あなたは「ガソリン車が廃止になると聞いたけど本当なの?」「日本と海外で販売規制が始まるのはいつ頃なの」と気になっているのではないでしょうか。
2020年10月に日本政府は、温室効果ガス排出をゼロにする、カーボンニュートラルを宣言しましたが、車に関してどのような取り組みをするのか気になりますよね。
そこで本記事では、日本と海外でガソリン車が廃止になる時期や、メリットデメリットについてお伝えしています。
この記事を読めば、ガソリン車が廃止になることで、これからの生活にどのような影響が起きるのかが分かるでしょう。
Contents
- 1 日本では2035年までにガソリン車の販売廃止の流れにある
- 2 海外では2025~2040年にガソリン車販売廃止の動きがある
- 3 日本がガソリン車を廃止するメリット・デメリット
- 4 日本がガソリン車を廃止するメリット①【原油の輸入コストを減らせる】
- 5 日本がガソリン車を廃止するメリット②【環境への負荷軽減】
- 6 日本がガソリン車を廃止するメリット③【V2H・太陽光発電の普及】
- 7 日本がガソリン車を廃止するデメリット①【油種の量が偏る】
- 8 日本がガソリン車を廃止するデメリット②【スタンド数が減る】
- 9 日本がガソリン車を廃止するデメリット③【運転の楽しさが減る】
- 10 日本がガソリン車を廃止するデメリット④【車両価格が高いものしかなくなる】
- 11 日本がガソリン車を廃止するデメリット⑤【旧車を整備できる人がいなくなる】
- 12 【まとめ】エコカーに乗るなら制度を有効活用しよう
日本では2035年までにガソリン車の販売廃止の流れにある

日本では2035年までにガソリン車の販売が廃止にし、電気自動車の割合を100%にすることを目指すと政府は発表(※)しましたよ。
(※)出典:内閣官房-国・地方脱炭素実現会議 より
そのため、2035年以降は新車のガソリン車は販売されなくなることが予想されるでしょう。
「ガソリン車特有のフィーリングが好みなんだよな」という方は、もしかしたら今後、あなた好みのエンジン音が聞けなくなってしまうかもしれません。
ガソリンエンジン車の新車は販売規制されてしまうので、気に入っている車があったら所有しておくことをオススメしますよ。
海外では2025~2040年にガソリン車販売廃止の動きがある

海外では、2025~2040年にガソリン車販売廃止の動きがあり、以下の通りになっていますよ。
- 2025年 ノルウェー
- 2030年 スウェーデン、オランダ、ドイツ、イギリス
- 2035年 中国(EVやハイブリッド車などのみ)、カナダ、アメリカ、日本
- 2040年 フランス、スペイン
ノルウェーでは、環境先進国としてすでにEV車の普及率が30%を超えており、2025年にはガソリン車の販売廃止がされるでしょう。
「フォルクスワーゲンやボルボなどの車が好きなんだよな」という方は、もしかすると今後販売される車両が電気自動車の可能性があるかもしれません。
次の項目では、日本がガソリン車を販売廃止にするメリット・デメリットについてお伝えしていきますね。
日本がガソリン車を廃止するメリット・デメリット

日本がガソリン車を販売廃止にすると、以下のようにメリット・デメリットがあるんですよ。
日本がガソリン車を廃止するメリット
- 原油の輸入コストを減らせる
- 環境への負荷軽減
- V2H・太陽光発電の普及
日本がガソリン車を廃止するデメリット
- 油種の量が偏る
- スタンド数が減る
- 運転の楽しさが減る
- 車両価格が高いものしかなくなる
- 旧車を整備できる人がいなくなる
特に大きなメリット・デメリットは、「環境への負荷軽減」や「太陽光発電の普及」、「油種の量が偏る」点でしょう。
そのほかにも、旧車には厳しいデメリット面が起きてしまうため、覚えておくと良いですよ。
次の項目から、日本がガソリン車を廃止するメリット・デメリットについて1つ1つお伝えしていきますね。
日本がガソリン車を廃止するメリット①【原油の輸入コストを減らせる】

まず始めにお伝えする、日本がガソリン車を販売廃止にするメリットは、「原油やガソリンの輸入・生産コストを減らせる」点ですよ。
日本は約90%以上の原油やガソリンは、中東に依存しており、毎月の輸入量(※)は以下の通りですよ。
- 原油輸入量 約1300万KL
- 燃料油輸入 約300万KL
(※)出典:経済産業省石油統計速報
そのうえ、毎月使用している燃料油は約1200KLと、国外から輸入した原油・ガソリンはほとんど使っていることが分かるでしょう。
そこで、電気自動車をはじめとするエコカーを利用することで、原油・ガソリンの使用量を減らすことが目的の1つになるんですよ。
日本がガソリン車を廃止するメリット②【環境への負荷軽減】

