「車庫証明の申請方法ってどんな手順でするんだろう?」「自分でも取れるの?」という疑問を持つことはありませんか。
車庫証明は新車や中古車を購入するときに、申請が必要な手続きです。車庫証明の手続きを忘れてしまうと、新車の購入手続きがストップしてしまいます。
引っ越しをしたときは、車庫証明の住所変更もしておきましょう。住所変更の際は15日以内に手続きをしないと10万円以下の罰金が科せられます。
この記事では、車庫証明を申請する4つの手順や注意点を紹介しています。車庫証明を自分で行えば、浮いた代行費用を新車で出かけるレジャー費に充てられるでしょう。
Contents
車庫証明は自分で申請できる!
車庫証明は、自分で手続きすれば申請可能なんですよ。
車庫証明を自分で手続きすれば、1~2万円の代行費用を節約して車にかかる費用を減らせるでしょう。
車庫証明の手続きに必要な書類は、警察署にもらいに行くかインターネットでダウンロードして取得できます。
次の項目では、車庫証明を取る条件について詳しく解説しています。ぜひ、このまま読み進めてくださいね。
車庫証明が取れる「保管場所」の条件は4つ
車庫証明が取れる「保管場所(車庫)の要件」は以下の4点です。
- 道路以外の場所にする
- 自宅から直線距離で2㎞を超えないこと
- 駐車場から車を支障なく出入り可能、かつ、駐車スペースは車体全体を収容する
- 車庫として使用できる権原がある
上記の条件がすべて満たされていないと、車庫証明が取れなくなります。ちなみに車庫証明は、新車購入時だけではなく、中古車を購入したときにも必要になります。
①道路以外の場所にする
車両や人が通行する道路以外の駐車スペースが必要です。
自宅に車庫や空地がある方は、そのまま次の条件を満たしているのか確認してみましょう。
自宅に駐車できるスペースがない方は、近くに駐車場を借りられないか探してみてください。
②自宅から直線距離で2㎞を超えないこと
車庫証明が取れる保管場所は、自宅から駐車場まで直線距離で2キロ以内が条件としてあります。
2キロ以内とは分かりやすく言うと、大人が歩いて30分程度の距離ですよ。自宅から2㎞以内の駐車場を探してみましょう。
③駐車場から車を支障なく出入り可能、かつ、駐車スペースは車体全体を収容する
車庫証明が取れる保管場所は、自宅から駐車場までの道路環境について、以下の2点を確認しましょう。
- 道路の幅が車よりも狭くないか
- 通行止めになっていないか
また、駐車スペースに車両全体を収容できなければなりません。横幅だけでなく、縦にも車がはみ出していないか調べておきましょう。
④車庫として使用できる権原がある
車庫証明として提出する土地は、駐車場として使用できる場所でなければなりません。
自宅に駐車スペースがなく、駐車場を借りる方は、貸主に証明書類を作成してもらう必要があります。
車庫証明の申請方法の手順
車庫証明を申請する際は、以下の4つの手順で行いましょう。
- 必要な書類をそろえる
- 書類の必要事項に記入する
- 警察署へ申請書を提出する
- 保管場所標章を受け取る
車庫証明は、地域によっては「手続きの必要がない地域」があります。車庫証明の手続きが必要な地域は、住んでいる市町村の警察署のホームページで確認ができますよ。
また、地域によって、車庫証明の申請に必要な書類様式が異なるため、直接警察署に取りに行く方が確実でしょう。
次の項目から、車庫証明の手続きに必要な書類を詳しく紹介します。
車庫証明の申請方法①【必要な書類をそろえる】
車庫証明を申請するときは、まず、以下の4つの書類を準備しましょう。
- 自動車保管場所証明申請書(車庫証明)
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の使用権疎明書面(2種類から選択:自分の所有地用または賃貸用)
- 保管場所の所在図・配置図
警察署でもらう「自動車保管場所証明申請書(車庫証明)」は、複写式になっています。
車庫証明は警察署と運輸支局に提出するため、ホームページから印刷した用紙で申請する方は、2枚用意しておきましょう。
車庫証明の申請方法②【書類の必要事項に記入する】
次に、先の項目で紹介した、4つの書類に必要事項を記入します。
各書類ごとに記入内容が異なるため、確認するようにしてください。
また、車のメーカー名型式など、車の情報や個人情報が必要になります。あらかじめ準備しておくといいでしょう。
自動車保管場所証明申請書
「自動車保管場所証明申請書」には、車のメーカーや型式、車体番号・車の大きさを記載します。
また、駐車場の住所や車の所有者の情報を記入してくださいね。申請する車両の車検証を準備しておくと、スムーズに記入できるでしょう。
