引っ越しをしたときに「車検証の住所変更をしたい」「でも、陸運局ってどこにあるの」と考えることはありませんか。
車検証の住所変更はインターネットでも行えますが、ナンバープレートの変更が必要な方は、陸運局に足を運んでくださいね。
本記事では、陸運局の窓口で車検証の住所変更をする方法を5ステップに分けて解説しています。
手続きする際の注意点や費用についても解説しています。流れをしっかり把握して、早めにすませておきましょう。
Contents
車検証の住所変更は陸運局で手続きできる
車検証の住所変更は、陸運局(地方運輸局)の窓口かオンラインで手続きが可能ですよ。
陸運局は全国各地にあり、新しい住所の管轄の地方運輸局で手続きができます。ただし、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」でおこないます。
オンラインでは、24時間365日申請可能なため、忙しい方に便利なシステムです。オンライン手続きの条件や使用方法は「全国運輸支局等のご案内」で確認してみてくださいね。
今回は、陸運局の窓口で住所変更の手続きをする方法を解説します。手続き方法は、次の5ステップです。
陸運局窓口での車検証の住所変更5つの手順
- 書類をそろえる
- 陸運局に行く
- ナンバープレートの返却
- 書類の提出と自動車税の申告
- ナンバープレートの取り付けをする
次から、順番に解説していきます。
車検証の住所変更を陸運局窓口で手続きする方法①【書類をそろえる】
車検証の住所変更をする場合は、まず書類をそろえてから手続きをするとスムーズに進められますよ。
必要な書類は、以下の5点です。
- 自動車検査証
- 住民票
- 車庫証明
- 申請書
- 委任状(必要な方のみ)
申請書は、国土交通省の公式ホームページからダウンロードが可能です。申請書は「第1号様式」を使用しましょう。
住民票は取得から3か月以内のものを使用し、引っ越しが多い方は、車検証の住所から現在の住所まで確認できる「戸籍附票」が必要です。
また、近くの警察署で車庫証明を依頼し、発行日から1か月以内のものを使用するようにしてくださいね。
書類の発行には時間がかかるため、早めに準備しておきましょう。自分で手続きができない方は「委任状」の準備も必要です。
車検証の住所変更を陸運局窓口で手続きする方法②【陸運局に行く】
次に、陸運局の窓口に行き、手続きをします。特に、ナンバープレートの変更が必要な方は、車が必要なため陸運局に足を運ぶ必要があります。
陸運局で手続きできる日時は、平日9:00~16:00の場合がほとんどです。また、11:45~13:00までは昼休みとなっています。
車検証の住所変更には「手数料納付書」も必要で、陸運局に設置されていますよ。納付書に350円の検査登録印紙を貼り付けてください。検査登録印紙は、陸運局の売店で買えますよ。
次のナンバープレートを返却する手続きは、管轄エリアが変わる方だけがおこないます。必要ない方は、次の④へ進みましょう。
車検証の住所変更を陸運局窓口で手続きする方法③【ナンバープレートの返却】
ナンバープレートの返却は、引っ越しなどでナンバープレートの記載が変わる方だけがおこないます。車のナンバーが変わらない方は、手続きは不要ですよ。
ナンバープレートは、自分で外して陸運局の返却窓に返します。ナンバープレートのボルトのキャップのようなものは「封印」と呼ばれ、陸運局内でしか取り外しできません。
後ろのナンバープレートの左上に封印が設置されています。封印はドライバーを上から垂直に刺して、外すようにしてください。このとき、車を傷つけないように気を付けましょう。
「自宅に工具がない」と心配な方も、陸運局で借りられますよ。ネジが錆びて固い場合があるため、外れるかどうか確認しておいても良いかもしれませんね。
車検証の住所変更を陸運局窓口で手続きする方法④【書類提出と自動車税の申告をする】
陸運局の窓口に、必要書類を提出します。書類に記載ミスがあると、書き直しが必要になるため、提出前に確認しておきましょう。
