あなたは、煽り運転の被害に遭って怖い思いをしたことはありませんか?通報しようと思っても「逆恨みをされたらどうしよう?」と考えて、警察への連絡に迷う方もいるでしょう。
煽り運転は周囲のドライバーに対して、故意に威嚇するような運転をします。ほかの事故や事件に発展する可能性もある、危険な行為とされています。
本記事では、煽り運転をする人からの逆恨みを防ぐための適切な対処法について解説しています。
煽り運転に対する処罰や予防方法についても解説しています。万が一、煽り運転に遭遇しても適切に対処し、危険から身を守りましょう。
Contents
- 1 煽り運転を通報したら逆恨みされるかも?
- 2 逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処①【路肩に寄せて道を譲る】
- 3 逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処②【近くの店舗や施設に入る】
- 4 逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処③【冷静になる】
- 5 逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処④【車のロックをかける】
- 6 逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処⑤【車のナンバーを覚える】
- 7 煽り運転の証拠にはドライブレコーダーが有効!
- 8 どんな運転が煽り運転に該当する?
- 9 煽り運転に関する処罰
- 10 煽り運転から回避するためには?
- 11 【まとめ】煽り運転の通報をしても逆恨みするかは相手次第!まずは安全な場所に避難しよう
煽り運転を通報したら逆恨みされるかも?
結論を先に言うと、煽り運転を通報して逆恨みされるかどうかは、相手によるとしか言えません。
しかし、煽り運転をする人は自分が正しいと思っており、ストレス発散のためにしている場合もあるんですよ。そのため、通報されて腹を立てる人もいるでしょう。
煽り運転をする人は、初心者運転や女性・軽自動車の人をターゲットとしており、自分よりも立場が弱い人に対して威嚇する態度を取るようです。
万が一、煽り運転をされても安全に通報できるように正しい対処法を知る必要がありますよ。正しい対処法は、次の5点です。
煽り運転通報時の正しい対処法5選
- 路肩により道を譲る
- 近くの店舗や施設に入る
- 冷静になる
- 車のロックをかける
- 車のナンバーを覚える
次の項目から、解説します。
逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処①【路肩に寄せて道を譲る】
煽り運転通報時の正しい対処法の1つ目は「路肩に寄せて道を譲る」ことです。煽り運転をする人は、自分のペースで運転したいと考える人が多い傾向です。
煽り運転をする人は、急いでいる場合やスピードを楽しみたい人もいるため、安全に停車できる場所にきたら、路肩に止まるとよいでしょう。
煽り運転をする人のなかには、衝動的な感情で行動している人もいるため、効果的な方法だといえます。
狭い道や路肩に車を停めることが苦手な方は、次に紹介する方法を試してみると良いですよ。
逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処②【近くの店舗や施設に入る】
煽り運転通報時の正しい対処法の2つ目は「近くの店舗や施設に入る」ことです。なるべく、人が多く集まるショッピングセンターや24時間営業しているコンビニなどが良いでしょう。
煽り運転をする人のなかには追跡する場合があるため、近くの施設に入ることで、身の安全を守れます。
また、お店に入れば店員やお客さんなど、第三者に助けを呼ぶことも可能です。場合によっては、通報してもらってもよいでしょう。
安全な場所に到着したら、可能な限り速やかに警察に連絡し、状況を報告することが重要です。煽り運転の日時や場所・具体的な行動など、メモを取っておくことも大切です。
逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処③【冷静になる】
煽り運転通報時の正しい対処法の3つ目は「冷静になる」ことです。煽り運転をされて感情的になってしまうと、事態がエスカレートしやすくなりますよ。
ですから、煽り運転を受けても挑発に乗らないようにしましょう。むしろ路肩によせて道を譲り、安全運転を意識してください。
煽り運転の証拠を残すためには、スマホの撮影が有効です。しかし、その行動が相手の神経を逆なでするかもしれませんので、さりげなく撮影することが大切です。
また、煽り運転をされたとしても相手と直接話し合うことは避けた方が良いでしょう。逆に事態を悪化させることがありますよ。自分自身の安全を最優先にした行動をとることが何よりも重要です。
逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処④【車のロックをかける】
煽り運転通報時の正しい対処法の4つ目は「車のロックをかける」ことです。車のロックをかけることは、安全を保つための基本的な対策の1つなんですよ。
煽り運転をする人は、車から降りてあなたに接近するかもしれません。車外に出されて危害を加える可能性も考えられるため、車にロックをかけて安全を確保しましょう。
車のドアをロックするだけでなく、煽り運転する人と対面は避けた方が良いでしょう。車内から離れず、必要に応じてその場で警察に通報してください。
逆恨みされないために!煽り運転通報時の正しい対処⑤【車のナンバーを覚える】
煽り運転通報時の正しい対処法の5つ目は「車のナンバーを覚える」ことです。加害者の車のナンバープレートを覚えることは、警察への報告や煽り運転の証拠になるため重要です。
安全な場所に停車して、メモしておきましょう。可能であれば、さりげなくスマホで写真を撮っても良いかもしれません。
走行中に身の危険を感じた場合、すぐに警察に連絡することが大切です。基本的には走行中のスマホの利用は違反にあたりますが、緊急時の使用は該当しません。同乗者に頼むか、安全に注意しながら連絡するようにしてくださいね。
煽り運転の証拠にはドライブレコーダーが有効!