保管場所標章交付申請書
保管場所標章交付申請書は「保管場所標章」というシールをもらう場合に必要な書類です。
車庫証明の手続きが完了している証明で、車両後方のガラス窓に貼る義務となっています。
記載内容は「自動車保管場所証明申請書」と同様、以下の4つを記入すれば完了です。
- 車種
- 型式
- 車両情報
- 自宅の現住所
保管場所の使用権疎明書面
保管場所使用権原疎明書面は、駐車場が自宅にある場合と駐車場を借りる場合では、使用する書類が異なります。
駐車場が自宅にある場合
自宅に駐車場がある方は「自認書」と呼ばれる書類に記載・押印します。
駐車場を借りる場合
駐車場を借りる方は、駐車場の管理者に書いてもらいましょう。
駐車場を借りる方は、駐車場の場所や契約期間の記載が必要です。駐車場の契約開始日より前に、車庫証明の申請はできないため注意してください。
保管場所の所在図・配置図
「保管場所の所在図・配置図」の所在図は、自宅から駐車場までの地図を記載します。
- 自宅から駐車場までを直線で結び、距離を記入
- 目印になる建物・道路を記入
- インターネットで出した地図でも可能
- 駐車場の寸法
- 既に登録している車掌の寸法
- 駐車場の出入口の寸法
- 駐車場が道路と繋がっているか
- 周囲の目立つ建物を記載(市役所、消防署など)
車庫証明の申請方法③【警察署へ申請書を提出する】
車庫証明の申請に必要な書類がそろったら、警察署の「車庫証明窓口」に提出します。
警察署は、駐車場がある地域の管轄に申請してくださいね。
- 平日8:30~16:30
- 年末年始(12月29日~1月3日)を除く
- 手数料2,100円程度
手数料は、市町村によって料金が異なるため確認が必要です。
手続きが終わったら「納入通知書兼領収書」を受け取り終了。こちらは保管場所標章の受け取りに必要です。
手続きの際は、万が一、間違いが見つかったときに訂正できるように認め印を準備しておくと安心です。
申請後は、警察で申請内容に間違いがないか確認するため、交付まで3日~7日かかるでしょう。
車庫証明の申請方法④【保管場所標章を受け取る】
最後に「保管場所標章」「保管場所標章番号通知書」「自動車保管場所証明書(車庫証明書)」を受け取るため、警察署に行きます。
受け取りは、本人ではなく代理人でも可能であり、「納入通知書兼領収書」の提出と標章交付手数料約500円を支払うだけです。
車庫証明は、交付予定日から1カ月以内に運輸支局または、自動車検査登録事務所に提出してください。
1カ月以上経過すると車庫証明の期限が切れてしまいます。再度書類をそろえて警察署で申請しなおさなければなりません。二度手間になるため、注意してください。
受け取った保管場所標章は、車の後部ガラスに必ず貼ってくださいね。
軽自動車の車庫証明は、申請しなくても良い場合がある
軽自動車車庫証明は登録の必要がないため、申請しなくてもかまいません。
しかし、各都道府県の県庁所在地や人口10万人の市町村では、車庫証明の代わりに「車庫の届け出(自動車保管場所届出書)」が必要になる場合があります。
車庫の届け出が必要な地域かどうか知りたい方は、居住地の警察署のホームページをご覧ください。
軽自動車の車庫の届け出の手続きは、車庫証明の申請方法と同じで即日「保管場所標章」が受け取れます。
標章交付手数料が500円程度かかりますので、準備しておいてください。
車庫証明を申請する際の注意点
車庫証明をする際は、駐車場を借りるかどうかによって、申請書類が変わります。
駐車場の所有者や管理者に依頼するため、当日に書類を受け取れるかどうかわかりません。
また、車庫証明の手続きには、3~7日かかります。急ぎで必要な方は、なるべく早く手続きしましょう。
車庫証明を受けてから1カ月以内に運輸支局の申請が必要です。
車の販売店で代理で手続きしてもらうと、1万~2万円の代行費用がかかります。
車庫証明は、平日の16:30までに手続きをする必要があるため、自分で申請する時間がない方は、販売店に依頼しましょう。
【まとめ】車庫証明の申請方法を使って、1~2万円の節約をしよう
この記事では、車庫証明の申請方法を4つのステップにわけて解説するのと、注意点についてお伝えしてきました。
車庫証明をするためには、駐車場として認められる条件があります。駐車場を選ぶときは、条件に合っているか注意して選びましょう。
車庫証明を取るときは、その地域を管轄している警察署で手続きをしてください。
自分で手続きをすれば、1万円~2万円の節約になります。節約できた分を新車に乗ってレジャーに出かける費用に充てても良いかもしれませんね。