レッカー移動は走った距離で料金が決まるため、保険以外にかかる費用がどれくらいかかるのか、気がかりなのではないでしょうか。
事故が起きてもレッカーを無料で使える距離を少しでも長くできれば安心ですよね。
この記事では、レッカー移動の距離を延ばす方法を3つ紹介しています。
本記事を読めば、レッカー移動をする際に保険をどれくらいの金額まで補償してくれるのか分かるでしょう。ぜひ、参考にしてください。
Contents
レッカー移動はそもそもどのくらいの料金がかかるの?
そもそも、レッカー移動のかかる費用は、事故に遭った場所や時間帯、JAFなどのロードサービスを依頼した業者もしくは、保険会社によって変わります。
下記の表は、JAFに依頼した場合のレッカー移動にかかる費用(税込)の目安です。レッカー移動時の費用のため、事故車の作業料は別途かかります。
JAF会員 |
JAF非会員 |
|
昼間・一般道 (8:00~20:00) |
基本料:無料 15㎞まで無料 15㎞以上~ 730円/1㎞ |
基本料:8,380円 730円/1㎞ (無料区間なし) |
夜間・一般道 (20:00~8:00) |
基本料:無料 15㎞まで無料 15㎞以上~ 730円/1㎞ |
基本料:10,480円 730円/1㎞ (無料区間なし) |
昼間・高速道路(SA/PA以外)(8:00~20:00) |
基本料:無料 15㎞まで無料 15㎞以上~ 730円/1㎞ |
基本料:16,770円 730円/1㎞ (無料区間なし) |
夜間・高速道路(SA/PA以外)(20:00~8:00) |
基本料:無料 15㎞まで無料 15㎞以上~ 730円/1㎞ |
基本料:19,900円 730円/1㎞ (無料区間なし) |
このように、一般的にレッカー移動にかかる費用は、基本利用料が約8,000円~20,000円、さらに、1㎞ごとに730円かかりますよ。
つまり、15㎞レッカー移動した場合、19,330円~30,850円かかるのです。
次の項目では、保険会社ごとの無料利用できる、レッカー移動距離についてお伝えしていきますね。
あなたが入っている保険をチェックして、保険内容を比較してみましょう。
保険会社ごとのレッカー移動距離
下の表は、自動車保険会社5社の無料で使えるレッカー移動の距離を紹介しています。
自動車保険会社 |
無料で使えるレッカー移動距離と条件 |
チューリッヒ |
保険会社指定修理工場までは距離無制限 上記以外の修理工場の場合、100㎞まで無料(100㎞~は実費) |
ソニー損保 |
保険会社指定修理工場までは距離無制限 上記以外の修理工場の場合、100㎞まで無料(100㎞~は実費) |
三井ダイレクト損保 |
保険会社指定修理工場までは距離無制限 上記以外の修理工場の場合、50㎞まで無料(50㎞~は実費) |
損保ジャパン |
応急処置費用と合算で、1事故につき15万円まで。(基本料金・作業料金込み約180㎞けん引可能) JAFの連携自動車保険(JAF利用で115㎞まで無料) |
あいおいニッセイ同和損保保険 |
1回の事故につき30万円(車両保険とセットする場合は車両保険金額の10%または30万円のいずれか高い金額が限度)約500㎞相当 |
保険会社によれば、事故1件に対して金額が決められており、レッカー移動以外の作業料金が含まれているものがあります。
多くの保険会社では、指定工場や提携工場へのレッカー移動なら無制限で利用できますよ。保険会社によっては無制限ではないものでも、無料で約50㎞~100㎞利用できる会社もあります。
「レッカーの補償を利用したけど、お金がかかった」という不安な方は、加入している保険を確認してみましょう。
自動車保険をお探しの方は、20社の自動車保険会社の比較ができるインズウェブがオススメです。下記の記事をご覧ください。
レッカー移動の距離を延ばしておくメリット
レッカー移動の距離を延ばしておくメリットは、万が一の事故のときに、距離を気にせずに自宅近くの修理工場へ運んでもらえることです。
自動車保険のレッカー移動サービスは、無料で使える距離が短い場合があります。ですから、遠出をしているときに事故に遭った場合、超過分は自己負担になりますよ。
また、レッカー移動の距離が無制限で使える場合は、自動車保険と連携している修理工場を利用した場合に限ります。
JAFに加入している方でも、15㎞を超えれば1㎞ごとに730円必要です。ですから、レッカー移動の距離を延ばしておくと、安心して長距離運転が楽しめるでしょう。
保険でレッカー移動の距離を延ばす方法3選
保険を使ってレッカー移動の距離を延ばすためには、以下の3つの方法があります。
- 自動車保険の特約に入る
- JAFへ加入する
- クレジットカードの保険を利用する
