「もしかして、当て逃げしてしまったかも」と不安になったことはありませんか?車が傷なしなら「大丈夫」と、その場を立ち去ると、後々大きなトラブルに発展するかもしれません。
傷の有無に関わらず、当て逃げしやすい状況は同じです。そこで、本記事では「当て逃げしてしまったかも」と思う場面を3つ紹介しています。
当て逃げしてしまったかもと思う場面3選
- 隣の車にドアパンチ
- ガードレールに接触した
- 建物の塀やポールにぶつけた
物損事故をした場合、たとえ傷がなくても車の内部が損傷しているかもしれません。事故の瞬間には気づかなくても、あとで車が故障する可能性があるんですよ。
事故をしたときの正しい対処法や当て逃げ防止方法についても解説します。正しい知識を身につけて、自分だけでなく他人に対しても安全運転を心がけましょう。
Contents
- 1 傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面①【隣の車にドアパンチ】
- 2 傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面②【ガードレールに接触した】
- 3 傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面③【建物の塀やポールにぶつけた】
- 4 当て逃げしてしまったかも?と思う瞬間の共通点
- 5 傷なしでも警察に届け出を!リスクと罰則とは
- 6 「当て逃げしてしまったかも…」傷なしでも見えない損傷に要注意
- 7 車を当ててしまったときは?正しい対処法とは?
- 8 保険会社への連絡も忘れずに
- 9 当て逃げを予防するにはどうすればいい?
- 10 万が一、当て逃げされてしまったら
- 11 【まとめ】傷なしでも「当て逃げしてしまったかも・・・」と不安にならないように警察へ連絡を
傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面①【隣の車にドアパンチ】
はじめに紹介する「当て逃げしてしまったかも」と思う場面は「隣の車にドアパンチ」したときです。
もしも、相手の車や自分の車に傷がなくても、ドアを開けたときに接触した手応えや音が聞こえたとしたら、ドアパンチをしたと思ってよいでしょう。
車のドアを開けたとき、隣の車に「ドアパンチしてしまったかも」と思うことは、車を運転している方なら、よくある場面かもしれません。
スペースの狭い駐車場では、ドアパンチが起こりやすい状況です。とくに、混雑している日や通路の狭い駐車場では、隣の車との間が狭くなるため、ドアパンチが起こりやすくなりますよ。
傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面②【ガードレールに接触した】
次に紹介する、当て逃げしてしまったかもと思う場面は「ガードレールに接触した」ときです。
とくに狭い道で車の対向をするときに、ガードレールに接触しやすくなります。相手の車に当たらないように気を付けた結果、自分の車がガードレールにぶつかるからです。
狭い道以外にも、カーブや天候が悪い日・夜間の運転は気をつけた方が良いでしょう。万が一、ガードレールに接触したときは、警察だけでなくガードレールの所有者に連絡する必要があるんですよ。
ガードレールは、国土交通省や自治体が管理しており、警察や保険会社から連絡する可能性も高いでしょう。しかし、自分で連絡する場合は、国土交通省のホームページに記載されているので、確認しておきましょう。
傷なしなら大丈夫?「当て逃げしてしまったかも」と思う場面③【建物の塀やポールにぶつけた】
最後に紹介する「当て逃げしてしまったかも」と思う場面は「建物の塀やポールにぶつけた」ときです。
駐車場や走行中は、建物や塀・ポールにぶつかることも少なくありません。駐車場内では、方向転換やバック駐車などのハンドル操作が多くなるからです。
建物やポールにぶつかったときも、持ち主への報告が必要です。もしかしたら、傷なしの場合なら、その場で許してもらえるかもしれません。
しかし、後日高額な修理費用を請求されるなど、トラブルも少なからず発生しています。ですから、費用についてはその場で決めず、警察や保険会社に必ず連絡しておきましょう。
当て逃げしてしまったかも?と思う瞬間の共通点
「当て逃げをしてしまったかもしれないな」と感じる瞬間には、共通点があります。まず、接触した感触や音が挙げられます。
傷が付くほどの衝撃なら、すぐに気がつくでしょう。しかし、傷がつかない衝撃であれば「気のせいかな」「飛び石だったかも」と考えるのではないでしょうか。
次に、車が接触しやすい状況で運転していた場合です。狭い道の航行中や悪天候・夜間の運転などです。
「当て逃げしてしまったかも」と疑問を持ったままで過ごしていても、後で不安になるケースもみられます。
監視カメラやドライブレコーダーを設置する方が増え、後日警察から連絡がくる場合も考えられます。疑わしいときは、たとえ傷がなくても慎重な対応が求められます。
傷なしでも警察に届け出を!リスクと罰則とは
物損事故では、車両保険に加入していれば、自分の車の修理費用をまかなえます。ただし、車両保険を使用する場合、警察の事故報告書が必要です。
保険会社にとって事故報告書は、保険金の不正請求の防止や過失割合を知るうえで必要です。ですから、事故報告書がない場合、修理費用は全額自己負担になるでしょう。
また、当て逃げをした場合、報告義務違反と危険防止措置義務違反となり、懲役または、罰金の支払いが科せられます。加えて、運転免許証の違反点数に加点がされれば、30日の免許停止となるでしょう。
物損事故では、警察に報告しても懲役や罰金は科せられません。ですから、当て逃げするリスクを負うよりも、速やかに警察に連絡するようにしましょう。
「当て逃げしてしまったかも…」傷なしでも見えない損傷に要注意
一見、車に傷がない場合でも、思わぬところに損傷が見つかるかもしれません。車の内部にダメージがあれば、車が動かなくなるでしょう。運転中に異音や異臭・操縦性に変化を感じたときは、専門店で点検してもらってください。
また、車だけではなく自分自身の体調にも気を付ける必要があります。傷が付かない程度の接触事故では、自分にけががないことが多いでしょう。
しかし、後日痛みが出る可能性も考えられます。事故から日数が経過してしまうと、保険金が受け取れない場合があるんですよ。事故のけがかどうか判断しにくくなるため、早めに受診しておきましょう。
車を当ててしまったときは?正しい対処法とは?
