あなたは、後ろから車を詰められて怖い思いをしたことはありませんか。「もしかして、煽り運転?」「どんな心理で運転しているんだろう」このように考えるのではないでしょうか。
煽り運転は、周囲の車に極端な接近や危険な追い越しなど、危険な運転をする行為です。追跡され、暴力にまで発展するかもしれないため「自分も巻き込まれたらどうしよう」と不安に感じる方もいるでしょう。
本記事では、煽り運転をする人の心理を5つ紹介しています。
煽り運転をする人の心理5選
- ストレスや怒りの発散
- マウントをとりたい
- 急いでいる
- 自分が正しいと思っている
- 顔が見られにくい
万が一、煽り運転されたときの対処法や予防方法も紹介していますので、煽り運転対策の参考にしてくださいね。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
煽り運転をする人の心理①【ストレスや怒りの発散】
1つ目に考えられる、煽り運転をする人の心理は「ストレスや怒りの発散」です。日常生活でストレスが蓄積されると、人は感情のコントロールが難しくなります。
とくに、職場や家庭でのストレスと、渋滞や割り込み運転をされるなど、運転中のイライラが組み合わさることで怒りが爆発してしまいます。結果として、周囲のドライバーの運転に対して、過剰な反応をするようです。
多くの方はストレスを感じる前に、趣味や適度な運動でストレス発散をするでしょう。
しかし煽り運転をする人は、ストレス発散する場所や趣味がないために「煽り運転」という形で発散している人がいるんですよ。
煽り運転をする人の心理②【マウントをとりたい】
2つ目に紹介する、煽り運転をする人の心理は「マウントをとりたい」と考えることです。煽り運転は、ドライバーが他者に優越感や支配欲を満たす行動です。
とくに高級車や大きな車に乗っている方は、自分の成功や地位を他人にアピールできるので、自分の方が優位だと考えるでしょう。
また、ドライバーが日常的に競争する環境にいる場合、運転中でも他の車に対抗心を燃やすかもしれません。自動車のスピードで「勝つ」という感覚を味わいたいのでしょう。
一方で、煽り運転をする人は、周囲の評価を気にしている傾向です。自分に自信がないので、煽り運転でごまかしているのかもしれませんね。
煽り運転をする人の心理③【急いでいる】
3つ目に考えられる、煽り運転をする人の心理は「急いでいる」というものです。煽り運転をする人のなかには時間的な余裕がなく、他の車は自分の進路を妨げる障害だと思っています。
そのため、車間距離を詰めてきたり急ブレーキ・急発進をしたりして、自分の走行を優先させようとします。
このように、煽り運転をする人は自分のペースで運転したいという気持ちが強く、煽り運転で周囲の車を威圧し、道を譲らせようとしています。
また、自分の運転が周囲に迷惑をかけていると考えておらず、煽り運転で思い通りにしてきたため、反省することなく同じような行動を繰り返しているんですよ。
煽り運転をする人の心理④【自分が正しいと思っている】
4つ目に考えられる、煽り運転をする人の心理は「自分が正しいと思っている」ことです。煽り運転をする人は自己中心的な運転をするため、スピードを出してもよいと思っています。
煽り運転をする人は他の車に割り込まれたり前の車が遅く走っていたりすると、不快感や怒りを感じる傾向があります。そのため、煽り運転をされる方にも原因があると主張し、自分は正しいと考えるようです。
煽り運転で思い通りにしてきた人は、何度も同じ方法を使います。煽り運転を繰り返すうちに自分の行動が「正しいものだ」と思い込み、徐々にエスカレートしていくんですよ。
煽り運転をする人の心理⑤【顔が見られにくい】
5つ目に考えられる、煽り運転をする人の心理は「顔が見られにくい」ことです。車内という空間はガラス越しになっており、自分の顔が相手から見えにくくなっています。
顔が見られにくいため一種の匿名性が働き、普段抑えているストレスやイライラが行動に出やすくなる傾向です。
また車内という空間は、まるで個室にいるような錯覚をしてしまいます。公道を走っていながらも、周りの視線から遮断されるため、自分が運転する姿が周りからどのように映るのか意識しにくくなるでしょう。
煽り運転は、1つの心理要因だけでなく複数の要因で、行動に出やすくなります。しかし煽り運転は交通違反であり、悪質な行為が表面化したため、厳罰化されているんですよ。
煽り運転に対する処罰はある?
