初の新規検査から13年経過した軽自動車の場合、自動車税が12,900円になります。同じ軽自動車に長く乗る予定がある場合は、留意しておきましょう。

軽自動車にかかる年間の維持費④【車検代】

4つ目の軽自動車にかかる年間の維持費は「車検代」です。

軽自動車を所有する場合、2年（新車の場合は3年）に1回の車検が必要になります。車検時の主な費用は、以下の表のとおりです。

項目	軽自動車	普通自動車（〜1.5tまで）
自賠責保険料	17,540円（24ヶ月）	17,650円（24ヶ月）
自動車重量税	新車：0〜9,900円 その他：0〜8,800円	新車：0〜73,800円 その他：0〜75,600円
印紙代	1,600〜2,500円	1,600〜2,600円
車検基本料・整備費用	4〜7万円	5〜10万円
合計	6〜10万円	7〜20万円

（次回の自動車重量税額が知りたい方は、国土交通省「次回自動車重量税額紹介サービス」から調べられますよ。）

自動車の車検にかかる費用は、車種や年式、依頼店舗などによって異なります。一般的な目安として考えておくと良いでしょう。

少しでも車検費用を抑えたい場合は、複数の店舗の見積もりを比較するのがオススメですよ。

軽自動車にかかる年間の維持費⑤【点検費】

5つ目の軽自動車にかかる年間の維持費は「点検費」です。

軽自動車を所有する際、車検とは別に「法定点検」が必要になります。法定点検をおこなうタイミングは、12ヶ月または24ヶ月に1回です。

法定点検の費用目安は、12ヶ月で9,000〜13,000円となっています。24ヶ月の場合は、車検とあわせて実施・請求されるのが一般的です。

自家用として軽自動車に乗る場合、法定点検を受けなくても、とくに罰則はありません。とはいえ、法律で定められたドライバーの義務です。

安全に楽しく車に乗るためにも、必ず法定点検を受けるようにしましょう。

軽自動車にかかる年間の維持費⑥【消耗品の交換費用】

6つ目の軽自動車にかかる年間の維持費は「消耗品の交換費用」です。

車に乗っていると、さまざまな消耗部品の交換が必要になります。主な消耗品は、以下のとおりです。

車に乗る頻度によって消耗スピードが異なりますが、部品の交換にはそれぞれ数千円〜数万円ほどかかります。

複数の部品交換が重なった場合、結構な費用になってしまうため、交換時期が近い部品から少しずつ修理していくと良いかもしれませんね。

軽自動車にかかる年間の維持費⑦【駐車場代】

7つ目の軽自動車にかかる年間の維持費は「駐車場代」です。

軽自動車を所有する場合、駐車場を借りなくてはいけません。一般的な月極駐車場の相場は、5,000円〜10,000円ほどです。

とはいえ、駐車場の賃料相場は、立地や設備によって大きく変動します。例えば、東京23区の場合、20,000円を超える駐車場も珍しくありません。

月極駐車場を探す際は「PMCマンスリーパーキング」がオススメです。PMCマンスリーパーキングについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ぜひ、あなたの希望に合う駐車場を探してみてくださいね。

PMCで駐車場を探してみる

軽自動車は普通自動車よりも年間の維持費が10万円安い

最後に、軽自動車と普通自動車の年間にかかる維持費の違いを紹介します。

以下の表に、軽自動車と普通自動車の維持費の目安をまとめました。

項目	軽自動車	普通自動（〜1.5t）
ガソリン代	132,000円	162,000円
任意保険	60,000円	70,000円
自動車税	10,800円	30,500円
車検代	40,000円（2年で8万円）	60,000円（2年で12万円）
点検費用	11,000円	13,000円
合計	253,800円	335,500円

上記の他にも、消耗品の交換にかかる費用や、メンテナンス料、車体のローン代などがあります。

それらも含めると、軽自動車と普通自動車の維持費の差は、もう少し大きくなるかもしれませんね。

【まとめ】軽自動車は普通車よりも年間の維持費がお得！

この記事では、軽自動車にかかる年間の維持費を紹介した上で、普通自動車の費用と比較しました。

軽自動車を所持する場合、さまざまな費用がかかることが確認できましたね。また、普通自動車と比較して、軽自動車の維持費が安いのも、おわかりいただけたのではないでしょうか。

車の買い替えを検討中の方や、少しでも維持費を安く抑えたい場合は、この記事を参考にしてみてください。

以下の記事では、車にかかる維持費を節約する方法を7つ紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。