車の免許を取ったものの長く運転していないため「車の発進手順を忘れてしまった」「いい覚え方はないかな?」このように考えることはありませんか。
自動車免許を取得したばかりなら「忘れないうちに発進手順を復習しておきたい」と、いう方もいるでしょう。
本記事では、車の発進手順の覚え方を5ステップに分けて紹介しています。
車の発進手順の覚え方5ステップ
- 自分に合ったポジションにする
- 各操作レバーやスイッチの位置確認をする
- エンジンをかける
- 発進させる
- ドライブを楽しむ
発進と停車は運転の基本ですよね。運転感覚を少しずつ思い出して、ドライブを楽しめるようにしましょう。1つ1つ解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
車の発進手順の覚え方①【自分に合ったポジションにする】

車を発進する手順の1つ目は「自分に合ったポジション」に調節することです。周囲に人や車がないか確認したら、車に乗り込みます。
車内では、はじめにシートの位置を運転しやすい場所にします。シートに深く座り、膝が曲がる場所にアクセルとブレーキが届く位置が良いでしょう。
ハンドルは、腕を軽く曲げて操作できる位置が適切です。背もたれの角度やシートの位置を調節し、運転しやすいようにしてくださいね。
バックミラーは車の中央が映るように、サイドミラーは車体が3分の2程度映るように角度を調整し、シートベルトをねじれないように締めます。
車の発進手順の覚え方②【各操作レバーやスイッチの位置確認をする】
車の発進手順の2ステップ目は「各操作のレバーやスイッチの位置確認をする」ことです。
運転する車によって、エンジンのスタートボタン(キーシリンダー)やシフトレバー・サイドブレーキの位置が異なるため、よく使用するレバーやスイッチの場所を確認しておきましょう。
方向指示器やワイパー・ライトスイッチ・ハザードランプの場所も同様に覚えておくと、運転中に慌てなくてすみますよ。
車の発進手順の覚え方③【エンジンをかける】

車の発進手順の3ステップ目は「エンジンをかける」ことです。
車のエンジンをかけるときは、ブレーキを踏みながら車のスタートボタンを押します。または、キーをキーシリンダーに差し込み、右に回してください。
スマートスイッチが搭載されている車の場合は、ブレーキを踏みながらでないと、エンジンがかからない仕組みになっています。
このときブレーキを踏みながらエンジンをかけるのは、急に車が発進しないようにするためなんですよ。
車の発進手順の覚え方④【発進させる】

4つ目の手順で「発進」させます。ブレーキを踏んだまま、シフトレバーを「D(ドライブ)」に入れます。
シフトレバーには、ボタンが付いています。このボタンはP(パーキング)からD、またはR(バック)にチェンジするときや、DからRやPに動かすときに使用します。
発進するときは「D」に入れるため、ボタンを押しながらシフトレバーを動かしましょう。
シフトレバーを動かしたあと、サイドブレーキを解除します。サイドブレーキは、運転席の左側か足元にある場合がほとんどです。
車を発進する前は、左右から人や車が来ないか確認します。車が進みたい方向に「方向指示器(ウインカー)」で合図を出してから、再度左右を目視し発進しましょう。
車の発進手順の覚え方⑤【ドライブを楽しむ】
車の発進手順の最後は「ドライブを楽しむ」だけです。アクセルを踏んで、スピードを調整します。
運転に慣れないうちは、車通りの少ない時間帯や自宅から近い場所でドライブを楽しむことがオススメです。
また、はじめは1人で判断が難しい場面もあるでしょう。助手席に家族や友人に乗ってもらうと安心ですよ。
万が一、運転中に車が動かなくなったときは、車の応急処置や修理工場まで運ぶ必要があります。JAFならタイヤのパンクや落輪などの対応が可能なため、運転中も安心ですよ。
まずは「JAFの公式ホームページ」を見て、対応サービスを確認してみてくださいね。


