あなたは「V2Hの設備を導入しようかな」「使ってみて自分の暮らしにどんなメリット・デメリットがあるのかな」と気になっているのではないでしょうか。
V2H(ヴィークルトゥホーム)は、家の蓄電池と車のバッテリーを共有できる設備になっており、脱炭素社会の代名詞ともいえるテクノロジーでしょう。
本記事では、V2Hを導入するメリット5つとデメリット3つについて、詳しくお伝えしていきますね。
この記事を読めば、実際にV2Hのある生活をシミュレーションできるようになるでしょう。最後までご覧くださいね。
Contents
「電気を有効活用できる」V2Hのメリット5選

V2Hを自宅に導入すると、以下の5つのメリットが得られますよ。
- 自家発電した電気を給電できる
- EV車の給電が0円になる
- 給電ポートに行かなくて済む
- EV車の急速充電ができる
- EV車をサブ蓄電池にできる
特に大きなメリットは、「自宅で給電できる」点と、「給電にかかる費用が0円」なところです。
自家発電した電気を、EV車に給電できるため、車にかかる維持費を節約することにもつながるでしょう。
次の項目から、V2Hのメリットについて1つ1つ詳しくお伝えしていきますね。
V2Hを導入するメリット①【EV車に給電できる】

1つ目に紹介する、V2Hのメリットは、「自家発電した電気を給電できる」ところですよ。
V2Hを導入することで、自家発電した電気をEV車に給電できるようになります。
ソーラーパネルを設置している家庭では、発電した電気を使えるため、停電時の電力の心配がなくなるでしょう。
「地震が起きた時のスタンドが混むのが嫌だ」という場面でも、おうちで給電できるので、混雑を回避できるでしょう。
V2Hを導入するメリット②【EV車の給電が0円になる】

2つ目に紹介する、V2Hを導入するメリットは、「EV車の給電にかかる費用が0円になる」ところですよ。
V2Hを導入することで、EV車を給電する際に自家発電した電気を使用できるため、電気自動車の走行にかかるお金が0円になりますよ。
費用が0円になるだけでなく、年間5,000㎞走行している場合、V2Hを導入することで約22,491円の節約が可能になるんです。以下の表をご覧くださいね。
EV車の走行距離ごとに必要な電気代 | ||
走行距離 | 必要な電力量(※1) | 電気代(※2) |
5,000㎞ | 約833kwh | 約22,491円 |
10,000㎞ | 約1,666kwh | 約44,982円 |
15,000㎞ | 約2,499kwh | 約67,473円 |
(※1)電気自動車の平均的な電気燃費 1kwhあたり6㎞
(※2)買電価格 1kwh=約27円
ちなみに、ガソリン車で5,000㎞走行するためには約37,001円必要になり、EV車よりも10,000円以上節約ができるでしょう。
V2Hを導入するメリット③【おうちで給電できる】

3つ目に紹介する、V2Hを導入するメリットは、「給電ポートに行く手間が省ける」点ですよ。
V2Hを自宅に導入することで、全国各地にある給電ポートに行かなくても、家でゆっくりしているときに給電が可能になるんです。
2022年9月13日現在、全国で約20,000カ所のEVステーションがあります。
出典:GoGoEV
「明日は遠出する予定だから、夜のうちに給電しておこう」というときでも、外出せずに給電できるでしょう。
太陽光発電の設備がある家庭では、V2Hを併せて導入することで、より便利な生活ができるのでオススメですよ。
V2Hを導入するメリット④【急速充電が可能】

4つ目に紹介する、V2Hのメリットは、「EV車の急速充電が可能になる」ところですよ。
EV車の給電方法は、以下の2種類あり、V2Hを導入すると「急速充電」が可能になりますよ。
- 普通充電
- 急速充電
普通充電と急速充電にかかる時間の比較は、以下の項目をご覧くださいね。
普通充電 30分あたり約1.5kwh
急速充電 30分あたり約20~50kwh
また、急速充電はバッテリーへの負担が大きいため、1回30分までの使用限度がありますが、V2H側で自動停止してくれますよ。
V2Hを導入するメリット⑤【EV車を蓄電池にできる】