煽り運転に対する処罰は、2020年に改正道路交通法が施行され、とくに厳しい規定が設けられています。これは「あおり運転」を「運転妨害」とし、重い罰則が科されます。
煽り運転(妨害運転) | ・3年以下の懲役または、50万円以下の罰金
・違反点25点 ・免許取消し(2年) |
煽り運転による悪質行為 | ・5年以下の懲役または、100万円以下の罰金
・違反点35点 ・免許取消し(3年) |
(参考:STOP!煽り運転!!|警察庁)
煽り運転とは、次のような10種類の違反です。
通行区分違反(逆走)・急ブレーキ禁止違反・車間距離不保持・進路変更禁止違反・追越し違反・滅光等義務違反・警音器使用制限違反・安全運転義務違反(幅寄せ)・最低速度違反(高速道路)・高速自動車国道等駐停車違反 |
もし煽り運転で重大な事故となった場合、5年以下の懲役または、100万円以下の罰金が科されます。また、行政処分として、免許取消しの処分を受けるでしょう。
このように、煽り運転をすると社会的な責任と法的責任の両方を受けることになるんですよ。
知らないうちに煽り運転をしてるかも?
煽り運転は、他のドライバーに危険や不快感を与えますが、無意識に煽り運転とみなされる行動を取っているかもしれません。
たとえば、法定速度や標識の速度よりも大幅に遅いスピードで走行する慎重な運転は、かえって交通の流れを妨げ、結果として煽り運転をしていると判断されるでしょう。
また、初心者運転の場合なら運転操作が不慣れなために、後続車が予測しにくい運転をする可能性もあります。
他にも「指示器を出すタイミングが遅い」ことや「急な幅寄せ」など、運転手が悪いと思っていない行動でも、煽り運転とみなされる場合があるんですよ。
自分の運転の癖や性格が影響しているかもしれません。安全運転を心がけたうえで、自分も煽り運転になっていないか、意識することが大切です。
煽り運転の標的にされやすい車の特徴
煽り運転をするターゲットは誰でもよいわけではなく、標的にされやすい車種や特徴があるんですよ。
たとえば、初心者運転の方です。初心者は運転が不慣れで判断力に不安があります。そのため、周囲の車をイライラさせてしまうかもしれません。そのような場合、煽り運転の標的になりやすいと考えられます。
また、軽自動車やピンクといった色の車は女性が運転している場合が多く、煽り運転の標的になりやすい特徴です。
煽り運転をする人は自分の方が大きな車に乗ることで、自分が強いんだと勘違いしています。自分よりも弱い相手だと、煽り運転をしても反撃されにくいと考えるため、標的にされやすいんですよ。
煽り運転をされないためには
どんなに周囲に気を配っていても、煽り運転の被害を受けるかもしれません。そんなときは安全な場所に停車して道を譲るだけで、煽り運転の被害を避けられる場合が多いんですよ。
しかし、テレビで報道される煽り運転のなかには、車から降りて暴力を振るわれるケースもみられます。もし自身の危険を感じたときは、速やかに警察に連絡するとよいでしょう。
ドライブレコーダーは、煽り運転の抑止力としても有効ですよ。自分の運転を記録されていると、攻撃的な運転を控える可能性が高まります。
煽り運転をされたときは、スマホでの撮影も有効です。その場合、気づかれないように撮影することが大切です。撮影に気づかれると、相手を刺激し逆効果になるかもしれません。
これら対策で、煽り運転のリスクを抑えつつ、万が一に備えられるでしょう。冷静な運転を心がけ、煽りに乗らないようにしてくださいね。
【まとめ】煽り運転は自分が優位に立ちたい心理状態
本記事では、煽り運転をする人の心理を5つ紹介しました。煽り運転をする人は、日頃のストレスを抱えており、そのイライラが運転に表れている状態です。
車はプライベートな空間にいると錯覚することもあり、顔も見えにくい理由から、煽り運転を助長する原因なのかもしれません。
万が一、煽り運転にあったとしても相手の車の挑発には乗らず、路肩に寄せて道を譲るといった冷静な対処が必要です。それでも安全が感じられないときは、迷わず警察に連絡しましょう。
煽り運転の予防や証拠には、ドライブレコーダーが役立ちます。煽り運転は夜間に行われる可能性が高いため、夜間でもクリアに撮影できるドライブレコーダーがおすすめです。
「ドライブレコーダーSINCA(シンカー)」は夜間の撮影も可能です。詳しい特徴を知りたい方は、次の記事をぜひご覧ください。