煽り運転の証拠には、ドライブレコーダーが有効です。とくに煽り運転のように証拠が必要な場合に役立ちます。
煽り運転の現場が撮影できていれば、警察への通報時に事実関係の確認が素早く行えます。ドライブレコーダーがない場合は、目撃者がいない限り難しいかもしれません。
ただし、ドライブレコーダーを設置していても注意点がありますよ。多くのドライブレコーダーはループ録画機能になっており、古いデータの上に新しいデータを上書き保存します。
ですから、大切な映像を失わないように、すぐに録画を停止するか、予備のSDカードに交換するようにしましょう。
また、ドライブレコーダーのカメラの位置も重要です。カメラは前方だけでなく、後方からの煽りや幅寄せが撮影できるように、360°撮影可能なドライブレコーダーを選びましょう。
「ドライブレコーダーSINCA(シンカー)」なら、360°に対応し夜間でも撮影が可能です。ドライブレコーダーの設置を検討している方は、ぜひ「公式ホームページ」をのぞいてみてくださいね。
どんな運転が煽り運転に該当する?
2019年に茨城県で起きた、煽り運転の事件は記憶に新しいかもしれません。この事件がSNSで拡散されたことによって、より多くの人に知られるようになりました。
煽り運転は、2020年6月の道路交通法の改正により、厳罰化されています。煽り運転の具体的な内容は、次のような運転のことです。
- 対向車線にはみ出す運転(通行区分違反)
- 不要な急ブレーキ(急ブレーキ禁止違反)
- 車間距離を詰めすぎる(車間距離不保持)
- 急な進路変更(進路変更禁止違反)
- 危険な追い越し(追い越し違反)
- 不要なパッシング(減光等義務違反)
- 不必要なクラクション(警音器使用制限違反)
- 急な加速や幅寄せ(安全運転義務違反)
- 高速道路の低速走行(最低速度違反)
- 高速道路や自動車専用道路での駐停車(高速自動車道等駐停車違反)
煽り運転をしたことで、人を死傷させる場合もあります。危険運転致死傷罪になり、厳しい処罰が科せられるんですよ。
煽り運転に関する処罰
煽り運転をした場合、次のような罰則と行政処分がなされます。
刑事罰 | 3年以下の懲役または、50万円以下の罰金 |
行政罰 | ・違反点数25点
・免許取消2年 |
また、煽り運転が原因で人を死傷させた場合は、さらに厳しい罰に処せられます。
刑事罰 | 5年以下の懲役または、100万円以下の罰金 |
行政罰 | ・違反点数35点
・免許取消3年 |
(出典:STOP!煽り運転!!|警察庁)
厳罰化することで、煽り運転の減少を目指しています。厳しい取り締まりをすると同時にドライバー同士の譲り合いやドライブレコーダーの設置が呼びかけられているんですよ。
煽り運転から回避するためには?
チューリッヒ保険会社が実施している「2023年あおり運転実態調査」によると、53.5%のドライバーが煽り運転を経験しています。
この調査では、煽り運転をされない工夫として、次のような結果が出ています。
(出典:2023 年あおり運転実態調査|チューリッヒ保険会社)
上記の表のように「車間距離をしっかりとる(51.3%)」ことや「ドライブレコーダーを設置した(33.5%)」ことで対策する人が多くいます。
煽り運転をする人のなかには、急な車線変更やスピードが遅いことが原因で行われているんですよ。
「運転方法を正してやりたい」という間違った正義感から、煽り運転をする人もいるようです。そのため、自身の運転の仕方が周囲に迷惑になっていないか、考えることも大切です。
【まとめ】煽り運転の通報をしても逆恨みするかは相手次第!まずは安全な場所に避難しよう
本記事では、煽り運転をされたときの適切な対処法を5つ紹介しました。煽り運転をされたときは警察に連絡したいと考えていても「逆恨みされるのでは?」と心配するかもしれません。
しかし、どのような受け取り方をするかは相手の性格によるものなので、必ず逆恨みするとは限らないんですよ。
煽り運転をされたときは、まずは道を譲るか近くの店に入るなどして安全な場所に避難してから、警察に通報すると良いでしょう。
半数以上のドライバーが、ドライブレコーダーを設置しています。煽り運転の証拠としても役立ちますので、安心して運転したい方は、検討してみてはいかがでしょうか。