「タイヤ交換を自分でしてみたい!」と考えることはありませんか?タイヤ交換は力が必要なイメージがあるため、女性一人で行うことに不安を感じる方もいるでしょう。
タイヤ交換は、正しい手順とコツをつかめば、女性一人でも行うことが可能です。そこで、本記事では、女性が自分でタイヤ交換をする手順を7つのステップに分けて解説します。
女性が自分でタイヤ交換をする7つのステップ
- タイヤを準備する
- ホイールナットを緩める
- 車体をジャッキアップする
- タイヤを取り外しする
- 新しいタイヤを取り付ける
- ジャッキダウンする
- 残りのタイヤの交換があれば同様に行う
冬に雪がよく降る地域では、スタッドレスタイヤに交換する必要があります。タイヤ交換のシーズンになると整備工場は混雑するため、自分で交換をすれば時間も費用も節約できるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
女性が自分でタイヤ交換をする手順①【タイヤを準備する】
女性が自分でタイヤ交換をする手順の1つ目は「タイヤを準備する」ことです。タイヤを車両から外すとき、すぐに交換できるように近くにタイヤを用意しておきましょう。
また、新しいタイヤに交換するときは種類やサイズが合っていることや、タイヤが傷んでいないかチェックすることも大切です。
新しいタイヤを1本ずつ出しながら交換すると進めやすいですよ。一度にタイヤを出してしまうと古いタイヤと区別が付きにくくなるため、一気に進めたい方はシールで目印を付けると便利です。
タイヤ交換をする際は、交換用のタイヤのほかに、ジャッキやレンチ・軍手・車止めなども用意しておきましょう。
女性が自分でタイヤ交換をする手順②【ホイールナットを緩める】
タイヤ交換をする、次の手順は「ホイールナットを緩める」ことです。ホイールナットを緩めるときは、レンチをホイールナットに合わせ、反時計回りに力を加えて1~2周ほど緩めます。
このとき、ナットを完全に外してしまうと、ジャッキアップしたときにタイヤが外れるかもしれません。車体の落下やジャッキが倒れる危険性が考えられるため、ナットは緩めすぎないように注意しましょう。
また、作業をするときは、車をアスファルトなどの固くて平らな場所に停めましょう。土や砂利の地面だと、滑りやすいため危険です。
車はエンジンを切り、サイドブレーキを引いて車体を動かないようにしてください。1本ずつタイヤを交換する場合、交換するタイヤの対角線上にあるタイヤ(例えば、前輪の右を交換するなら後輪の左タイヤ)に、車止めを使うと安全です。
女性が自分でタイヤ交換をする手順③【車体をジャッキアップする】
タイヤ交換の3つ目の手順は「車体をジャッキアップする」ことです。車をジャッキアップポイントに固定し、ジャッキを設置して車体を上げます。
ジャッキアップポイントは、一般的に車のフレームやサスペンション付近にあり、印や切り込みが付いています。しかし、ジャッキアップポイントは車種によって異なるため、取扱説明書で確認しておきましょう。
ジャッキをゆっくりと上げ、タイヤが地面から1cmくらい離れるまで車体を持ち上げます。このとき、車体を上げすぎると、タイヤの取り外しに力が必要です。
また、ジャッキアップ時は安全のため、ジャッキスタンドを使用して車体を支えることがオススメです。
ジャッキスタンドは、上昇したスタンドが突然下がったり滑ったりするのを防止します。別のタイヤを車体の下に挟んで、固定しておいてもいいですよ。
女性が自分でタイヤ交換をする手順④【タイヤを取り外しする】
タイヤ交換の4つ目の手順は「タイヤを取り外しする」ことです。緩めたホイールナットをすべて取り外し、タイヤを車体から平行に取り外します。
タイヤを外すときは、タイヤの重みに注意が必要です。タイヤの下側を持ち上げるようにすると、力を入れずに交換できるでしょう。
取り外したタイヤを安全な場所に置き、傷が付かないように注意してください。また、タイヤとセットでナットの保管も必要です。新しいタイヤのナットと混ざらないように、袋に入れるといいですよ。
女性が自分でタイヤ交換をする手順⑤【新しいタイヤを取り付ける】
タイヤ交換の5つ目の手順は「新しいタイヤを取り付けること」です。タイヤを取り付けるときは、新しいタイヤを車輪に合わせて、ホイールナットを手で締めておきます。
その後、トルクレンチを使用して確実に締めます。4本分のタイヤを交換する場合、最後にまとめて本締めをしてもよいでしょう。
