「レッカー移動の費用ってどれくらい?」「安くなる方法ってあるのかな」と考えることはありませんか。
レッカー移動サービスは、事故などで車を修理に出したいときに使用できます。あらかじめ、必要になる費用が分かれば万が一のときに備えられるでしょう。
この記事では、レッカー移動にかかる費用を、3つの依頼先別に解説しています。
また、保険を使ってレッカー移動ができないケースもありますよ。安心してドライブが楽しめるように、運転前に一度確認しておきましょう。
Contents
どのようなときにレッカー移動される?
レッカー移動が必要なときは、以下のような場合です。
- 事故に遭ったとき
- エンジン停止やパンクで走行できないとき
交通量の多い場所や交差点付近で事故に遭った場合は、他社の走行の妨げにならないように車の移動が必要です。
一見自走できそうな車でも、エンジンやブレーキなどの内部が損傷しているかもしれません。自力での運転は危険なため、安全のためにもレッカー移動してもらいましょう。
レッカー移動にかかる費用①【JAF】
JAFは、ロードサービス50年の実績があり、24時間365日対応してもらえます。レッカー移動をJAFに依頼した場合、走行している場所や時間帯によって料金が異なります。
【昼間(8:00~20:00)】 |
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・JAF会員の方 |
・非会員の方 |
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基本料金 |
無料 |
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作業料金 |
無料 |
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けん引料金 |
15㎞まで無料 ※15㎞以上は730円/1㎞ |
1㎞ごとに730円 |
【夜間(20:00~翌8:00)】 |
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・JAF会員の方 |
・非会員の方 |
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基本料金 |
無料 |
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作業料金 |
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けん引料金 |
15㎞まで無料 ※15㎞以上は730円/1㎞ |
1㎞ごとに730円 |
JAF会員であれば、レッカー移動は15㎞まで無料です。非会員の方は、基本料金+1㎞ごとに730円のけん引料金が発生しますよ。
また、吊り下げ作業があればさらに費用が加算されるでしょう。
任意保険は登録された車にしか補償されませんが、JAFは、加入者に対して補償されるため、友人の車を運転しているときでも使えます。
JAFロードサービスの料金について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
レッカー移動にかかる費用②【任意保険付帯レッカーサービス】
任意保険を利用する場合は、利用する修理工場と移動距離によって料金が変わります。たとえば、保険会社と提携している修理工場へ運んだ場合、移動距離が無制限で使える保険会社もあります。
提携外の修理工場を利用する場合、移動距離が「〇㎞まで」など、制限付きのものが多くなっています。
自分の希望する修理工場が遠ければ、かかる費用が高額になるかもしれません。また、保険会社によっては、1事故あたりの上限金額が決められており、レッカー費用や作業料金込みのプランもあるでしょう。
任意保険付帯のロードサービスの多くは、レッカー移動が使えます。しかし、無料で移動できる距離や条件は保険会社によって異なるため、確認が必要です。
レッカー移動にかかる費用③【警察が手配した場合】
交通事故で車の損傷が大きい場合、警察がレッカー車を手配する場合があります。警察がレッカー業者に依頼した場合、警察と提携している保険会社を使用します。
自分の加入している自動車保険を使用できないため、高額な費用を請求されるかもしれません。
警察が手配してかかったレッカー移動費用を補償できるかどうかは、保険会社によって異なります。
レッカー会社の名前と連絡先、レッカー移動した距離がわかるもの・領収書があれば、保険請求できるかもしれませんよ。
自分が加入している保険会社で利用できるかどうかは、保険会社に問い合わせてみてくださいね。
不動車をレッカー移動するときは「廃車買い取り業者」に依頼しよう
JAFや任意保険ではなく、自分で修理工場や廃車買い取り業者に依頼して、車を引き取りに来てもらう方法もあります。
そのまま廃車手続きをする場合、無料で引き受けてもらえるでしょう。廃車買取業者によっては、買取価格は異なりますが、意外な値段が付くかもしれません。
一般的に、廃車する車は任意保険やJAFを使えないため、心配な方は保険会社に確認しておきましょう。
また、自宅にある不動車に対しても、任意保険のロードサービスは使えない場合があります。
レッカー移動させる費用を抑えるには
レッカー移動を抑えるためには、任意保険のロードサービスやJAFに加入することです。レッカー移動の費用は、移動距離によって決まる業者が多くあります。
レッカー費用は、1㎞ごとに数百円かかる場合が多く、10㎞移動するだけで約1万円かかるでしょう。
JAFに加入した場合、15㎞まで無料です。ただし、入会費2,000円・年会費4,000円が必要です。
また、任意保険を利用する場合、提携先の修理工場に運んでもらえば、無料で使える移動距離は無制限になるため、費用を抑えられますよ。
さらに、JAFと提携している任意保険会社があります。提携会社のなかには、無料で使えるレッカー移動距離を延ばせるものがありますよ。
任意保険は登録車しか補償されませんが、JAFは加入者に対してサービスが使えます。マイカー以外を運転する方は、任意保険とJAFの両方の加入が良いかもしれませんね。
レッカー移動の費用が高額になるとき
前述したように、レッカー移動の費用は、距離で決められています。自分が希望する修理工場に運んでほしい場合は、レッカー移動距離が長くなるかもしれません。
任意保険では、提携外の修理工場に運ぶ場合は無料で使える移動距離に制限があるため、その分費用はかさむでしょう。
任意保険の中には、レッカー移動に対応していないプランもあります。また、内容によっては、年間にレッカー移動が使える回数に制限があるプランもあるため、使用の際は注意が必要です。
レッカー移動させるときの注意点
交通事故に遭ったときに、相手の車が走行できなくなった場合、レッカー移動できるかどうか気になる方もいるでしょう。
任意保険もJAFも加入者本人にしか使用できず、事故相手のためには使えません。また、走行中のトラブルに備えたレッカー移動サービスは、たとえ事故現場からの依頼であっても、廃車のためには使えない場合があります。
任意保険のなかには、対応している保険のプランもあるため、気になる方は確認しておきましょう。
保険を使ってレッカー移動できないとき
長年運転していないことが理由で動かなくなった車を修理や廃車にするときは、任意保険を使ってレッカー移動ができません。
事故が原因での故障ではなく、自宅で放置していた車は、保険が使えないものが多いでしょう。
また、車検切れの車もレッカー移動はできません。車検が切れている車は公道を走れない決まりになっています。
たとえレッカー車であっても公道は走れないため、車検切れの車を移動したい場合は、積載車を手配してください。
ただし、車検切れの車でも、役所に申請して仮ナンバーを取得すれば、最長5日以内であれば公道を走れますよ。
【まとめ】レッカー移動をするときは、保険を利用して費用を抑えよう
この記事では、レッカー移動する際の費用について依頼先ごとに解説しました。レッカー移動にかかる費用は距離の長さで決まるため、運搬距離が長いほど料金は高くなるでしょう。
レッカー移動の費用を抑えるなら、JAFや任意保険のオプションに加入して、万が一の事故に備えておくことが大切です。
また、不動車を廃車したいときや車検切れの車に対しては、保険が適用されない保険会社が多くなっています。
どれくらいの範囲を補償してもらえるかを再度確認し、安心してドライブを楽しんでくださいね。