続いてお伝えする、日本がガソリン車を販売廃止するメリットは、「環境への負荷軽減」が期待できるところですよ。
日本では1人当たり年間約9トンのCO2を排出しており、世界全体では5番目に二酸化炭素を出しているんです。
仮に日本で電気自動車に切り替えることで、約半分のCO2を削減できる(※)ため、排出量を抑えることが期待できるでしょう。
(※)電気自動車は環境にやさしいの? より
日本がガソリン車を廃止するメリット③【V2H・太陽光発電の普及】

3つ目にお伝えする、日本がガソリン車の販売を廃止にするメリットは「V2Hや太陽光発電の普及を促せる」ところですよ。
さきほど、日本のエネルギー資源である原油は、約90%以上を中東に依存している体制になっています。
もしも、中東から輸入している原油が価格高騰したり、枯渇したりすると、日本ではエネルギー不足に陥ってしまうのです。
そこで太陽光発電を普及させることで、日本国内でエネルギーを地産地消できる仕組みが作られ、資源が枯渇しても経済が回りやすくなるのでしょう。
「自宅にV2Hを導入して、災害による停電に備えたり、電気代を抑えたりしたいな」という方は、以下の記事をご覧くださいね。
日本がガソリン車を廃止するデメリット①【油種の量が偏る】

逆に、日本がガソリン車の販売を廃止するデメリットの1つ目は、「油種の量が偏ってしまう」ところですよ。
中東から輸入した原油は、蒸留によっていくつかの化学製品に作り替えられますよ。
- LPG
- ナフサ
- ガソリン
- 灯油
- 軽油
そんななか、ガソリン車が減ってしまうと、ガソリンが余ってしまい油種の量が偏ってしまうことが考えられるでしょう。
日本がガソリン車を廃止するデメリット②【スタンド数が減る】

続いてお伝えする、日本がガソリン車の販売を廃止するデメリットは、「スタンド数が減ってしまう」点でしょう。
EV車やPHEV車などのガソリンを使わない車両が出てきて以来、日本の給油所は年間約3%ずつ減少しているんですよ。
全国のガソリンスタンド数推移(※) | |
2017年 | 30,474 |
2018年 | 30,070 |
2019年 | 29,637 |
2020年 | 29,005 |
2021年 | 28,475 |
(※)出典:経済産業省資源エネルギー庁 より
もしも2035年以降にガソリン車の販売がなくなった場合、より一層ガソリンスタンドの数が減っていくことが考えられるでしょう。
日本がガソリン車を廃止するデメリット③【運転の楽しさが減る】

3つ目にお伝えする、日本がガソリン車の販売を廃止するデメリットは、「運転する楽しさが減ってしまう」ところでしょう。
ガソリン車は吹き上がるようなエンジンフィーリング、挙動などがあるため、運転する楽しさを求める方もいるでしょう。
2035年以降は現存しているガソリン車を運転するしか方法がありませんので、ドライビングフィーリングを大事にしたい方は、購入しておくことをオススメしますよ。
日本がガソリン車を廃止するデメリット④【車両価格が高いものしかなくなる】

4つ目にお伝えする、日本がガソリン車の販売を廃止するデメリットは、「車両価格が高い電気自動車しかなくなる」ところですよ。
ガソリン車が廃止になることで、車両価格が高い電気自動車やニーズが多くなるガソリンエンジン車をこれから選ぶことになるでしょう。
「やっぱりガソリン車が乗りたいな」という方は、もしかしたら乗りたい車両にプレミアム価格で高い費用がかかるかもしれませんよ。
電気自動車の場合は、国の補助金制度を利用できるので、一度確認しておくことをオススメしますよ。
日本がガソリン車を廃止するデメリット⑤【旧車を整備できる人がいなくなる】

最後にお伝えする、日本がガソリン車の販売を廃止するデメリットは、「旧車を整備できる人がいなくなる」ところですよ。
日本で電気自動車が主流に販売されるようになれば、ガソリン車を整備していた方が少なくなることが考えられるでしょう。
「古い車が好きだな」「クラシックカーを長く乗り続けたいな」という方は、もしかしたら自分で整備することが必要になるかもしれません。
好みの旧車に乗り始めるときは、メンテナンス方法について有識者の方に相談しておいてくださいね。
【まとめ】エコカーに乗るなら制度を有効活用しよう

本記事では、日本がガソリン車を廃止にする理由や、メリット・デメリットについてお伝えしてきました。
ガソリン車に変わる「エコカー」は、国や自治体での補助金制度や税優遇を利用することができるでしょう。
「エコカーに乗り換えて車にかかる維持費を抑えたいな」という方は、併せて以下の記事を参考にすれば、年間60万円以上の費用削減が期待できるでしょう。