「旧車は車両保険に加入できない」という噂を聞いたことはありませんか。憧れの旧車を購入する予定の方は、車両保険に加入して万が一のために備えておきたいですよね。
「旧車でも車両保険に加入できるのか知りたい」「旧車でも車両保険に加入する方法を知りたい」と考える方もいるでしょう。
この記事では、旧車で車両保険に加入する際に気を付けたいことを、5つの項目に分けて解説しています。
旧車が車両保険に入りにくい理由や、加入する方法も、お伝えしています。
大切にしている車で安心して運転ができるよう、万が一に備えておきましょう。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
旧車が車両保険に加入しにくい理由とは?
旧車が車両保険に加入しにくいと言われている理由は、車の保険料は時価で決めているからです。
車は、製造から年数が経てば価値が下がり、補償する金額も少なくなります。
車両保険の金額を決める基準は「車両価格表」を元にしており、10年以上経過した車は価値が低いと判断され、車両価格表に載らなくなります。
人気がある車でも、旧車は保険会社にとっては古い車だという評価をするのです。そのため、「旧車は車両保険に入りにくい」といわれています。
旧車の車両保険加入で気を付けたい、5つのこと
旧車で車両保険に加入する際は、以下の5点に気を付けて検討してください。
- 保険料が高くなる
- 経年劣化の故障は対象外
- 修理代が保険金額を超える
- 保険料を使用すると負担が増える
- 加入を断られる
日本では一般的に、車の購入から次の買い替えまでの使用年数は12年です。ですから、旧車の加入条件が難しかったり、保険料が高くなったりする傾向にあります。
次の項目から、順番に解説していきますので、そのまま読み進めてください。
旧車の車両保険加入で気を付けたいこと①【保険料が高い】
1つ目に紹介する、旧車が車両保険に加入する際に気を付けたいことは「保険料が高い」ことです。
旧車の車両保険は、補償金額に上限があり、愛車の補償を強くしようと考えた場合、年間の保険料が高くなります。
車両を補償してもらえる金額を上げると、年間10万円以上支払う可能性もあります。
車両保険に加入したい車に、どれくらいの保険料が受け取れるか確認し、検討してくださいね。
旧車の車両保険加入で気を付けたいこと②【経年劣化の故障は対象外】
2つ目に紹介する、旧車が車両保険に加入する際に気を付けたいことは「経年劣化の故障は対象外になる」ことです。
車両保険は、そもそも予期せぬ事故や故障に対して、補償します。ですから、日常的な運転による傷みが原因の故障では、補償の対象外になります。
経年劣化の故障が原因で事故が起き、修理が必要になってしまった事例では、車の補償がされたケースもあります。しかし、対象外になることも考慮しておきましょう。
旧車の車両保険加入で気を付けたいこと③【修理代が保険金額を超える】
3つ目に紹介する、旧車で車両保険に加入する際に気を付けたいことは「修理代が保険金額を超えてしまう」ことです。
車両保険は、事故などが原因で、修理が必要なときに補償金がおります。しかし、古い車の評価額は低いので、補償金は少なくなります。
旧車は修理交換をするにも、パーツが手に入りにくかったり旧車を扱える整備工場を選んだりして、修理費用がかさむ可能性があります。
たとえば、事故の修理費用として車両保険を使用した場合、修理費用が50万円かかったとしても25万円しか補償されない、などです。
車両保険を使用しても、残りの25万円分は自己負担になることを、視野に入れておきましょう。
旧車の車両保険加入で気を付けたいこと④【保険を使用すると負担が増える】
4つ目に紹介する、旧車が車両保険に加入する際に気を付けたいことは「保険を使用すると負担が増える」ことです。
万が一、事故をして保険を使用した場合、保険の等級が下がり翌年からの保険料が上がってしまうため、負担が大きくなります。
保険の等級が下がると割引率が低くなり、一度等級が下がると3年間程度は高い保険料を払い続ける必要があります。
修理代が5万円でも30万円でも同じ扱いになるため、保険を使わなくても自分で賄える金額なら、車両保険を利用しない方が、保険料は抑えられるかもしれませんね。
旧車の車両保険加入で気を付けたいこと⑤【加入を断られる】
5つ目に紹介する、旧車が車両保険加入する際に気を付けたいことは「加入を断られる」ことです。
車は、初年度登録から12年〜15年を経過した車は、保険会社によっては加入できないところがあります。
また、高級車などは事故を起こした場合に、補償費用が高額になるため、保険会社の負担が大きくなると考えられます。
車両保険金額が1,000万以上の車や保険金を何度も請求したことがある車など、リスクの高い車は、加入を断られる可能性がありますので注意が必要です。
旧車が保険に加入する方法はある?
前述したように、旧車が車両保険に加入する場合は、車の補償金額が少ない反面、修理金額は大きくなる傾向です。
車両保険から出る補償金額は、車の時価価格までですが、保険会社によっては金額を上乗せできる特約があります。
保険会社によって特約の名称や上乗せされる金額は変わりますが「約5%~10%上乗せできる」プランや「数十万円を限度に加算される」プランを、選択できるものがあります。
旧車は、インターネットの車両保険では、対応できないことが多いでしょう。しかし、憧れの旧車をできる限り大切に運転したいと考える方は、一度保険会社に問い合わせてみてくださいね。
クラシックカー専門の保険がある
旧車が車両保険に加入する手段は、特約を付ける他に、チャブ保険の「クラシックカー保険」を利用する方法がありますよ。
チャブ保険は、世界54ヵ国で利用されている世界最大級の損害保険会社で、海外でも多くのクラシックカーを取り扱っています。
クラシックカー保険は、通常の車両保険に加入することが難しい車の、市場価格・コンディション・保管状況などを考慮し、車両保険料が決められます。
クラシックカー保険に加入できる条件は以下のような車です。
- 製造年から25年以上経過している
- 年間走行距離5,000km以内
- 通常走行が可能な登録車両
保険料の見積もりは、車検証や車の写真を添付するだけでできますので、気になる方は一度ホームページで確認してみてください。
【まとめ】旧車が車両保険に加入するなら費用がかかる覚悟をしよう
この記事では、旧車が車両保険に加入する際に気を付けたいポイントを5つ紹介しました。
旧車は、車両保険に加入できないことがあります。たとえ車両保険に入れたとしても、保険料が高く付いてしまったり、補償金額だけでは車両の損失を賄えなかったりするでしょう。
保険金額を支払っているのにもかかわらず、自己負担が大きい場合は、車両保険をかけない方が費用はかからないかもしれません。
それでも、愛車を長く維持したい方は、旧車専用の特約やクラシックカー保険に加入する方法がありますよ。
まずは、近くの保険会社に問い合わせてみて、自分にあっているものがないか確認してみてくださいね。