あなたは「車の所有者が死亡したので相続手続きに必要な書類は何かな」または「名義人が亡くなった場合の名義変更の流れを知りたいな」と気になっているのではないでしょうか。
車の所有者が死亡した場合、名義変更の流れや相続手続き・必要書類を、事前に知り準備しておきたいはずです。
そこで本記事では、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れと名義変更方法についてお伝えしています。以下が概要になりますよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ
- 車の名義人の確認をする
- 車の相続人を決める
- 単独・共同相続の必要書類を準備する
- 遺産分割協議書を作成する
- 相続手続きに必要な書類を準備する
- 陸運局で書類購入・手続きをする
- 新しい車検証を受け取る
この記事を読めば、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れについて知ることができます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Contents
- 1 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ①【車の名義人の確認をする】
- 2 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ②【車の相続人を決める】
- 3 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ③【単独・共同相続の必要書類を準備する】
- 4 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ④【遺産分割協議書を作成する】
- 5 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑤【相続手続きに必要な書類を準備する】
- 6 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑥【陸運局で書類購入・手続きをする】
- 7 車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑦【新しい車検証を受け取る】
- 8 車の所有者が死亡した場合の名義変更方法
- 9 「注意点」車の所有者が死亡した場合の名義変更
- 10 【まとめ】車の所有者が死亡した場合、家族がいったん相続する必要がある
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ①【車の名義人の確認をする】
はじめにお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「車の名義人の確認をする」ことですよ。
亡くなった方が使っていた車は、必ずしも名義人がその方になっているとは限りません。
その車をローンで購入した場合、ディーラー・信販会社・自動車販売店が名義になっている可能性があります。
車の名義を第三者にしたままにすると、相続人自身の財産として認められないので、必ず名義人の確認をしましょう。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ②【車の相続人を決める】
次にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「車の相続人を決める」ことですよ。
亡くなった方が遺言書を作成していた場合、相続できる方は、法定相続人に限られませんが、遺言書がない場合は相続人同士で協議し決めます。
相続を受けることができる順位は下記の通りですよ。
車の相続が発生する人の順位
- 亡くなった方の配偶者とその子供
- 亡くなった方の父母
- 亡くなった方の兄弟姉妹
上記の順位で車の相続の権利が発生します。
第三順位までの方が亡くなっている場合は、代襲相続といって、その方の子供が相続することになります。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ③【単独・共同相続の必要書類を準備する】
3つ目にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「単独・共同相続の必要書類を準備する」ことですよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更は、単独・共同相続の2つに別れており、状況に併せた書類の準備が必要なんです。
単独相続に必要な書類
単独相続による名義変更は、相続人のうち1人が車を相続する場合の手続きのことです。
「遺言書により自分が相続する・1人で相続する」という方は、単独相続に当てはまるので、以下の準備物を控えておきましょう。
単独相続に必要な書類
- 車検証
- 亡くなった方の戸籍謄本または除籍謄本
- 亡くなった方の戸籍全部事項証明書または相続人の戸籍謄本
- 相続人の印鑑登録証明書
- 相続人の実印
- 車庫証明書
共同相続に必要な書類
共同相続による名義変更は、複数人で車を共有・同時に所有者になる場合の手続きのことです。
それぞれの相続に必要な書類は以下の通りです。
共同相続にあたる方は、「相続人同士でまだ話し合っていない」というケースです。その場合は、以下の書類を準備しておきましょう。
共同相続に必要な書類
- 車検証
- 亡くなった方の戸籍謄本または除籍謄本
- 亡くなった方の戸籍全部事項証明書または相続人全員分の戸籍謄本
- 遺産分割協議書