書類の提出が終わったら、自動車税の申告をします。手続きは「自動車標板協会県税務課」ででき、運輸局に隣接しています。
この手続きをすることで、来年から自動車税納付書が新しい住所に届きます。手続きには「自動車税申告書」が必要です。当日税務署で配布されるため、事前準備は必要ありません。
車検証の住所変更を陸運局窓口で手続きする方法⑤【新しいナンバーを取り付ける】
最後に、新しいナンバープレートの取り付けをします。ナンバープレートに返却した方は、手数料納付書に返却印を押してもらいましょう。
ナンバープレートの封印は、陸運局で登録できたことを証明するものです。また、盗難防止に役立つんですよ。
ナンバープレートは自分で付けられますが、封印は陸運局の担当者が行います。このときに、車の「車台番号」と車検証に記載されている「車台番号」が合っているか確認してください。ナンバープレートの取り付けが終了すれば、車検証の住所変更の手続きは終わりです。
車に関する手続きには「名義変更」もありますよ。車の所有者が変わったときは、忘れずに変更しておきましょう。
詳しい手続き方法は下記の記事に記載していますので、ぜひ、参考にしてくださいね。
手続きにかかる費用ってどれくらい?
登録手数料 | 350円 |
ナンバープレート交付手数料 | ・1,500円~3,000円程度
・希望ナンバー:4,000円~6,000円程度 ・地方版図柄入りナンバー:7,500円前後 ※関東地方の場合 |
車庫証明費用 | 3,000円程度 |
上記の表は、車検証の住所変更にかかる費用をまとめています。(2023年10月時点)
ナンバープレート交付手数料や車庫証明費用は地域によって異なりますので、確認が必要です。
登録手数料は、陸運局の窓口で住所変更の申請をする際に必要です。手数料納付書に350円の収入印紙を貼付し、提出しましょう。
住所変更で管轄地域が変更になる場合は、ナンバープレートの交換が必要です。ナンバープレートにかかる費用は、地域や図柄・字光式がどうかで変わります。
車庫証明費用は、手続き前に警察署でもらっておきましょう。発行までに3日~1週間かかるため、注意が必要です。
手続きは代行してもらえる?
車検証の住所変更は、委任状を発行すれば本人でなくても手続きが可能です。一般的には、購入したディーラーに代行してもらえますよ。
ただし、遠方に引っ越しした場合には、引っ越し先の最寄りの店舗で依頼できますよ。まずは、ディーラーに相談してみましょう。
ディーラーのほかに、行政書士に頼む方法もあります。行政書士はインターネットを使えば比較的早く見つかるでしょう。
また、ディーラーや行政書士に依頼する場合は、代行手数料がかかります。先に紹介した費用に加え、数万円かかることを考慮しましょう。
手続きの注意点
「道路運送車両法第十二条」によると、住所や名前の変更があったときは、15日以内に変更申請をしなければならないと記載されています。
住所変更による罰則を受けることはあまりありませんが、「道路運送車両法第百九条の二」には「申請しなかった人に50万円以下の罰金が科される」と記載されています。
住所変更をしないまま放置してしまうと、自動車税納付書やリコール通知書などが届かなくなるでしょう。
引っ越しをした際は、早めに陸運局または、軽自動車検査協会で手続きするようにしてくださいね。
【まとめ】車検証の住所変更は速やかに陸運局で手続きをしよう
本記事では、陸運局の窓口で、車検証の住所変更をする手順を5ステップに分けて解説しました。
車検証の住所変更は、事前に車庫証明を警察署に依頼しておきましょう。また、申請書をインターネットでダウンロードしておけば、手続きがスムーズに進められますよ。
引っ越しをした際は、15日以内に手続きすることが大切です。「陸運局までいけない」という方は、代行を頼めます。
住所変更ができていないと、自動車税納付書を含む案内が届かない可能性があります。住所変更は車検時でも可能なため、早めに手続きしておきましょう。