ドアパンチの傷は、小さなものが多いため「気づかないふりができるかも?」と考えたことはありませんか。
実際に、ドアパンチをした現場を見なければ、いつできた傷なのか証明することは難しいでしょう。
本記事では、ドアパンチされても気づかないふりができない理由を3つ解説しています。
ドアパンチされても気付かないふりができない理由3選
- 被害届が出される
- 道路交通法違反になる
- 罪悪感に耐えられない
ドアパンチをして気づかないふりをした場合、もしかしたら不利な状況に立たされるかもしれません。適切な対処法も解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ドアパンチをして気づかないふりができない理由①【被害届が出される】
ドアパンチをして気づかないふりができない理由の1つに「被害届が出される」ことです。持ち主がドアパンチによる傷を見付けた場合、警察に被害届を提出します。
証拠がなければ加害者の特定は難しいですが、駐車場の防犯カメラに映っている可能性も少なくありません。
また、被害者がドライブレコーダーを設置していれば、証拠データとして調査の資料となるでしょう。車種やナンバーが映っていれば、突然自宅に警察が訪れるかもしれませんよ。
持ち主が被害届を出すかどうか、そもそも傷に気付くかどうかも分かりません。ですから「どれくらいの日数がたてば大丈夫」という目安はないでしょう。
ドアパンチをして気づかないふりができない理由②【道路交通法違反になる】
ドアパンチをして気づかないふりができない理由の2つ目は「道路交通法違反になる」ことです。
ドアパンチは交通事故扱いになります。ドアパンチをして、すぐに警察に報告をすれば物損事故として処理をし、罪にはなりません。
万が一、その場から逃げてしまうと「危険防止措置義務」違反や「報告義務」違反になる可能性があります。
これらの違反により「当て逃げ」の扱いになり、1年以下の懲役または、10万円以下の罰金に科せられる(※)場合もあるでしょう。
(※)出典:ベリーベスト法律事務所
また、違反点数が加点され、免停になる可能性も考えられます。ですから、小さな事故だとしても必ず警察に連絡するようにしてくださいね。
ドアパンチをして気づかないふりができない理由③【罪悪感に耐えられない】
ドアパンチをして気づかないふりができない理由には「罪悪感に耐えられない」というものがありますよ。
ドアパンチをした方のなかにはったんその場を離れたものの、落ち着いてみると「なんてことをしたんだろう」と後悔したという話も耳にします。
罪悪感に耐えきれず、後から警察に連絡する人もいるようです。先にも解説したように、当て逃げだと判断されれば、道路交通法違反だとして罰が科せられるでしょう。
ドアパンチをした場合は、翌日以降でも構わないので、警察に連絡するようにしてくださいね。
ドアパンチしても気づかないふりをせず、正しい対処を!
ドアパンチをしたときに、いつでも車の持ち主がそばにいるとは限りません。その場に持ち主がいなくても、事故をしたら警察を呼ぶことが基本です。
ソニー損保が調査した「2023年全国カーライフ実態調査」によると、ドライブレコーダーを設置している車は、2022年には42.3%だったものが、2023年には52.5%に増加しています。
このように、ドライブレコーダーや防犯カメラの画像が残っていれば、すぐに見つかってしまうでしょう。
警察に連絡し状況の説明を正直にすれば、車の修理だけが残ります。しかし、自動車保険を使える可能性が高いため、気づかないふりをした方がかえってリスクがあるかもしれません。
ドアパンチに自動車保険が使える
加害者が適切な保険に加入していれば、ドアパンチの被害者は、その保険を使用して車の修理費用を出してもらえることが一般的です。この場合、自己負担はありません。
万が一、加害者が見つからない場合でも、自分の保険を使用して修理できますよ。車両保険に加入している場合、免責金額以下であれば自己負担なしで修理できるでしょう。
ほかにも、自動車保険の特約が付いていれば、加害者が見つからない・加害者が無保険で被害者に過失がない、などの条件付きで補償されるケースもみられます。