保険でレッカー移動距離を延ばしておけば、長距離運転をするときも希望する修理工場に依頼できるため、安心です。
また、短距離しか運転しない方でも保険をうまく利用すれば、費用をかけることなくサービスが使い分けられるでしょう。
次の項目から、詳しく解説していきますので、そのまま読み進めていってくださいね。
保険でレッカー移動の距離を延ばす方法【①自動車保険の特約】
1つ目に紹介する、保険でレッカー移動の距離を延ばす方法は「自動車保険の特約を付ける」ことです。
自動車保険の特約は、1事故あたり約15万円~30万円を限度に支払われます。15万円を支払われるプランの場合、普通自動車で約180㎞相当のレッカー移動が可能です。
前述したように、自動車保険で補償してくれるレッカー移動の距離は100㎞までが多く、無料で制限なく使うためには、保険会社の指定工場を利用する場合に限られます。
特約を付帯した場合の限度額の内容は、車種や高速道路の使用・特殊作業の有無によって変わりますよ。
保険でレッカー移動の距離を延ばす方法【②JAFへ加入】
2つ目に紹介する、保険でレッカー移動の距離を延ばす方法は「JAFへの加入」です。JAF会員の方は、15㎞まで無料で利用可能です。
JAFと提携している自動車保険会社に加入すれば、自動車保険の無料レッカー移動距離に15㎞が加算されるんですよ。
保険会社によっては、JAFとの連携で利用回数無制限になるものもあり、今以上にトラブルへのカバーが可能になるでしょう。JAFに加入すれば今以上の距離を利用可能になるでしょう。
ただし、JAFの加入には入会費2,000円と年会費4,000円の費用がかかることを考慮してくださいね。
保険でレッカー移動の距離を延ばす方法【③クレジットカードの保険】
3つ目に紹介する、保険でレッカー移動の距離を延ばす方法は「クレジットカードの保険を利用する」ことです。
クレジットカードの保険のレッカー移動サービスは、約5㎞〜50㎞まで使えるものがあります。
下記の表は、クレジットカードでロードサービスが使えるものの一例です。
クレジットカード会社 |
無料で使えるレッカー移動距離 |
イオンカード |
5㎞まで無料 (5㎞を超えた場合1㎞ / 440円)ただし、年会費2800円必要 |
エネオスカード |
10㎞まで無料 |
クラブAJカード |
50㎞まで無料 |
クレジットカードのレッカー移動サービスは、車を選ばず利用できます。
クレジットカードのレッカー移動サービスは自動車保険と比較すると使える距離は短めです。
クレジットカードの保険は、カードに付帯しているサービスのため、加入していることを忘れている場合があります。
複数のクレジットカードを持っている方は、ドライブ前に使えるカードを確認しておけば、短距離しか運転しない方でも役立つかもしれませんね。
事故以外でレッカー移動させたいときは?
万が一に備えておきたいロードサービスですが、事故以外の不動車には、自動車保険は使用できません。
長く運転をしないまま放置されている車や車検切れになっている車は、自動車保険の対象外のため、車の買い取り業者や修理業者などに頼むと良いでしょう。
車検切れの車の場合は、積載車を手配して自分で運転するか、引き取りに来てもらえる業者へ依頼することが必要です。
レッカー移動を依頼する場合は、別途料金がかかるため注意してください。
ただし、自動車保険のサービス対象外になるものの、保険会社によっては対応してもらえることがあります。ですから、気になる方は一度確認してみてくださいね。
事故相手に保険でレッカー移動できる?
交通事故を起こしたときに相手の車が動かなくなった場合「自分の自動車保険でレッカー移動に使えるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
自動車保険は、登録している自動車が対象になるため、事故相手には使えません。
しかし、自動車保険のプランの中に対物賠償補償がある場合は、レッカー移動が使えます。ですから、費用の心配は軽くなるでしょう。
注意点は、対物賠償を使うとノンフリート等級が、3等級下がることです。自動車保険を使用すると、翌年からの保険料が高くなるため注意が必要です。
【まとめ】保険を使えばレッカー距離を延ばせる
この記事では、保険を使ってレッカー移動の距離を延ばす方法を3つとメリットを紹介しています。
自動車保険のプランによれば、無料で利用できる距離や回数に制限があるため、長距離運転をするときは不安な方もいるかもしれません。
レッカー移動の距離を延ばしておけば、距離を気にせず希望の修理工場に運んでもらえます。うまく利用すれば自宅近くの運転時でも、費用の負担を減らすことも可能です。
万が一のときでも、なじみの修理工場に依頼したい方は、ぜひこの記事を参考にして、レッカー移動の距離を延ばしてみてください。