「車のエアコンの効きが悪い」「走らないと冷えないから故障なのかな」と気になっているのではないでしょうか。
車のエアコンは主にコンデンサーが影響しており、走行中の吸い込む空気が多ければ多いほど、冷房の効きが良くなります。
本記事では、車のエアコンが走らないと冷えない理由3つと、効率的に冷暖房を効かせる方法についてお伝えしていますよ。
車のエアコンが走らないと冷えない理由
- アイドリングストップで送風に切り替わるから
- コンデンサーが空気を取り込みにくくなるから
- 各部位が故障している可能性
この記事を読めば、車のエアコンがなかなか冷えないときの原因や対策が分かるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
車のエアコンは走らないと冷えない
しんどいなぁと感じる暑さの中、渋滞に引っかかり、なかなか冷房が効かない場面になったことはありませんか。実は車のエアコンは走らないと冷えないことがあるんですよ。
理由としては、アイドリングストップ時にエアコンが送風に切り替わってしまうことや、エアコンの熱交換器であるコンデンサーが効率よく空気を取り込むことが難しくなってしまうことなんです。
なので「車が止まった時の冷房がぬるい」「走っているときは冷たい空気が来る」といったことになりますよ。
さらに詳しくお伝えするために、次の項目では、車のエアコンが走らないと冷えない理由について1つ1つお伝えしていきますね。ぜひご覧くださいね。
車のエアコンが走らないと冷えない理由①「アイドリングストップで送風に切り替わるから」
車のエアコンが走らないと冷えない理由1つ目は、「アイドリングストップで送風に切り替わるから」ですよ。
アイドリングストップ機能を搭載している車の場合、エンジンが一時的に停止すると冷房が送風に切り替わることがあるんです。
そのため、渋滞時のストップ&ゴーの繰り返しの中で、車内の冷房が出る時間が減り、なかなか冷えないことにつながるのでしょう。
夏場の暑い時期は、アイドリングストップ機能をオフにして、常時冷房が出るようにしておくのが良いかもしれませんね。
車のエアコンが走らないと冷えない理由②「コンデンサーが空気を取り込みにくくなるから」
次にお伝えする、車のエアコンが走らないと冷えない理由は、「コンデンサーが空気を取り込みにくくなるから」ですよ。
コンデンサーはエアコンシステムの熱交換器であり、走行中に外部から取り入れた空気を介して熱を排出します。
走行中は風圧によって自然に空気がコンデンサーに流れ込むのですが、停車時にはそれが難しくなります。
その結果、効率的な熱交換が行えず、エアコンから出てくる冷房がぬるかったり、涼しくなかったりするでしょう。
「走っているときもなんだか冷房がぬるい気がするんだよね」という場合は、もしかしたらエアコンの各パーツが故障しているかもしれませんよ。次の項目で詳しくお伝えしますね。
車のエアコンが走らないと冷えない理由③「各部位が故障している可能性」
3つ目にお伝えする、車のエアコンが走らないと冷えない理由は、「各部位が故障している可能性がある」ですよ。
これまでお伝えした2つの理由のほかに、エアコンが冷えない原因として各部位の故障が考えられます。
各部位が故障している可能性
- コンデンサーファンの故障
- コンプレッサーの劣化
- エアコンガスの不足
- 配管内部の汚れ
例えば、冷房の機能を司るコンデンサーファンの故障や、温度調整機能を担うコンプレッサーの劣化といった内部機構の問題があります。
また、冷房を使うときに不可欠なエアコンガスの不足、高頻度の使用でエアコン配管が汚れるなどのケースも存在します。
「乗り始めた時よりも冷房が効かなくなってきたな」という時は、近くの車屋さんでエアコンを見てもらってみてくださいね。後ほど、おおまかな修理工賃についてお伝えしていきます。
車を走らせているけどエアコンが効かないときの原因
車が走行中でも、エアコンが冷えないことがあります。これはエアコンの制御装置や各部品、エアコンガスなどが原因で起こる可能性があります。
車のエアコンは、冷房だけ効かない場合や暖房だけ効かない場合など、症状によって修理交換が必要なパーツが変わりますよ。
エアコンの不具合
- 冷房・暖房が効かない
- 冷房だけ効かない
- 暖房だけ効かない
次の項目から、上記のエアコンの不具合別の原因についてお伝えしていきますね。
車のエアコンが効かない原因(冷房・暖房が効かない)
エアコンの冷房・暖房の両方が効かない場合、以下の3つの原因が考えられますよ。
車のエアコンが効かない原因(冷房・暖房が効かない)
- エアコンフィルターのつまり
- ブロアファンモーターの故障
- リレーやヒューズの故障
エアコンフィルターの詰まりは、空気の流れを阻害し、温風・冷たい空気が適切に吹き出せなくなる原因です。
ブロアファンモーターの故障は、風量自体が低下し、適切な温度調節ができなくなる原因となります。
リレーやヒューズの故障は、エアコン自体の制御が不可能になり、エアコンスイッチが全く働かない状態を招くでしょう。
車のエアコンが効かない原因(冷房だけ効かない)
エアコンが冷房のみ効かない場合、エアコンガスの不足が大部分の原因と言えるでしょう。
