「車のボンネットの開け方ってどうやるの?」「いざというときに役立てたい」と、考えることはありませんか。
ボンネットは、エンジンを雨や風・ほこりなどから守るものです。オイル交換やバッテリーの点検などでボンネットを開けますが、正しい開け方を忘れた方もいるでしょう。
そこで本記事では、ボンネットの開け方を3ステップに分けて解説しています。
車のボンネットの開け方3ステップ
- オープンレバーを引っ張る
- ボンネットを持ち上げる
- ボンネットステーで支える
間違った方法をしてしまうと、ボンネットの傷やゆがみの原因になるかもしれません。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
車のボンネットの開け方①【オープンレバーを引っ張る】
車のボンネットを開けるためには、まず「オープンレバーを引っ張る」ことです。
車のボンネットを開けるレバーの位置は、車種やメーカーによって異なりますが、一般的に運転席の右下に設置されています。
また、ボンネットのオープンレバーには、ボンネットのイラストが描かれているものも多くみられますよ。
ボンネットのオープンレバーを下向き、または手前に引くと、ボンネットが少し上がります。固くても思い切って引っ張ってみましょう。
また、ボンネットを開ける際は、必ず車を停止させエンジンを切った状態でおこないましょう。エンジン停止後すぐは高温になっているため、やけどに注意が必要です。
車のボンネットの開け方②【ボンネットを持ち上げる】
次に行う、車のボンネットの開け方は「ボンネットを持ち上げます」
オープンレバーを引っ張って半開きになったボンネットと車体の隙間に手を入れて、内側のロックを外せば、ボンネットが持ち上がりますよ。
ボンネットは走行中に開かないように2段階ロックになっています。
ボンネットのロックレバーは、一般的に中央部分にあり、一般的に上下または、左右に動かせば解除できるでしょう。
ロックレバーが見つかったら、レバーを動かしてボンネットを持ち上げます。車のサイズによっては、ボンネット自体が重たいため、背中を丸めず腰から持ち上げるようにしましょう。
また、ボンネットを開けるときは他の車の邪魔にならない場所でおこない、人や物にぶつからないように気を付けることが大切です。
車のボンネットの開け方③【ボンネットステーで支える】
車のボンネットを開ける最後のステップは「ボンネットステーで支える」ことです。ボンネットステーは、ボンネットを開いた状態を固定するための支え棒のことをいいます。
まず、両手でボンネットを持ち上げ、片手でボンネットを支えながら、もう片方の手でボンネットステーを設置します。
ボンネットステーはボンネットの内側、または車体の内部に取り付けられています。
ボンネットステー専用の差し込み口があるため、ボンネットステーを入れて固定しましょう。一部の車種では、ボンネットが自立する構造になっているものもあります。
ボンネットを開けて作業する際は、ボンネットステーがしっかりと安定しているか確認し、指を挟んだり頭をぶつけたりしないように注意してくださいね。
ボンネットの閉め方
ボンネットを閉じるときは、開けるときと反対の作業をします。
ボンネットを閉じる手順
- ボンネットステーを取り外す
- ボンネットをゆっくりと下ろす
- ロックの確認
まずは、片手でボンネットを支えたまま、もう片方の手でボンネットステーを持ち、差し込み口から引き抜きます。ボンネットステーは元の位置に戻し、両手でボンネットを支えましょう。
ボンネットを閉じる際は、周囲に人や車がいないことを確認してください。ボンネットを20~30cmの高さまで下げ、手をパッと離して閉じることが大切です。
最後に、ボンネットと車体に隙間がなく、しっかりと固定されているか確認します。手で軽く押して確かめると良いでしょう。
ボンネットを押し込んで閉めようとすると、ボンネットがゆがんだり、へこんだりする原因になるため注意が必要です。
車のボンネットの開け方に注意点はある?