ナットの本締めを忘れると脱輪する恐れがあります。しかし、ナットの締め付けは、強すぎても弱すぎても危険です。
また、タイヤに適合したナットを使用し、トルクレンチで適切な強さでナットを取り付けてくださいね。
女性が自分でタイヤ交換をする手順⑥【ジャッキダウンする】
タイヤ交換の6つ目の手順は「ジャッキダウンをする」ことです。ジャッキスタンドやタイヤを使用している方は、ジャッキを下ろす前に外しておきましょう。
ジャッキをゆっくりと下げて、車を地面に戻します。ジャッキを一気に下ろしてしまうと、車体が落下して危険ですよ。
タイヤが地面に戻ったら、ホイールナットを再度締めます。このとき、ホイールナットを対角線で(例えば、4本ならバツを書くように、5本なら一筆書きの星をイメージするように)締めていくと、ネジに負担をかけずにナットを締められますよ。
ナットの締め付けには、トルクレンチを使用します。車に必要なトルクは、一般的に普通車で約100~120N・m、軽自動車で約80~100N・mだと言われています。
車に適したトルクは車種や走行頻度によって異なるため、取扱説明書やディーラーで確認することがオススメです。
また、レンチでナットを締め付けるときに全体重をかける方もいますが、ケガをしたりナットが壊れたりするため、絶対にやめるようにしましょう。
女性が自分でタイヤ交換をする手順⑦【残りのタイヤの交換があれば同様に行う】
タイヤ交換をするときの最後の手順は「残りのタイヤの交換を同様に行い」ます。タイヤ交換が終わったら、まず適切な空気圧を維持しているのか確認します。
長い期間使用していないタイヤは、空気圧が減っているかもしれません。また、空気圧が適切でない場合、タイヤの摩耗の進行やパンクの原因にもなりますよ。
空気圧を確認するには、市販の「エアゲージ」を使用するか、ガソリンスタンドで測定すると良いでしょう。適切な空気圧は、一般的に運転席のドア付近に記載されています。
また、タイヤ交換をしたときは、試運転をすることも大切です。ハンドルの動きや振動があれば、締め直しをしてください。
しかし、すぐにはナットのゆるみに気付かない場合も多いため、100kmくらい走行したら、ナットがゆるんでいないか点検しておきましょう。
タイヤ交換に必要な準備物
タイヤ交換をする際は、次のようなものを準備しておきましょう。
- ジャッキ
- クロスレンチ
- トルクレンチ
- タイヤ止め
- 軍手
- ナットを入れる袋
- 作業灯
- エアゲージ
ジャッキは車を上げるときに必要です。「油圧ジャッキ」や「電動ジャッキ」を使用すれば、力に自信のない女性の方でも安心です。
レンチを女性が使うなら「クロスレンチ」がオススメです。また、トルクレンチは、ホイールナットを正確に締めるために必要です。締めたあとは、エアゲージで空気圧を測りましょう。
作業をする際は、車止めで車を固定します。軍手をはめると作業効率がアップするでしょう。また、作業灯があれば、車体の底をのぞくときに便利です。
タイヤ交換工具セットを購入すれば、必要な工具が一度にそろうため、女性や初心者の方にオススメです。
タイヤ交換をする際の注意点
タイヤ交換は、安全な場所で行うことが大切です。例えば、タイヤがパンクした場合、道路の路肩で交換が必要になるかもしれません。後続車や歩行者の妨げにならないように、注意が必要です。
また、タイヤ交換をした後は、必ず点検しておきましょう。すべてのホイールナットが確実に締められているか確認し、空気圧が適切かどうかチェックが必要です。
タイヤ交換は、コツが必要な作業です。自分で交換することが心配な方は無理をせず、他の人に手伝ってもらいましょう。ディーラーや整備工場・大手カーショップに依頼する方法もありますよ。
【まとめ】女性でもタイヤ交換は自分でできる!万が一に備えておけば安心
本記事では、女性が自分でタイヤ交換をする手順を7つのステップに分けて解説しました。タイヤ交換は難しいイメージを持ちますが、便利なツールを利用すれば、意外と簡単にできるかもしれません。
JAFの調査では「タイヤのパンク」が出動理由の2位になっています(※2022年4月〜2023年3月累計)。ですから、タイヤ交換の方法を知っておいて損はありません。
タイヤ交換を一人で交換することが心配な方は、ディーラーやカーショップを頼ってみてもよいかもしれません。また、店舗によっては有料でタイヤを預かってもらえるため、場所を取らず便利です。
また、車の万が一のトラブルにはJAFのロードサービスがオススメです。家族や知人の車でも対応可能なため、長距離ドライブも安心して楽しめるでしょう。