「自宅の駐車場に屋根を取り付けたい」「設置するには、どこで購入すればいいのかな?」と考えることはありませんか。
駐車場に屋根を設置すれば、雨の日の乗り降りが楽になるなどのメリットがあります。ガレージを建てるより費用がかからないため、屋根の設置を選択する方が増えています。
この記事では、駐車場に屋根を取り付けたい方に向けて、屋根の取り付け方法や費用・注意点を解説しています。
駐車場に屋根が付けば、これまでの暮らしがガラリと変わるでしょう。ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
Contents
駐車場に屋根を付ける効果とは?
普段、駐車場に屋根がなくても困りませんが、雨天時の車の乗り降りは雨にぬれたり傘をさしたり、何かとストレスがたまりますよね。
駐車場に屋根があると、雨の日でも乗り降りが楽になり、傘をささずに済むため大型の荷物の積み下ろしも可能になるでしょう。
ほこりや落ち葉・鳥のフンなどから車を守ってくれるため、洗車の回数も減りますよ。
真夏には、強い日差しが照り付けます。強い日差しは車に大きなダメージを与え、塗装の色褪せやゴムが劣化するスピードが早くなるかもしれません。
このように、駐車場に屋根が付けば乗り降りが楽になるだけでなく、日差しによる車の色あせや外部からの汚れを防ぎます。
駐車場に屋根を設置するデメリット
駐車場の屋根の取り付けは、良いことばかりに見えますが、デメリットもあります。駐車場に屋根を取り付ける際は通常2~4本の支柱を設置します。
支柱を設置する分駐車スペースが狭くなるため、車の乗り降りができるゆとりがあるか、あらかじめ確認しておきましょう。
また、台風や積雪の多い地域では、耐風性や耐積雪性のある屋根の設置が大切です。屋根の強度が足りない場合、屋根や支柱が倒れて自宅や車を破損してしまう原因になります。
ひどいときは、自宅のみならず周囲の住居も壊してしまう可能性もありますので、注意が必要です。
駐車場の屋根を設置するときのポイント
駐車場の屋根の種類は、以下の3つから自分の好みを選ぶと良いですよ。
- 柱のタイプ
- 屋根の形状
- 屋根の素材
柱は屋根を支えるためにも重要なパーツです。次から、柱と屋根の特徴について解説します。
柱のタイプ
駐車場に屋根を付ける柱は、柱と天井だけで構成されており壁はありません。屋根の片側だけで支える「片側支持タイプ」と屋根の四隅を柱で支える「両側支持タイプ」があります。
「片側支持タイプ」は、左右のどちらかに柱があるタイプと後方に柱があるタイプで、駐車スペースが広く取れることが特徴です。
「両側支持タイプ」は、2台以上駐車する場合に使用します。安定感があるため、耐風性や耐積雪性に優れた屋根を選択しやすいところが特徴です。
屋根の形状
駐車場の屋根の形状は「フラット型」と「カーブ型」があります。フラット型は、屋根が直線的なデザインで、傾斜が付いてることで屋根にたまった水を排出します。
「カーブ型」は屋根の形がアーチ型になっており、柔らかい雰囲気のデザインです。雪が積もっても落ちやすい形状になっています。
屋根の素材
屋根の素材は「アクリル」や「ポリカーボネート」が使用されています。アクリル素材は、耐久性があり安価に手に入ります。
「ポリカーボネート」は、プラスチックのような素材です。耐久性が高く紫外線をカットします。汚れ防止にも優れているため、人気のある素材です。
駐車場の屋根の選び方
駐車場の屋根は、車を何台停めるかによって変わります。台風や雪の多い地方では、強度の高いものを選ぶことが大切です。また、車を日差しから守りたい方は、紫外線をカットする素材を選ぶと良いでしょう。
屋根のデザインは豊富で、スタイリッシュなものから木目調のもの、シンプルなものなどがあります。
工事費用や屋根本体の価格は依頼する業者によって異なるため、相見積もりを取っておくことが大切です。
駐車場に屋根を設置できる会社はどこ?