車を接触させたときは安全を優先し、できるだけ安全な場所へ移動させます。このときに、けが人がいれば救急車を呼びましょう。
事故の規模にかかわらず、必ず警察に連絡します。事故の状況を正確に伝え、警察の指示に従います。警察への連絡は、後の保険の請求にも必要です。
事故が起きたときは、たとえ物損事故であっても冷静な対応が必要です。先にも紹介したように、その場から立ち去ると当て逃げだと判断されます。
感情的にならず、事実をしっかりと記録し、適切な手続きをするようにしましょう。
保険会社への連絡も忘れずに
車に接触したときは、傷の有無にかかわらず、保険会社にも連絡することが大切です。また、接触相手がわかる場合、次のような内容を確認しておきましょう。
- 相手の氏名
- 連絡先
- 保険会社
- ナンバープレート
また、可能であれば現場の写真を撮影します。たとえ傷がなくても、その場で示談に応じることは避け、保険会社の指示を待ちましょう。後々トラブルに発展する可能性があります。
相手の方が不在の場合には連絡先をメモに残すか、警察と保険会社に連絡し、相手からの連絡を待ちましょう。落ち着いて行動し、必要な情報の記録で、スムーズに解決できるんですよ。
当て逃げを予防するにはどうすればいい?
車への接触は、慎重な運転を心がけるだけでなく、対策をすれば、当て逃げされるリスクを減らせます。
例えば、広いスペースの駐車場を選ぶことです。広さがあれば1台ごとの幅に余裕をもたせているため、車と接触しにくくなります。加えて、監視カメラが設置されていれば、事故発生時の証拠が残りやすいでしょう。
万が一の対策として、ドライブレコーダーが有効です。車の車種やナンバープレート・事故の瞬間が撮影されるため、事故の証拠としても役立ちます。
保険会社のオプションには、ドライブレコーダーの設置で割引や特典が受けられるものや、事故時に保険会社へ直接つながるものもあります。
自動車保険の見直しを検討している方は「インズウェブ」がおすすめです。一度に21社の保険会社の比較ができるため、あなたにぴったりな保険会社が見つかるでしょう。
万が一、当て逃げされてしまったら
万が一、自分が当て逃げされたときも、自分が事故をしてしまったときと、基本的には同じ対処をします。
まずは警察に連絡し、状況を説明しましょう。また、事故現場の状況を写真や動画で記録することも大切です。
ドライブレコーダーを設置している場合は、当て逃げの瞬間や相手の車が映っていないか確認します。
ドライブレコーダーの映像は、犯人特定や保険金請求の際に役立ちます。上書きされないように撮影を停止しておくか、SDカードを抜いておきましょう。
当て逃げされてしまっても、車両保険で修理費用を補償できる場合があります。ただし、保険の種類や契約内容によって補償範囲が異なりますので、事前に確認するようにしましょう。
【まとめ】傷なしでも「当て逃げしてしまったかも・・・」と不安にならないように警察へ連絡を
本記事では「当て逃げしてしまったかも」と思う場面を3つ紹介しました。傷の有無に関わらず、事故現場から立ち去れば当て逃げとなり、罪に問われてしまいます。
「当て逃げしてしまったかも」と不安を抱えていると、精神的にもつらいものです。近年はドライブレコーダーを設置している車も多く、後日警察から連絡がくるかもしれません。まずは、落ち着いて事故状況を確認し、警察や保険会社に報告しましょう。
当て逃げを避けるためには、スペースに余裕がある駐車場や監視カメラを設置している駐車場を選ぶことがおすすめです。
また、自分自身が被害者にならないためにも、ドライブレコーダーの設置を検討し、安心して運転できるようにしておきましょう。