車のエアコンが効かない原因(冷房だけ効かない)
- エアコンガスの不足
- コンプレッサーの故障
- エバポレーターの故障
- サーボモーターの故障
エアコンガスは冷却効果を生む重要な要素ですので、その量が足りなくなると冷房効果が低下します。
また、エバポレーター内で発生する熱を取り去り冷たい空気を作り出す役割を担うコンプレッサーが故障すると、冷房作動が停止します。
さらに、エバポレーター自体の故障や、冷却弁を制御するサーボモーターの故障なども考えられますよ。
車のエアコンが効かない原因(暖房だけ効かない)
エアコンの暖房だけが効かない状況もよく見られます。その原因は、エンジンを冷やす役割を果たす冷却水の不足や、エンジンが出す熱をエンジンルームから適切に排出する役割を果たすサーモスタットの故障などが考えられます。
車のエアコンが効かない原因(暖房だけ効かない)
- サーモスタットの故障
- 冷却水が不足
これらが故障することで、エンジンからの熱源が適切に取り込めず、温風が出なくなることがあります。
車のエアコンが効かないときの修理費用
「実際、業者に依頼したら、エアコンの修理費用ってどのくらいするの」と気になる方もいるでしょう。
冷房の修理代や暖房の修理代は、故障箇所やその規模により大きく変わるでしょう。
また、冷房・暖房ともに不具合が出ている場合は、それらを掛け合わせた修理代が発生するかもしれません。
以下でお伝えしている修理代は、あくまで目安なので、業者に依頼するときは、必ず見積もりを取ってもらいましょう。
冷房の修理代 | |
エアコンガスの不足 | 3,000~5,000円 |
コンプレッサーの故障 | 50,000~100,000円 |
エバポレーターの故障 | 50,000~100,000円 |
サーボモーターの故障 | 5,000~30,000円 |
暖房の修理代 | |
サーモスタットの故障 | 10,000~15,000円 |
冷却水が不足 | 5,000~30,000円 |
冷房・暖房が効かない時の修理代 | |
エアコンフィルターのつまり | 3,000~5,000円 |
ブロアファンモーターの故障 | 20,000~40,000円 |
リレーの故障 | 10,000~20,000円 |
ヒューズの故障 | 1,000~2,000円 |
コンデンサーの故障 | 5,000~30,000円 |
車を走らせなくてもエアコンの効きを高めたいなら内気循環を行おう
車を走らせなくてもエアコンの効きを高めるアイディアの一つとして、内気循環をオススメしますよ。
外気循環をオフにすることで、エアコンが車内の既に冷やされた空気を用いて冷却するので、熱い外気が混ざることなく、より効率的に室内を冷却することが可能になります。
外気温が30℃以上あるときは、冷たい空気にする負担がエアコンにかかるため、少なからずぬるい風になるかもしれません。
効率的な使い方として「内気循環に切り替え」「冷暖房の風量マックス」「温度を最高・最低」にして10~30分放置すると、急速に温度を変えられますよ。
定期的に外気を取り込むことも大事ですが、夏の時期は内気循環を活用して、冷暖房の効果を高めてくださいね。
車内を快適な温度にするアイテムを使おう
車内を快適に保つためのアイテムも活用することで、エアコンだけを使うよりも効率的に体感温度を変えられるでしょう。
車内を快適にするオススメなアイテム
- シートクーラー
- 扇風機
シートクーラー
シートクーラーは、座席を直接冷やすアイテムで、エアコンだけでは不十分な日中や、高速道路の長時間のドライブ時に役立ちます。
シート全体に広がる冷気で、体の熱を直接冷却。これにより快適なドライブにすることができるでしょう。
扇風機
車内に小型の扇風機を設置することで、エアコンの風を効果的に全体に行き渡らせることが可能です。
扇風機が循環させる風により、エアコンの風量が上がり、車内全体の温度調節がより効果的になります。
軽自動車のエアコンは効きが悪い?
軽自動車のエアコン設計は、小型の車体で効率的に冷房を行えるように作られていますが、あまり冷えにくいと感じる方も少なくありません。
実は、軽自動車と普通車は、冷暖房能力に直結する「コンプレッサー」「コンデンサー」などのエアコンの大きさが異なります。
軽自動車はコンパクトなエンジンルームに入るように、小さいエアコンを搭載しているため、普通自動車よりもやや冷暖房能力が低いかもしれません。
しかし、そのような場合でも、上述の内気循環を行ったり、適切なオプションアイテムを使用したりすることで、車内の快適さは向上しますよ。
【まとめ】車のエアコンが走らないと冷えないときは専門店で点検しよう
本記事では、車のエアコンが走らないと冷えない理由3つと、効率的に冷暖房を効かせる方法についてお伝えしてきました。
エアコンは車内の快適さを大きく左右します。エアコンが十分に効果を発揮しない場合、その原因を理解し、適切な対策を講じることが必要です。
その際には専門の知識と技術を持つ専門店に任せるのが一番安心です。
「エアコンがなかなか冷えない!」「冷房を付けるとなんか変な音がする」といったときは、すぐに専門店に相談しましょう。