次の項目からは、正しい停車手順を紹介します。
正しい停車手順
- 停車位置で止まる
- ポジションを戻して下車
次から詳しく解説していきます。
正しい停車手順①【停車位置で止まる】

車を停車するときは、まず合図を出して「停車位置で止まり」ます。
ブレーキを踏んだままサイドブレーキを引き(フットパーキングブレーキを踏む)、その後シフトレバーを「P(パーキング)」に入れましょう。
なかには、停止するときもシフトレバーをパーキングに入れてから、サイドブレーキをする方がいます。
それでも停止できますが、サイドブレーキを先に入れる方法が正しい手順です。最後に車のウインカーを消してエンジンを切ります。
正しい停車手順②【ポジションを戻して下車】

次に、自分に合わせていた「ポジションを元に戻して」下車します。シートを後ろまで下げて、座席位置を元に戻します。
自分専用の車がある方は、シートを戻す作業は省略しているかもしれませんね。2ドアの車を運転している方は、シートを後ろに下げた方が乗り降りしやすいですよ。
降車するときは、後方を必ず確認してから行いましょう。後ろから車が走っていると危険です。
また、人が歩いている場合、ドアにぶつかって思わぬケガに発展する可能性もあります。ドアを開けるときは、同乗者にも注意を促すことがオススメです。
車を運転する前に確認しておこう

車を運転する際の注意点は、先にも紹介したように、車に乗り降りするときは人や車がないか確認することが大切です。
ドアを広く開けすぎると、隣の車や歩行者にぶつかる危険性があります。車の乗り降りや荷物の積み下ろしにも影響が出るため、ある程度のスペースを確保するようにしてくださいね。
車には死角があり、とくに小さな子どもは、サイドミラーやバックミラーだけの確認は難しいでしょう。ですから、ミラーと目視で安全確認をしてくださいね。
車によっては、バックモニターやアラウンドモニターを搭載しているモデルも存在しています。車の後ろ(または周囲)がバックミラーで見られる便利な機能なんですよ。
また、運転中に不具合があれば、ボンネットを開けて点検するケースもあります。次の記事では、ボンネットの開け方を解説していますので、事前に調べておくと役に立つでしょう。
オートマとマニュアルで発進手順は違うの?

AT(オートマ)車とMT(マニュアル)車の違いは、MT車にはクラッチ操作やギアの切り替えがあることです。
MT車は、次の4つが発進手順です。
- シフトレバーを動かす
- エンジンをかける
- サイドブレーキを解除する
- 半クラッチをしながら発進する
MT車の場合、サイドブレーキがかかっているのを確認し、シフトレバーをN(ニュートラル)にします。その後、左足でクラッチペダルを踏み、エンジンをかけます。
エンジンをかけ左右を確認し、進行方向にウインカーを出します。その後シフトレバーをL(ロー)に入れ、サイドブレーキ(または、ブレーキペダル)を解除しましょう。
クラッチペダルをゆっくりと上げながら(半クラッチ)、アクセルを踏みます。車が動き出したら、アクセルを踏んで速度を上げていきましょう。
MT車は、AT車より操作が少し多いですが、基本的な動作は変わりません。練習すれば、少しずつ慣れていきますよ。
停車する際は、クラッチペダルを踏みながら停止します。その後、ブレーキペダルを踏みながらサイドブレーキをかけ、最後にシフトレバーをNに入れてエンジンを切ってください。
【まとめ】車の発進手順の覚え方は、確認しながら繰り返し練習しよう!

本記事では、車の発進手順の覚え方を5ステップに分けて解説しました。車を発進する際は、周囲の安全を確認してから行いましょう。
操作に慣れるまでは、不安を感じるかもしれません。教習所で習ったように1つ1つ確認しながら操作すれば、何度か練習していくうちに慣れていくでしょう。家族や友人に頼んでチェックしてもらっても良いですよ。
運転に慣れてくれば行動範囲がグッと広がるため、長距離運転もできるようになるかもしれません。
車の発進と停車手順は運転の基本です。ぜひ、身に付けてドライブを楽しんでくださいね。