「駐車場経営はどのくらい儲かるのか知りたい」「どんな方法で経営したらいいんだろう?」と考えることはありませんか。
マンションやアパート経営と比較して初期費用がかからないため、駐車場経営をはじめてみたい方もいるでしょう。
この記事では、駐車場でうまく経営するポイントを5つ紹介しています。どのくらい儲かるかが左右されるため、しっかり押さえておいてくださいね。
駐車場の経営方法や始める手順なども解説しています。ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
Contents
駐車場経営する方法は3つある
駐車場を経営する方法は3つあります。
駐車場を貸し出して経営する3つの方法
- コインパーキング
- 月極駐車場
- 駐車場シェアリング
コインパーキングと月極駐車場では、同じ駐車場経営でも条件や収益を上げる方法が違います。
収益だけでなく必要なコストも異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
コインパーキング
コインパーキングは、時間で貸し出しする方法で、稼働率がそのまま売り上げとなります。駐車料金が収入源となるため、料金設定が重要なポイントとなるでしょう。
月極駐車場
月極駐車場は、ひと月単位で貸し出しをする方法です。駐車場に止められる台数によって収入が異なるでしょう。
駐車場のエリアにもよりますが、年間平均約200万円の収入が見込めます。ただし、管理会社に経営を依頼した場合、満車時の収入から手数料がひかれます。
満車時を想定した収入で計算しているため、収入が少ない月でも同じ金額の手数料が必要です。
駐車場シェアリング
駐車場シェアリングは、個人所有の空きスペースを登録したシェアリング会員に貸し出すサービスになっていますよ。
前述した「コインパーキング」「月極駐車場」よりも初期費用が安く済むうえに、アプリ・サイト上で審査を行なえる気軽さが大きなメリットでしょう。
しかし、気軽さゆえいくつかデメリット面もありますので、事前に知っておくことが大事になりますよ。
駐車場経営の方法はどんなものがある?
駐車場経営の方法は、3つあります。
駐車場経営の3つの方法
- 一括借り上げ
- 管理委託
- 個人経営
駐車場を経営する際は、管理や契約者の集客など業者に任せることも可能です。
経営方法や管理費用・業務範囲で選ぶと良いでしょう。管理費用は、業者によって異なるため、契約の際は確認が必要です。
一括借り上げ
一括借り上げは、土地を業者に貸し出し、経営を業者に一括して依頼できます。収益に左右されずに貸出料金を受け取ることが可能です。
管理委託
管理委託は、管理費用を支払うことで、清掃や巡回・クレーム対応・集金などの業務を代行してもらえます。
駐車料金の収益から〇%というような手数料の設定になっており、管理費用を差し引いた金額が収入となります。
個人経営
個人経営は、土地の整備から清掃など駐車場の維持まですべて自分で行います。
駐車場料金を決めることや契約者の募集・入金管理・トラブル対応などをする必要があるため、管理の手間がかかります。不動産経営をするための時間に余裕がある方におすすめですよ。
駐車場経営を始める際の手順
駐車場経営を始める際は、以下のような手順で行います。
駐車場経営を始める5つの手順
- 経営方法を考える
- 契約する
- 施工
- 契約者の募集と契約
- 利用開始
まず、駐車場の経営方法を月極駐車場かコインパーキングのどちらでするか決めなければなりません。経営方法を決めてから、専門業者に相談してください。
月極駐車場にする場合、近くの不動産業者に相談することもあります。コインパーキングを経営する場合は、ロック版やゲート、精算機など機械の導入が必要となるため、専門業者に頼むと良いでしょう。
施工から駐車場経営開始まで、約1週間~約1カ月で始められます。マンションやアパート経営では2~3年かかるため、すぐに土地活用ができるところもメリットの1つです。
次の項目から、駐車場を経営するうえで押さえておきたいポイントを5つ紹介しています。どのくらい儲かるか左右するため、しっかり押さえておきましょう。
駐車場を経営でどのくらい儲かるか左右するポイント①適した土地か
1つ目に紹介する、どのくらい儲かるか左右するポイントは、「駐車場に適した土地」かどうか確認することです。
まず、駐車場内や入口付近に段差がないか確認しておきましょう。砂利引きの駐車場なら整地したりスロープを置いて段差をなくす必要があります。
また、車の出入りがしにくいため、車を傷つけたり事故の原因になるかもしれません。
駐車場までの道路の幅にも注意が必要です。幅4m以上の道路に面した土地が適しており、道の幅が狭い駐車場では、大型車でなくても利用を避けてしまうかもしれません。
このように、自宅の土地を駐車場にする場合は、駐車場に適しているかチェックしておくことが大切です。
駐車場を経営でどのくらい儲かるか左右するポイント②需要があるか
2つめに紹介する、駐車場経営でどのくらい儲かるか左右するポイントは、「需要がある土地」かどうかです。
駐車場の経営方法によって、駐車場に適した場所は異なります。たとえば、コインパーキングであれば、駐車場の周囲は商業施設や駅が適しています。
