あなたは「愛車が盗まれたらどうしよう?」「でも旧車のセキュリティ対策って何をしたらいいの?」と考えることはありませんか。
近年、2015年のピーク時よりも車の盗難は減っているものの、人気のある車種は盗難の被害が後を絶ちません。しかし、適切な対策をすれば、大切な車を盗難から守れるでしょう。
本記事では、旧車でも効果的な7つのセキュリティ対策を、わかりやすく解説しています。
旧車に必要なセキュリティ対策をしておけば、愛車とのドライブも安心できるでしょう。万が一、盗難されたときの対処法についても解説しています。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
旧車は盗まれやすいの?

旧車は、ノスタルジックな外装が魅力的で多くの方々に愛されています。しかし、残念ながら盗難のリスクも伴うんですよ。
たとえば、旧車は現代車より盗難に対するセキュリティ装備がない場合が多く、少し工夫をすれば簡単にロックが外せる状態です。窃盗団にとっては、盗難しやすいことでしょう。
旧車はすでに生産を終了しており、市場でも手に入りにくいパーツがあります。ですから、窃盗後は、バラして部品を高値で取引するようです。
さらに、海外で日本の旧車は人気で、車両そのものが高額で売買される可能性もあるでしょう。
ですから、旧車にはセキュリティ対策をして、盗難の危険から守る必要がありますよ。次の項目から、旧車のセキュリティ対策を7つ紹介しています。
旧車のセキュリティ対策7選
- 車両そのものを固定する
- ガレージに保管する
- 防犯カメラの設置
- イモビライザーキーに変更する
- セキュリティアラームの設置
- GPSの使用
- ターボタイマーを外す
特徴や効果などを解説しますので、そのまま読み進めてくださいね。
旧車のセキュリティ対策①【車両そのものを固定する】

旧車のセキュリティ対策の1つ目は「車両そのものを固定する」ことです。旧車を物理的に動かないようにして、盗難を防ぐ方法です。
たとえば、ハンドルロックやタイヤロックなどです。ハンドルロックやタイヤロックは、車両固定用のチェーンやバーを使用して、車を動かせなくします。
車両の固定が視覚的にもわかるうえに、ロックを外すのに時間がかかります。また、所有者に発見されやすくなるため、盗難をする前に思いとどまるかもしれません。
車両を固定する方法は、最も簡単で費用を安く抑えられるセキュリティ対策です。物理的な対策をしているため、車上荒らしにも遭いにくくなるでしょう。
旧車のセキュリティ対策②【ガレージに保管する】

旧車のセキュリティ対策の2つ目は「ガレージに保管する」ことです。ガレージがあれば、車が窃盗団の目につきにくくなり、盗難のターゲットになりにくいと考えられます。
窃盗団は所有者が「どんな車を持っているのか」や「普段の行動」などを把握し、盗みやすい環境なのかチェックしてから犯行に及びます。
ですから、シャッターのない駐車場で保管している方は、車種がわからないように車カバーをかける方法がおすすめです。
また、ガレージそのものに、人感センサーの照明やセキュリティアラームを後付けすれば、さらにセキュリティ対策が強化できるでしょう。
旧車のセキュリティ対策③【防犯カメラの設置】

旧車のセキュリティ対策の3つ目は「防犯カメラを設置」することです。防犯カメラの存在そのものが、窃盗団の犯行の抑止力になるでしょう。
万が一、盗難が発生した場合、防犯カメラの記録が犯人特定の証拠になるかもしれません。窃盗団からすれば、わざわざ危険を冒してまで車を盗まないと考えられます。
防犯カメラを設置するときは、車と車周辺の逃げ道が映るような配置が必要です。また、高画質で夜間でも対応しているカメラを設置すれば、万が一のときも安心ですよ。
ただし、防犯カメラを設置するには、初期費用やランニングコストがかかります。しかし、後付けでガレージに取り付けられれば、防犯効果はより高いものになるでしょう。
旧車のセキュリティ対策④【イモビライザーキーに変更する】