5つ目に紹介する、V2Hのメリットは、「EV車をサブの蓄電池として使える」ところですよ。
V2Hを導入すると、EV車のバッテリーと家庭用蓄電池の電気を共有できるんです。
家庭用蓄電池の平均的な蓄電容量は5~7kwhであり、EV車のバッテリー容量は以下の通りになっていますよ。
- 日産リーフ 40kwh・62kwh
- 日産アリア 91kwh
- 日産サクラ 20kwh
- ホンダe 35.5kwh
- 三菱ekクロス 20kwh
- BMWi8 33kwh
例えば、日産リーフのバッテリーと家庭用蓄電池の電気を共有すれば、45kwh~の蓄電が可能になりますよね。
「災害時の電力不足が不安」「蓄電容量を増やしたい」といった方は、V2Hを導入して、EV車と蓄電池の電気を共有してみてくださいね。
「費用がかかる」V2Hを導入するデメリット3選

V2Hは電気の不安をなくせるメリットがありますが、導入や点検にかかる費用が増える部分が大きなデメリットとして挙げられますよ。
- 初期費用が高い
- メンテナンス費用がかかる
- 対応車種が限られる
V2Hは、全国で設備導入されてからまだ日が浅いため、費用面が高い部分と対応しているEV車が限られているところがネックになっています。
そのため、「V2Hを導入したけど車のバッテリーが使えなかった」というケースもあるかもしれません。
V2Hを導入する前に、これからお伝えする3つのデメリットを覚えておきましょう。
V2Hを導入するデメリット①【初期費用が高い】

1つ目に紹介する、V2Hを導入するときのデメリットは、「初期費用が高い」ところです。
V2Hを導入するときは、機器本体と設置で、約120~140万円の費用がかかりますよ。以下が内訳の金額になります。
- 機器本体代 90~100万円
- 設置費用 30~40万円
初期費用こそ高いですが、電気を節約できる点とV2Hの補助金制度を使うことで、導入費用を回収できるでしょう。
2022年9月18日現在、設備・工事費が115万円の上限(条件あり)で補助金が申請できますよ。
V2Hを導入するときは、必ず業者と打ち合わせをして、費用をなるべく抑えるようにしましょう。
V2Hを導入するデメリット②【メンテナンス費がかかる】

2つ目に紹介する、V2Hのデメリットは、「メンテナンス費用がかかる」ところですよ。
V2Hは、ソーラーパネルや蓄電池と同様に定期的なメンテナンスが推奨されており、15年前後が寿命になる可能性があります。
V2Hはソーラーパネル設備のパワーコンディショナーと仕組みが似ているため、同じくらいの費用がかかると予想すると以下の内訳になりますよ。
- 修理交換 10~40万円
- 部品交換 5~10万円
V2Hにかかるメンテナンス費用は、年々減少傾向になっていますので、最新情報をチェックしてみるといいかもしれません。
V2Hを導入するデメリット③【対応車種が少ない】

3つ目に紹介する、V2Hを導入するデメリットは、「EV車の対応車種が少ない」ところですよ。
EV車の中には、V2Hに対応していない車種があるため、導入を検討している方は事前に情報収集することをオススメしますよ。
- 日産アリア
- 日産リーフ
- 日産サクラ
- トヨタプリウス
- トヨタMIRAI
- 三菱エクリプスクロス
- ホンダe
上記のEV車以外にも、V2Hに対応している車種が知りたい方は、こちらの記事をご覧くださいね。
「この車種はV2Hに対応しているから大丈夫だな」という方でも、あらかじめ業者に問い合わせをして、対応しているか確認しておいてくださいね。
【まとめ】自家発電を検討しているなら「トモシエ」がオススメ

本記事では、V2Hを導入するメリット5つとデメリット3つについて、お伝えしてきました。
V2Hは自宅の蓄電地とEV車のバッテリーを共有して、電気を無駄なく使えるようにする設備です。
「まだ太陽光発電を導入していない」「オール電化にしていない」という方は、トモシエのソーラーカーポートがオススメですよ。
太陽光発電はもちろんのこと、蓄電池やV2Hの設備のプロフェッショナルなので、1度無料の問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
トモシエのソーラーカーポートについて詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧くださいね。

