あなたは「旧車の維持費ってどのくらいかかるのかな」「現代車に比べると安いの?高いの?」と気になっているのではないでしょうか。
旧車の維持費は実体験によって異なったり、オーナーによっては高い安いの基準が異なったりするため、どれを参考にした方がいいのか分からなくなってくるでしょう。
そこで本記事では、旧車の維持費は安いのか高いのかを詳しく解説しています。
この記事を読めば、旧車にかかる維持費が分かり、なおかつ節約できる方法を実践して、維持し続けられるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
「年間20万円以上」旧車の維持費は高い?安い?
旧車にかかる維持費は年間20万円以上かかるため、人によっては「高い」「安い」と感じる方がさまざまでしょう。
旧車にかかる維持費は、以下の7つの内訳に分けられますよ。
- 自動車税
- 自動車保険
- 駐車場代
- 車検代
- ガソリン代
- オイル・エレメント交換
- タイヤ交換・履き替え
旧車によって維持費が大きく変わる部分は「自動車税」「自動車保険」「車検代」の3つですよ。
次の項目から、旧車の維持費が安い・高いケースについてお伝えしていきますね。
旧車の維持費が安いケース
旧車の中でも、維持費が安いケースは、以下の3つありますよ。
- 排気量が小さい
- 車重が軽い
- 専門店が国内にある
排気量が小さい
排気量が小さい旧車は、自動車税の金額が安く、維持しやすいかもしれませんよ。
自動車税(※) | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
1000㏄以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000~1500㏄以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1501~2000㏄以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2001~2500㏄以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2501~3000㏄以下 | 51,000円 | 59,000円 |
例えば、1300㏄のローバーミニ1.3i(1997年式)だと、39,600円の自動車税がかかるでしょう。
ちなみに、軽自動車規格の530㏄のスズキセルボ(1981年)は、12,900円になり税負担は思ったよりは重くないかもしれません。
(※)出典:ZURICH-自動車税は13年を超えると高くなる?10年・13年・18年など古い車(中古車)の自動車税・自動車重量税の重課 より
車重が軽い
旧車は車重が軽いことで、車検時に支払う重量税が安くなり、税負担が少なくなるでしょう。
重量税の重課率(※) | |||
新車 | 13年経過 | 18年経過 | |
~0.5t未満 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
0.6~1.0t未満 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.1~1.5t未満 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.6~2.0t未満 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
専門店が国内にある
旧車の中でも、専門店が国内に点在していると、維持費を抑えられる場合がありますよ。理由は以下の通りです。
- 修理・交換に使うパーツが流通している
- メンテナンスを依頼しやすく、車両状態が良い
- 車両に対する知識量が多く、解決策が見つかりやすい
また、専門店同士でのつながりができていると、旧車に対する技術力・対応力が共有されるため、問題解決してくれるでしょう。
旧車の維持費が高いケース
旧車の維持費が高いケースは、以下の3つありますよ。
- 年式が古く、排気量多い・車重が重い
- 車両状態が悪い
- 車両が流通していない
年式が古く、排気量多い・車重が重い
最も旧車の維持費が高いケースは、「年式が18年以上経過」「排気量が大きい」「車重が重い」ですよ。
先ほどお伝えした、排気量・車重に加えて、年式が13・18年経過するごとに税負担が大きくなるんです。
自動車税の重課率 | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
3001~3500㏄以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3501~4000㏄以下 | 66,500円 | 79,400円 |
4001~4500㏄以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4501~6000㏄以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000㏄越え | 111,000円 | 127,600円 |
重量税の重課率 | |||
新車 | 13年経過 | 18年経過 | |
2.1~2.5t未満 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.6~3.0t未満 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
車両状態が悪い
車両が錆びていたり、故障個所があったりすると、旧車の維持費が高い場合がありますよ。
修理をしたとしても、他の部位に故障個所があり、続けてレストアするケースも少なくありません。
車両購入後に、購入費用よりも修理費用が高いこともあるため、旧車の選び方は注意しましょう。
車両が流通していない
車両が国内で流通していないと、経験したことがない方が整備する可能性が考えられ、おのずと維持する費用がかかるかもしれませんよ。
維持費が比較的安い旧車一覧
維持費が比較的安い旧車は、具体的に以下の5つありますよ。
- クラシックミニ
- スズキセルボSS20
- スバル360
- 日産スカイライン(ハコスカ)
- ホンダCR-X
市場に出回っており、パーツの流通がある車両ですので、維持しやすい車でもありますよ。
また、紹介した車両以外にも、維持費が安い旧車がありますので、探してみてくださいね。
「どうやって探せばいいのかな」という方は、以下の雑誌「オールドタイマー」がオススメですよ。
維持費が高い旧車一覧
維持費が高い旧車は、具体例として、以下の3つありますよ。
- シボレーカマロ1967年~
- メルセデスベンツGクラス1979年~
- ハマー1992年~
維持費が高い旧車の特徴は、高排気量・高重量・高年式の車両です。
「乗りたい車が古いマッスルカーなんだよね」という方は、後ほどお伝えする、旧車の維持費を節約する方法を実践してみて下さいね。
旧車の維持費が高いか安いかで、維持する負担が変わる
旧車の維持費が高いか安いかは、所有し続けるうえで大事な要素ですよ。
旧車の中でも維持費が高いものや安いものがありますが、長い目で見ると年間40万円以上の費用負担の違いがあります。
10年間維持するとなると、車両によっては年間1000万円以上のトータル維持費がかかる旧車もあるでしょう。
維持し続けるためにも、年間維持費を節約する方法を知っておくことをオススメしますよ。
旧車の高い維持費を節約する方法
旧車の高い維持費を節約する方法を使えば、年間60万円以上の費用削減が可能ですよ。
旧車の維持費節約方法7つ
- 自動車保険の見直し
- 駐車場の料金を見直す
- セルフメンテナンスをする
- 自宅のスペースを貸し出す
- 車両をシェアリングする
- ソーラーカーポートを導入する
- 定期的に専門店でメンテナンス
旧車の維持費を節約するには、車両を使わない時間にシェアリングしたり、空きスペースを貸したりする方法がありますよ。
車両やスペースをほかの方にシェアリングすることで、旧車にかかる年間維持費を相殺できるでしょう。
「もっと詳しく旧車の節約方法が知りたいな」という方は、以下の記事を併せてご覧くださいね。
【まとめ】乗りたい旧車は、事前に維持費が高いか安いか調べよう
本記事では、旧車の維持費が高いか安いのかを詳しく紹介するのと、費用削減方法についてお伝えしてきました。
旧車やクラシックカーが好きな方は、「絶対この車に乗りたい!」と思う方が多いでしょう。
好みの車両を手に入れられるように、事前に乗りたい車の維持費を調べてみてくださいね。
好みの旧車に乗り続けて、楽しいクラシックカーライフを送ってみましょう。