- 代表の方の印鑑登録証明書
- 代表の方の実印
- 車庫証明
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ④【遺産分割協議書を作成する】
4つ目にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「遺産分割協議書を作成する」ことですよ。
遺産分割協議書は、遺産の分割について、相続人で話し合った内容を書面にまとめたものです。
前述した内容の、共同相続に必要な書類になり、相続人が1人・遺言書があり、それにそって執行する場合は、遺産分割協議書の作成は不用になります。
相続のトラブル対策や、相続税の申告時のために、作成が必要な書類になりますよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑤【相続手続きに必要な書類を準備する】
5つ目にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「相続手続きに必要な書類を準備する」ことですよ。
前述した通り、単独相続・共同相続により準備する書類が違うので、注意してくださいね。
共通して必要な書類の1つに車庫証明とお伝えしましたが、車の置く場所に変更がない場合は、不要になります。
書類不備があると、再度陸運局に出向かなくてはいけないので、一度でスムーズに手続きできるよう、事前にしっかりと確認しておきましょう。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑥【陸運局で書類購入・手続きをする】
6つ目にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「陸運局で書類購入・手続きをする」ことですよ。
相続手続きに必要な書類が揃ったら、陸運局へ行き手続きをします。
陸運局で以下の書類を購入して、記入をしてから提出しますよ。
陸運局で購入する書類
- 手数料納付書
- 自動車税・自動車取得税申告書
- 移転登録手数料
上記3つの書類を購入し、相続手続きの必要書類と一緒に提出しますよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れ⑦【新しい車検証を受け取る】
7つ目にお伝えする、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れは「新しい車検証を受け取る」ことですよ。
前述した一連の流れの手続きが完了したら、新しい車検証が発行されるので、その日に受け取ることができます。
陸運局では、手続きの手順を教えてくれるので、手順に沿って進めていくことができます。
平日AM8:45分〜12:00、PM13:00〜16:00までの受付時間になりますが、管轄地域の陸運局によるので事前に確認することをオススメしますよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更方法
車の所有者が死亡した場合の名義変更方法は3つあり、下記の通りです。
3つの名義変更方法
- 自分で手続きを行う
- 専門家に依頼する
- ディーラーに依頼する
陸運局の受付時間は平日のみのため、忙しくてなかなか時間がとれない方は、自分で手続きを行うことがむずかしい場合もありますよね。
専門家の司法書士や、自動車販売店のディーラーに手続きを代行してもらうことができます。
費用はかかってしまいますが、自分で行うより手間がかからないので、ベストな方法で名義変更をしましょう。
「注意点」車の所有者が死亡した場合の名義変更
車の所有者が死亡した場合に名義変更を行なう際は、以下の3つに注意しておくことが大事ですよ。
車の所有者が死亡した場合の名義変更の注意点
- 15日以内に名義変更をする
- 相続破棄する場合家庭裁判所で手続きを行う
- 自動車保険の解約・変更
道路運送車両法では、所有者が亡くなった場合、15日以内に名義変更を義務付けられています。
名義変更をせずに、そのままにしておくと、手放すための売却手続きができなくなってしまうんですよ。
また、車両に乗らずに相続破棄をする場合は、家庭裁判所に相続破棄申述書を提出しなければなりません。
相続破棄をするときは、亡くなった方の管轄地域にある家庭裁判所へ問い合わせてみましょう。
ちなみに任意保険の名義変更を行わないと、事故に遭ったときに補償が受けられなくなってしまうので、必ず自動車保険の変更も忘れないように覚えておきましょう。
【まとめ】車の所有者が死亡した場合、家族がいったん相続する必要がある
ここまで、車の所有者が死亡した場合の名義変更の流れについてお伝えしてきました。
車の名義変更や相続手続きを行わずに名義を死亡者のままにしておくと、以下の3つのデメリットが起こるんですよ。
名義変更・相続手続きを行なわないデメリット
- 車の売却・廃車ができない
- 自動車税の納付書が届かない
- 任意保険の補償が受けられない
「車を売却・廃車したいな」と思っても、名義変更・相続手続きを行わないと、業者への依頼すら進めることができません。
また、自動車税の納付書が相続人の元に届かず、滞納をしてしまい、ペナルティが発生してしまうケースも考えられます。
万が一の補償を受けるために任意保険の変更手続きも速やかに行うことをオススメします。
上記でお伝えした問題が発生しないために、必ず相続手続き・名義変更をしましょう。
ちなみに、ご遺族が所有していた車を売却するときは、車両の高価買取をしてくれる「カーネクスト」がオススメですよ。
相続手続きや名義変更で手が回らないときでも、簡単見積もりが可能ですので、1度以下のリンクから試してみてくださいね。