旧車のセキュリティ対策の4つ目は「イモビライザーキーに変更する」ことです。イモビライザーは、車内に搭載された電子キーと車のIDが一致したときに、エンジンがかかるんですよ。
このイモビライザーキーは、現代の車にほとんど搭載されています。しかし、旧車の多くはイモビライザーキーに対応していないため、盗難に遭う可能性が高くなるでしょう。
イモビライザーの取り付けは専門的な知識が必要となるため、専門業者へ頼むと良いですよ。また、車と鍵の互換性が重要ですから、鍵を失くさないように注意してくださいね。
旧車のセキュリティ対策⑤【セキュリティアラームの設置】

旧車のセキュリティ対策の5つ目は「セキュリティアラームの設置」です。セキュリティアラームは、車体に衝撃やドアの開閉などの異常を感知し、警報音やライトで周囲に知らせるシステムです。
アラームが鳴ったりライトが点滅したりしていると、周囲の人の注目を集めるため、犯人が窃盗を諦めるかもしれません。
セキュリティアラームは、さまざまな種類が販売されています。旧車にセキュリティアラームを設置するときは、車種に合ったものを選ぶようにしましょう。
セキュリティアラームは、強い風や動物が通ったときに誤作動する場合がありますよ。ですから、定期的にメンテナンスをするようにしてくださいね。
旧車のセキュリティ対策⑥【GPSの使用】
旧車のセキュリティ対策の6つ目は「GPSの使用」です。GPSの使用は近年人気のあるセキュリティ対策の1つです。
GPSの使用は盗難防止というよりも、盗難後に車や犯人をいち早く見つけるために役立つグッズです。
子ども用のGPS端末のなかには、車の速さにも対応しており、料金も安く設定されているものもありますよ。
また、Appleユーザーなら「Airタグを利用してみようかな」と考えるかもしれません。しかし、AirタグはiPhoneと連携しやすいものの、連携したスマホと離れると音が鳴るかもしれません。犯人にGPSの設置に気付かれてしまうため、使用には注意が必要です。
旧車のセキュリティ対策⑦【ターボタイマーを外す】
旧車のセキュリティ対策の7つ目は「ターボタイマーを外す」ことです。ターボタイマーは、エンジン停止後も一定時間アイドリング状態を保ち、エンジンの寿命を延ばすために使用されています。
しかし、アフターアイドリングをするために必要だったターボタイマーは、機械に詳しい人が見れば、簡単にエンジンがかけられる仕組みになっています。
そのため、ターボタイマーを設置した車は、窃盗団のターゲットにされやすいという側面があるんですよ。
ターボタイマーは、1980年代〜90年代の車に多く搭載されています。運転後にアイドリングを1分程度行えば、熱の冷却は可能です。愛車を盗難から守るためには、ターボタイマーを外すことも検討してくださいね。
盗難に遭ったときは警察へ
万が一、愛車が盗難に遭ってしまった場合には、すぐに盗難に遭った場所の警察署か交番に、盗難被害届けを提出することが大切です。
その際は、車のメーカーやナンバー・車の色・登録番号などが必要です。また、車が盗難に遭った時の場所や状況も話せるようにしておきましょう。
警察に届けたあと、車両保険の加入者は、保険会社へ連絡します。クレジットカードや銀行カードなど、車といっしょに盗難に遭った場合も、忘れずに連絡してくださいね。
警察に届けを出したときには「受理番号」が発行されます。盗難に遭ってそのままにしていると、自動車税がかかってしまいますよ。警察の手続きが終わったら、陸運局で「一時抹消登録」を提出しましょう。
盗難届の詳しい手続き方法は、次の記事に記載しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
【まとめ】旧車は希少性が高く盗難される可能性も!セキュリティ対策をして盗難から愛車を守ろう
本記事では、旧車のセキュリティ対策を7つ紹介しました。旧車は今よりもセキュリティシステムが整っていません。ですから、旧車こそセキュリティ対策が必要だと言えるでしょう。
しかし、車を強引に運び、部品をバラして売る手段もあるため、対策をしていても盗難される可能性もあります。そのためにも、GPSを取り付けるなどの対策も必要となるでしょう。
セキュリティを強化するためには、複数のアイテムを合わせて使うことがおすすめです。自分が使いやすいものから、試してみてください。
万が一、愛車が盗難されてしまったときは、慌てず警察に連絡して、手続きをするようにしましょう。