風の強い日には、ボンネットを開ける際には十分な注意が必要です。風が強い日にボンネットを開けると、風の力でボンネットステーが外れる可能性がありますよ。
作業中にボンネットが閉まると、ケガをするため危険です。ですから、ボンネットを開ける際には、風を避けられるガレージの中での作業が望ましいでしょう。
また、ボンネットが確実に閉まっていない場合、走行中にボンネットが意図せず開いてしまう可能性があります。
ボンネットが開いたまま走行すると、視界が妨げられるだけでなく、ボンネットが外れて、周囲の人にケガをさせたり建物に損害を与えるかもしれません。
輸入車や旧車はボンネットの開け方が違うものも
輸入車や旧車のなかには、国産車とは異なる方法でボンネットを開ける車種があるんですよ。
たとえば、ボンネットのオープンレバーが、助手席側に配置されているメーカーです。一般的には運転席の足元にありますが、見つけられない場合は助手席側やグローブボックスを探してみると良いでしょう。
また、ボンネットにロックがなく、オープンレバーを2回引くことで開くタイプもあります。この場合、1回目でボンネットが半開きになり、2回目でボンネットが完全に開く仕組みです。
さらに、旧車やスポーツカーには、ボンネットが逆向きに開くものもありますよ。ボンネットが2段階ロックされていない時代の車は、走行中に開かないように逆向きに設置されています。
車を運転するときには、ボンネットに関するトラブルもみられますよ。多く見られるトラブルを3つ紹介します。
ボンネットに関する3つのトラブル
- 傷やへこみが見つかった
- 猫が入り込んでいる
- ボンネットが開閉しない
次の項目から、順番に解説していきます。
よくあるボンネットに関するトラブル①【傷やへこみが見つかった】
ボンネットに関するトラブルの1つ目は「傷やへこみが見つかる」ことです。ボンネットをじっくり見ていない方でも、ボンネットを開けるときに気付くでしょう。
ボンネットの傷やへこみは、飛び石やカラスなどによって起きます。しかし、小さな傷でも放置していると、錆や損傷の原因になる可能性があります。
小さな傷がある場合なら、カーショップで売っている傷専用ペイントを使用する方法がありますよ。ただし、専門的な知識や技術が必要です。初心者の場合は時間がかかり、不安を感じるかもしれません。
また、ボンネットがゆがんでいると、隙間から雨水が入り込んで、錆が発生しやすくなります。傷やゆがみを見つけたときは、早めに専門業者に相談することがおすすめです。
よくあるボンネットに関するトラブル②【猫が入り込んでいる】
ボンネットに関するトラブルの1つに「猫が入り込んでいる」ということです。寒い季節になると、ボンネットに猫が入り込むトラブルをよく耳にします。
ボンネットの中は狭くて暖かいため、寒さが苦手な猫はエンジン部分の温かさを求めるからです。猫が駆動ベルトに巻き込まれないためにも、対策が必要です。
簡単な予防方法は、車に乗る前にボンネットをたたくことです。猫は音に敏感なため、ボンネットをたたく音に驚いて飛び出してくれるでしょう。
よくあるボンネットに関するトラブル③【ボンネットが開閉しない】
正しいボンネットの開け方をしようとしても「ボンネットが開かない」「閉まらないことがある」といったトラブルが発生することもあります。
たとえば、ボンネットを開ける頻度が少ないと、ボンネットのパッキンが劣化して固くなってしまいます。
また、ボンネットが閉まらないときはボンネットステーが正しい位置に収納されていないか、ボンネットのロック部分が劣化しているのかもしれません。
力任せに開け閉めすると、ボンネットが破損しやすくなります。ボンネットを開けたまま走行できないため、すぐに修理工場に持ち込みましょう。
万が一、外出先で車のトラブルに遭遇しても、JAFの会員になっていれば安心です。次の記事では、JAFの特徴を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
【まとめ】車のボンネットの開け方は簡単!周囲に気を付けて作業しよう
本記事では、車のボンネットの開け方を3ステップに分けて解説しました。自動車教習所では、ボンネットの開け方を習ったことがあったとしても、普段はボンネットを開けない方もいるのかもしれません。
ボンネットを開け閉めする際は、次の点に注意しましょう。
ボンネット開閉時の注意点
- 開閉時は周囲に気を配る
- 内部作業をするときは、ボンネットステーでしっかり支える
- 車を停止しエンジンを切ってから作業する
- ボンネットを閉めるときは、確実に閉まっているか確認する
ボンネットが開かないときは、ボンネット自体が破損している可能性も考えられますよ。
ボンネットだけに限らず、車の走行中のトラブルを1人で解決することは難しいかもしれません。万が一のときには、悩まず専門業者に相談するようにしましょう。