あなたは「古い車は維持費がかかる」というイメージをお持ちではないですか。10年程度運転した車は、部品の劣化や走行機能の低下が起こりやすくなります。
しかし、愛着のある車を手放すことは難しいと感じる方もいるでしょう。新車に買い替えをしたくても、金銭面で大きな負担にもなります。
この記事では、古い車にかかる維持費を5つと車の維持費を抑える方法の紹介をしています。
古い車の維持費がわかれば、必要なときに備えられるでしょう。買い替えのタイミングに悩んでいる方も、ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
Contents
車の年式とは
車の年式は、登録年と製造年があります。製造年とは車が製造された年、登録年は車が製造されたあと、運輸支局に新車登録された年(初年度登録年月)のことです。
国産車は、製造年と登録年に期間に差はありませんが、輸入車は、輸入する期間があるため、製造年より時間が経ってから登録年になっています。
ですから、輸入車は製造年を確認した方が良いでしょう。日本では、車の年式は主に「初年度登録年月」のことを指します。
車の年式は、初年度登録から3年未満のものを「高年式」の車、7年以上経過したものを「低年式」の車といわれます。
車の年式は、車の税金の課税や任意保険の車両保険に加入するときに必要です。車検証や新車保証書、シートベルトの付け根にも書かれているので、一度確認してくださいね。
古い車にかかる維持費は5つある
古い車にかかる維持費は以下の5つがあります。
- 税金
- 保険料
- ガソリン代
- メンテナンス費用
- 車検費用
新車を運転していても、上記のような維持費はかかりますが、車が古くなると維持費がかさむようになってきます。一つずつ、理由を解説していきますね。
古い車にかかる維持費【①車検費用】
1つ目に紹介する、車にかかる維持費は「車検費用」です。車検費用の内訳は、主に以下の2つです。
- 重量税
- 車検基本料金
車検費用の中には、法定費用の中にある「重量税」と「車検基本料金」があります。
10年以上経過した車は車検を毎年受けないといけないと思っている方がいるかもしれませんが、1995年の法改正で、一般自家用車は2年に1度の車検になりました。
重量税
重量税は、初年度登録から13年以上経過した車に対して増税されます。
重量税は、2段階で課税されるしくみです。1段階目は1初年度登録から13年以上経過した車に対して増税し、2段階目は18年以上経過した車に対して、さらに重課されます。
車検基本料金
車検基本料金の主な費用は、整備費や部品交換代です。車が古くなると部品の劣化が進んでいるため、整備する箇所や部品の交換が必要になります。
また、部品の製造自体なくなっている可能性があり、手に入らないときは取り寄せやパーツ作成が必要となれば、費用がかさむでしょう。
古い車にかかる維持費【②自動車保険料】
2つ目に紹介する、古い車にかかる維持費は「自動車保険料」です。自動車保険料には「自賠責保険」と「任意保険」があります。
強制加入の自賠責保険は、乗用車で年間20,000円程度かかりますよ。自賠責保険は、車の購入時に3年分、それ以降は車検ごとに2年分の支払いをしますが、車の年式で費用が変わることはありません。
任意保険は、自賠責保険ではカバーしきれない補償内容を選んで加入します。車が古くなると故障する箇所も多く、事故のリスクが高まるため保険料は高くなります。
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詳しい内容は下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
古い車にかかる維持費【③メンテナンス費用】
3つ目に紹介する、古い車にかかる維持費は「メンテナンス費用」です。車が古くなると、運転中に違和感を覚えたり故障しやすくなったりします。
ですから、車検のタイミングのほかにも点検をする回数や整備をする箇所が増えるでしょう。
メンテナンス費用には、オイル交換や消耗品の交換、タイヤ交換など定期的な部品の交換も含みます。
古い車にかかる維持費【④税金】
4つ目に紹介する、古い車にかかる維持費は「税金」です。車の税金は、車検のときに支払う重量税のほかに、毎年4月1日の時点で自動車を所有している方が納める、自動車税があります。
自動車税は、排気量によって金額が変わり、新規登録から13年(ディーゼル車は11年)が経過した車に対し、500㏄ごとに増税されますよ。
新規登録から13年(ディーゼル車は11年以上)が経過した車は、13年未満の車より約4,400円〜約16,600円税金が上がります。
エコカー減税が受けられる新車と比べれば、さらに差額が大きくなるでしょう。車が古くなっていても、電気自動車やハイブリッドカーを運転している方は、新規登録から13年以上経過していても増税されませんよ。
古い車にかかる維持費【⑤ガソリン代】
5つ目に紹介する、古い車にかかる維持費は「ガソリン代」です。車種や経過年数によりますが、古い車はエンジン部分やブレーキなどの性能が低下しているため、燃費が悪くなると言われています。
運転に必要な部品が古くなると、車が加速するときにエンジンに余分な負担がかかるため、多くのガソリンを消費します。
タイヤの空気圧をこまめにチェックしたり、余計な荷物を載せないようにするだけで、少しはガソリン代を抑えられるでしょう。
古い車でも維持費を抑えるには
車が古くなると、部品の劣化が進むため新車の頃より維持費が高くなります。初年度登録から13年以上経過した車の増税は、避けられません。
しかし、日頃からこまめにメンテナンスを行えば、大きな故障につながる前に傷んだ部品の交換ができるため、車の維持費を抑えられるでしょう。
急ブレーキや急発進、急なハンドル操作をするなど、車に負担のかからない運転を心がけましょう。
タイヤの空気圧やオイルチェックは、自分でも簡単にできる点検方法です。異常に早く気づいて、すぐに対処することが重要です。
古い車から新車に買い替えるタイミングは?
前述したように、古い車を運転していると維持費がかかってしまいます。故障や修理が多くなってくると新車に買い替えようかと考える方もいるでしょう。
古い車の維持費がかかるからと言って新車を購入したくても、車両代やローンの利子などの費用が増え、さらに新車の維持費もかかってきます。
車の寿命は、およそ13年と言われています。初年度登録から13年経過した車は自動車税が増税し、車検を受ける時期にもなるため、買い替えを考える方が多いでしょう。
また、10万km以上運転している車は、エンジンの劣化も考えられます。バッテリーやタイミングベルトの交換、ミッション系の故障など、車のトラブルが出てきます。
修理をすれば運転は可能ですが、修理費用に数十万円かかることもあり、修理費用がかさむようなら買い替えを検討した方が良いでしょう。
【まとめ】古い車でも整備次第で長く運転できる
この記事では、古い車にかかる維持費を5つ紹介しました。初年度登録から13年以上経過した車は、自動車税が増加します。
また、車が古くなるとメンテナンスをする箇所が多くなり、修理や部品の交換が多くなるため、車検費用や整備代がかかりますよ。
車が10万㎞を超えてくると、エンジンやミッション系が劣化してきます。大きな費用がかかる部分の故障が増えれば、買い替えを検討してみても良いかもしれません。
しかし、日頃の運転に気を付けたり、こまめにメンテナンスをすれば、長く運転することも可能です。
古くなっても愛車を手放したくない方は、維持費を確保して大切にドライブをしてくださいね。