一方、月極駐車場では、住宅地や駐車場がないお店の周囲などが良いでしょう。駐車場にする場所の近辺の駐車場がどのような経営方法や稼働状況なのか、チェックしておくことも大切です。空き状況や需要は管理会社に確認することも可能です。
また、周囲の駐車料金についても調べておく必要があります。月極駐車場は1度決めると変更が難しく、コインパーキングは最大料金など、重要を考えた設定が必要です。
駐車場を経営でどのくらい儲かるか左右するポイント③収益予想をする
3つ目に紹介する、駐車場経営でどのくらい儲かるか左右するポイントは、「リスクを想定した収益予想」をすることです。
駐車場を経営する際は、収益だけでなく管理費用や税金などの維持費がかかることを忘れてはいけません。
また、駐車場を満車にできれば良いですが、うまく契約者が増えず空きスペースができるリスクもあるでしょう。
コインパーキングの場合、さらに機械のメンテナンス費用や電気代がかかります。コインパーキングは24時間対応しており、照明器具も必要です。
駐車スペースが広いほど、照明器具の数も多くなるでしょう。しかし、一括借り上げで経営している場合は、ランニングコストも業者に負担してもらえます。
駐車場を経営でどのくらい儲かるか左右するポイント④初期費用を知っておく
4つ目に紹介する、駐車場経営でどのくらい儲かるか左右するポイントは、「初期費用がどれくらいかかるか」を知っておくことです。
駐車場経営には、初期費用がほとんどかからないと言われていますが、利用者を増やすためには、舗装や防犯カメラの設置なども検討しなければなりません。
駐車場の舗装費用は100㎡広さの土地に対し、約40~80万円かかるでしょう。業者によって施工料金は異なりますので、どのくらい費用がかかるか確認しておくことが大切です。
また、コインパーキングの場合、車10台分の広さで約200万以上かかります。管理業者によっては、初期費用を負担してもらえますので、1度相談してみましょう。
駐車場シェアリングサービスを利用して、駐車場経営をする方法もあります。たとえば「特P」を利用すれば、月極駐車場と時間貸し駐車場から貸し出し方法を選べます。
「特P」に登録し審査が終われば、すぐに経営開始できます。気になる方は「特P(アースカー)」のサイトをぜひ、ご覧ください。
駐車場を経営でどのくらい儲かるか左右するポイント⑤複数業者と相談
5つ目に紹介する、駐車場経営で儲かるか左右するポイントは「複数の業者と相談すること」です。
駐車場の管理を依頼する際は、複数の業者と見積りを取って自分にとって最適なものを選ぶようにしましょう。
業者に相談すれば、大型車も止められるか、どのくらいの台数が止められるかなど、どのように駐車スペースを活用すれば多くの方に利用してもらえるか考えてもらえます。
契約後も清掃やメンテナンスなどの管理範囲を確認しておくことも大切です。心配な方は、同じ管理会社を利用している駐車場の管理状況をみておくと良いでしょう。
次に、コインパーキングと月極駐車場の収益事例を紹介しています。
コインパーキングと月極駐車場の収益事例
下記は、コインパーキングと月極駐車場の収益の事例を紹介します。コインパーキングや月極駐車場の料金は、地域によって異なります。
また、コインパーキングは、1時間や30分のどの時間で料金が発生するか、最大料金や深夜料金を決めるかなど細かい料金設定があるため、月の収入は条件によって変わるでしょう。
経営方法 | 収入(1台) | 年間の収入
(1台) |
一括借り上げ | 管理委託 |
コイン
パーキング |
1時間:
200円~600円
1カ月: 6,000円~18,000円 |
72,000円~216,000円 | ・4,800円~14,400円/月
・57,600円~172,800円/年 |
・5,400円~16,200円/月
・64,800円~194,400円/年 |
月極駐車場 | 5,000円~30,000円 | 120,000円~360,000円 | ・4,000円~24,000円/月
・96,000円~288,000円/年 |
・4,500円~27,000円/月
・108,000円~324,000円/年 |
上の表では、1台分の料金です。5台分なら、コインパーキングで、月額30,000円~90,000円、月極駐車場で25,000円~150,000円の収入になります。
一括借上げで経営する方は約2割、管理委託で経営する方は収益から約1割の手数料がかかるでしょう。
また、上記の例は5台すべて契約できた場合の計算です。空車が出た場合、一括借り上げの場合は、毎月定額の貸し出し料が受け取れるため安定した収入が得られます。
【まとめ】駐車場経営はエリアによってどれくらい儲かる変わる
この記事では、駐車場でうまく経営するポイントを5つ紹介しました。駐車場の経営は、コインパーキングと月極駐車場があり、経営方法によって選ぶエリアが異なります。
うまく収益を出すためには、駐車場の環境のほか経営方法や駐車料金など、利用者のニーズを調べたり、ランニングコストはいくら必要か考えたりする必要があります。
自分で管理やメンテナンスをする個人経営がありますが、集客や管理などを業者に依頼することも可能です。どのくらい自分でできるか考えておくことが大切です。
「自宅近くの空きスペースを駐車場にして収入を増やしたいな」という方は、以下の記事も併せてご覧くださいね。