ですから、自身が加入している保険が物損事故に対応しているか、保険証券で確認したり保険会社に問い合わせたりして確認しておきましょう。
ドアパンチで気づかないふりをされた場合どうなる
万が一、ドアパンチをされて気づかないふりをされた場合、まずは警察に届け出をして、調査してもらいましょう。
ドアパンチの小さな傷は見つかりにくいかもしれませんが、ドライブレコーダーや防犯カメラに映っていれば、犯人を割り出しやすくなります。
また、傷跡や塗料でも犯人の特定が可能です。加害者側の車のドアの形や塗料が合えば、犯人だと確定できるでしょう。
そのためにも、事故が起きたときに画像やメモで、事故の状況を残しておくことも大切です。また、証拠がなくなるため、犯人が見つかるまで修理はしない方が良いかもしれません。
とはいえ、傷を放置すると車の劣化しやすいため、ある程度待っても見つからないときは修理をした方が良いでしょう。
ドアパンチの対策をすれば、被害を抑えられます。次の項目から、詳しく解説していますので、ぜひ、そのまま読み進めてくださいね。
ドアパンチの対策①【当て逃げ防止】
ドアパンチの当て逃げ防止には、次のような対策が有効です。
- ドライブレコーダーを付ける
- セキュリティアラームを付ける
- 保険が使えるか見直ししておく
ドライブレコーダーは、当て逃げ防止や車上荒らし防止に役立ちます。なかには夜間に対応しているものや車内と車外を同時撮影できる機種も存在しています。
「ドライブレコーダーSINCA(シンカー)」は、そのどちらにも対応しています。まだ設置していない方は、検討してみてはいかがでしょうか。
セキュリティアラームは、車に何かが当たることで警報を鳴らして知らせます。周囲の目を集めるため、逃げられにくく持ち主にも通知されます。
最後は保険の見直しです。先にも解説したように、保険の種類によってはドアパンチには使えない場合があります。
自分の保険の補償が足りないと感じる方は、一度に見積もりが取れるサイトを使うと便利ですよ。気になる方は一度「インズウェブ公式ホームページ」をご覧ください。
ドアパンチの対策②【環境改善】
次は、ドアパンチをしないようにする環境の改善で防止します。例えば、駐車する場所を選べば、ドアパンチされる可能性をグッと減らせます。
駐車場の端に止めて片側だけでも当たる機会を減らしたり、車両間隔の広い駐車場を選んだりして、環境を変えるだけでもドアが当たりにくくなるでしょう。
また、ドアパンチ防止グッズを使用することもオススメです。ドアのエッジに貼り付けて傷が付かないようにガードするものや、逆に当てられたときの衝撃を吸収するグッズもあります。
風の強い日のドアの開閉に気を付けましょう。特に、力の弱い子どもが一人でドアを開けたときは、風でドアがあおられるかもしれません。乗り降りの際はサポートして、ドアパンチを防ぐようにしてくださいね。
ドアパンチされたらどんな傷が付く?
ドアパンチされた傷には、実は特徴があるんですよ。例えば、ドアパンチは、ドアのエッジが隣の車に当たって傷が付くため、縦長の線状の傷が付きやすいんですよ。
ほとんどの傷はドア付近に付いており、サイズは数cm程度です。他の傷と区別が付きにくいかもしれませんが、新しい傷ならドアパンチかもしれません。
また、ドアパンチの傷でも衝撃が大きければ傷が深くなり、塗料がはげたりへこんだりします。
傷の端に塗料が残っている場合、専門店で修理が必要かもしれません。傷が深いと車の劣化が進みやすくなるため、早めに修理をしておきましょう。
【まとめ】ドアパンチをして気づかないふりはできない!
本記事では、ドアパンチをして気づかないふりができない理由を3つ紹介しました。ドアパンチは、交通事故にあたるため警察に届け出ることが基本です。
ドアパンチをしたときは、ごまかさずに警察に報告すれば、物損事故として処理されるでしょう。
「当て逃げ」と判断されると、道路交通法違反で罰金の支払いや免停になるかもしれません。また、そのときはうまく逃げられても、冷静になれば後悔するケースもみられます。
ドアパンチは誰しも起こしてしまう事故の1つです。グッズなどを利用して、ドアパンチを防止するようにしましょう。