あなたは「ヴィンテージカー減免制度って何」「東京都は旧車を優遇しているって聞いた」と耳にしたかもしれません。
ヴィンテージカー減免制度は、名前だけ聞くと優遇措置だと分かりますが、どんな内容なのか気になりますよね。
旧車やクラシックカーを所有していれば、なるべく維持費を抑えたいはずです。
そこで本記事では、東京都で制定されているヴィンテージカー減免制度の内容や申請場所・必要書類についてお伝えしていきます。
この記事を読めば、東京都在住の旧車好きが利用できる、免税措置について分かるでしょう。ぜひご覧くださいね。
Contents
ヴィンテージカー減免制度を行なっているのは「東京都」のみ

ヴィンテージカー減免制度は、東京都独自で行なっている、クラシックカー・旧車の優遇措置ですよ。
1945年までに製造された自動車がヴィンテージカー減免制度を適用できますよ。
もしかしたら、あなたの旧車も適用されるかもしれませんので、車検証を開いて確認してみましょう。
次の項目で、ヴィンテージカー減免制度を使えばどのくらい減税できるのかお伝えしていきます。
ヴィンテージカー減免制度を利用すれば15%の重課税を減税できる

ヴィンテージカー減免制度で免税・減税できるものは、「自動車税種別割の重課分」ですよ。
自動車は製造から13年以上経過すると、約15%の重課税がかかります。
ヴィンテージカー減免制度が適用されれば、重課分の15%を減税できるのです。
自動車税の重課率(※) | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
1000㏄以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000~1500㏄以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1501~2000㏄以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2001~2500㏄以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2501~3000㏄以下 | 51,000円 | 59,000円 |
3001~3500㏄以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3501~4000㏄以下 | 66,500円 | 79,400円 |
4001~4500㏄以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4501~6000㏄以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000㏄越え | 111,000円 | 127,600円 |
上記の表を見れば、1501~2000cc以下、13年経過している車両は45400円かかるが、39500円に減税できることが分かるでしょう。
(※)出典:ZURICH-自動車税は13年を超えると高くなる?10年・13年・18年など古い車(中古車)の自動車税・自動車重量税の重課 より
ヴィンテージカー減免制度を申請するときの準備物

「ヴィンテージカー減免制度を適用したいな」という方は、以下の申請するための準備物を確認しましょう。
ヴィンテージカー減免制度を申請するときの準備物
- 減免申告書
- 自動車検査証(車検証)の写し
- 車両の写真(ナンバープレートや車両全体が確認できるもの)
- その他当該自動車の製造年が確認できる書類(例:輸入申告書の写し・現地車検証等)等
また、ヴィンテージカー減免制度の申請は、1度行えば毎年の更新は必要ありませんよ。
「申請する書類がどれか分からないな」という方は、後ほど紹介する、申請場所に連絡してみてくださいね。
ヴィンテージカー減免制度を申請する場所

ヴィンテージカー減免制度を申請するときは、以下の場所で行いましょう。
ヴィンテージカー減免制度を申請する場所
- 都税事務所
- 都税支所
- 支庁
- 自動車税事務所
- 都税総合事務センター
都税総合事務センターでは、郵送にて減免申請の受付が可能ですよ。
「忙しくて申請するところまで行けないな」という方は、都税総合事務センターで受付してみましょう。
次の項目では、ヴィンテージ減免制度の申請期限についてお伝えしていきますね。
ヴィンテージカー減免制度の申請期限に気をつけよう

これからヴィンテージカー減免制度を申請する方は、申請期限を知っておきましょう。
ヴィンテージ減免制度の申請期限
- 新しく所有・登録する場合 → 登録日から1ヶ月以内
- 既に所有している車の場合 → 毎年4/1~5/31の期間中
ヴィンテージカー減免制度の申請期限を過ぎてしまうと、申請可能な時期が翌年に繰越になりますよ。
「今年は申請期限過ぎたしまったから、重課税分払わなきゃ…」とならないように、日にちを覚えておきましょう。
海外にもヴィンテージ減免制度のような免税措置がある

実は、海外にも東京都のヴィンテージカー減免制度に似た免税措置があるのを知っていますか。
以下の5つの国では、クラシックカーや旧車を優遇した制度がありますよ。
ヴィンテージカー減免制度に似た免税措置がある国
- ドイツ
- イギリス
- イタリア
- オランダ
- スウェーデン
ドイツ
ドイツでは、「Hナンバー制度」という免税措置がありますよ。
Hナンバー制度を申請すると、条件に合う車両の税額が一律191ユーロ(約23,000円)になるんです。
イギリス
イギリスもドイツ同様に、自動車税が一律だったり、免除されたりしますよ。
イギリスの登録時期ごとの免税措置
- 1973年1月1日以前 → 自動車税免除
- 2001年2月末日まで → 一律で年額135〜220ポンド
- 2001年3月1日以降 → クラス別で無料〜年額465ポンド
イタリア
イタリアでは、製造から20年以上経過した車両は減税対象になっており、30年以上で免除になりますよ。
オランダ、スウェーデン
オランダとスウェーデンでは、製造から25年以上経過した車両は、自動車税免除になりますよ。
ヴィンテージカー減免制度と併用で維持費を抑える方法を知っておこう

ヴィンテージカー減免制度を利用したい方の中には、「車の年間維持費を抑えたいな」と思っているかもしれません。
実は、旧車にかかる維持費は、以下の節約方法を利用することで年間60万円以上を抑えることができるんですよ。
旧車の年間維持費60万円以上を抑える方法
- 自動車保険の見直し
- 駐車場の料金を見直す
- セルフメンテナンスをする
- 自宅のスペースを貸し出す
- 車両をシェアリングする
- ソーラーカーポートを導入する
- 定期的に専門店でメンテナンス
上記の維持費節約方法を1つでも使えば、車の維持費を減らして、負担を軽減できるでしょう。
「節約方法を詳しく知りたいな」という方は、以下の記事をご覧くださいね。
【まとめ】制度や節約方法を使って、クラシックカーに長く乗り続けよう

本記事では、ヴィンテージカー減免制度の内容や申請場所・必要書類についてお伝えしてきました。
旧車やクラシックカーは、維持費を抑えることで、金銭的な負担を軽減することができますよ。
維持費を抑えれば、負担も減り、より長く楽しく乗り続けられるでしょう。
浮いたお金を使えば、あなた好みのカスタマイズができるかもしれませんね。