屋根の設置を「どんな業者に依頼すればいいんだろう」と、悩むかもしれません。一般的に、住居エクステリアに強い業者に依頼すると良いでしょう。
カーポートを取り扱っている人気メーカー3社を下記の表にまとめています。
メーカー |
特徴 |
公式サイト |
LIXIL(リクシル) |
カーポートの種類が豊富で自宅の雰囲気や好みで選びやすい。 |
|
YKKap |
シンプルなデザインのものが多い。低価格帯から高品質なものまで幅広く取り扱っている。 |
|
三協アルミ |
スタイリッシュなデザインが好みの方向け。さまざまな価格帯から選択できる。 |
上記3社は、デザインや扱うオプションの数が異なります。それぞれのホームページを見比べて、気になるものを選んでみてはいかがでしょうか。
駐車場の屋根の設置にかかる費用
駐車場の屋根の取り付けには、以下のようなものに費用がかかります。それぞれの相場を記載していますので、参考にしてください。
車の台数 |
屋根本体にかかる費用 |
オプション (強度や素材・デザインなど) |
工事費用 |
1台用 |
約10万円 |
約10万円~約40万円 |
約4万円 |
2台用 |
約20万円 |
約30万円~約65万円 |
約5万円~約8万円 |
3台用 |
約40万円 |
約100万円 |
約14万円 |
設置にかかる費用は、本体のサイズや支柱の本数で決まります。また、強度を増したり素材やデザインにこだわったりした場合は、オプションが追加されるため費用はかかるでしょう。
加えて、工事費用も忘れてはいけません。工事費用には、支柱を立てる際に穴をあける作業や組み立て作業も含まれます。
また、工事の際に出た土の処理は、1平方メートルあたり約5,000円別途必要です。ですから、1台分の駐車スペースを15平方メートルとした場合、約20万~30万円かかることになります。
駐車場の屋根の設置費用を節約するには?
駐車場の屋根に自分の好みを取り入れすぎると費用がかさんでしまいます。少しでも費用を抑えるためには、シンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
同じものでも取り扱う業者によっては価格が異なります。必ず相見積もりを取り、比較検討してくださいね。
また、ホームセンターのオリジナルブランドなら、設置費用をある程度抑えることも可能です。
屋根や支柱のデザインと素材にこだわらなければ、費用は格段に抑えられるでしょう。しかし、台風が多い地域や積雪しやすい地域では、強度の高い屋根を設置することが大切です。
駐車場の屋根は自作できる?
ここで「駐車場の屋根は自作できないかな」と考えるかもしれません。自作で費用を抑えられるなら挑戦してみたい方もいるのではないでしょうか。
カーポートの材料がすべてそろっているキットは販売しておらず、初心者の方が挑戦するのは難しいですよ。
ホームセンターやインターネットで販売しているカーポートは、工事費用や設置費用が含まれています。
駐車場の屋根は基礎から作る場合があり、専門的な知識が必要です。また、倒壊などの心配がありますので、初心者の方が設置することは避けた方が良いでしょう。
駐車場に屋根を設置する際の注意点
駐車場の屋根のサイズや設置する地域によっては、建築確認申請が必要になる場合があります。駐車場の構造や地域によっては設置できる条件が異なっています。
建築確認申請の手続きや費用については、施工業者が代行してくれる場合がありますので、一度相談してみることがオススメです。
駐車場の屋根を設置する際は、車の高さに注意し自宅のひさしや樹木に当たらないか確認しておきましょう。
また、支柱を立てたあとの駐車場の広さを考えて、屋根を設置することが大切です。車の幅や奥行きにスペースを確保し、後悔のないように設置してくださいね。
【まとめ】駐車場に屋根を設置するときはまずは施工業者に相談しよう
この記事では、駐車場に屋根を設置する方法や費用、注意点について解説しました。駐車場に屋根があれば、雨の日でも車の乗り降りがしやすくなるうえに、日差しや汚れから車を守れます。
駐車場の屋根の設置には、プロの施工業者に依頼することがオススメです。また、さまざまな屋根の種類があり、好みや予算を伝えておくことが大切です。
今回紹介した屋根のほかにも、ソーラーパネルが付けられる「ソーラーカーポート」という種類もありますよ。
ソーラーカーポートは、自宅のデッドスペースを利用して電気代が賄われるため、導入・設置費用を10~15年で回収できるでしょう。
「ソーラーカーポート」については、以下に記事がありますので、一度のぞいてみてくださいね。