「車の冷却水補充は大事」これだけは知っておきたいポイント

「車に冷却水を補充したいけど、やり方が分からない」「どのクーラント液を選べばいいか分からない」と思っているのではないでしょうか。

エンジンを冷やすために重要な役割を果たす冷却水ですが、その補充を怠ると意外と大きなトラブルにつながることがあります。

そこで本記事では、車に冷却水を補充する手順や種類、どのくらいの費用がかかるのかについてお伝えしていきますよ。

この記事を読めば、車に冷却水を補充するうえで気を付けておくポイントが分かり、すぐにメンテナンスをできるでしょう。ぜひご覧くださいね。

車の冷却水補充を怠るとトラブルにつながる

車の冷却水補充は、エンジンの健康を維持するために非常に重要なメンテナンス作業となります。冷却水の量が低下すると、エンジンに必要な冷却効果が失われてしまいます。

冷却水が不足しているとエンジンがオーバーヒートし、熱による内部構造の変形や損傷が発生するリスクが高まります。

具体的には、シリンダーやピストン、バルブ等の主要部品の温度が上昇し、それによってエンジンのパフォーマンスが低下するだけでなく、最悪の場合エンジンロックに至る恐れがあります。

したがって、冷却水補充は定期的に行うべき重要な作業であり、放置すると大きなトラブルにつながることを覚えておきましょう。

車の冷却水補充に必要なアイテム

自分で車の冷却水補充をするために必要なアイテムは以下の2つありますよ。

冷却水はエンジンの中で生じる熱を吸収し、それを外部に排出する役割を果たす重要なものです。車用品店やオンラインショップなどで簡単に購入できるでしょう。

冷却水添加剤は、エンジンの冷却を効率的に行なうアイテムであり、古い車や旧車などの低年式なものにおすすめですよ。

適切な手順で冷却水の補充を行うことが、車を安全に、そして長持ちさせるための重要なステップとなります。

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車の冷却水を補充するときの手順

冷却水の補充は複雑な作業ではなく、一般のドライバーでも簡単に行えますよ。

まずエンジンを冷ますため、走行後は十分な時間を空けてから作業を始めてください。具体的な手順は、次のとおりです。

作業に慣れている方は、冷却水の効果を高めるために空気を抜く作業（エア抜き）を行なってみましょう。

エア抜きをしっかり行うと、冷却水がエンジン全体に行き渡りやすくなり、冷却効果が高まります。以下の手順を参考にしてくださいね。

車へ補充する冷却水の種類や選び方

車へ補充する冷却水は大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれの車種やエンジンの規格によって適したものが異なります。

一般的には、LLC(長寿命冷却水)と呼ばれるエチレングリコールベースの冷却水がよく使われています。LLCは耐久性に優れ、冷却性能が高いため多くの自動車メーカーが推奨しています。

ただし、車の説明書や保証書を確認して、その車に適した冷却水を使用することが大切です。

また、市販の冷却水にはすでに防錆剤や防凍剤が混ざっているものが多く、それらを適切に選ぶことでエンジンの劣化を防ぎ、ロングランを安心して走行することが可能となります。

水道水を冷却水代わりに補充するのはNG

ホームセンターなどで簡単に手に入るため、水道水を冷却水代わりに使いたいと考える人もいるかもしれません。

そのほか、冷却水をすぐに補給できずに応急処置として、水道水をリザーバータンクに入れる方もいるでしょう。

しかし、これは大きなNG行為です。水道水には塩素やミネラル、不純物などが含まれており、それがエンジン内部の錆びや堆積物を引き起こし、結果的に冷却効果の低下やエンジンの故障を招くことがあります。

冷却水は専用のものを使用することが最も重要で、それによってエンジンやラジエーターの寿命を延ばすことができるでしょう。

車に冷却水を補充するときの注意点

車に冷却水の補充をするときは、いくつか重要な注意点があります。その一つが、エンジンが熱い状態での冷却水補充は絶対に避けるということです。

エンジンが熱い状態で冷却水を補充すると、蒸気爆発を引き起こす危険性があります。そのため、冷却水の補充はエンジンが完全に冷えた状態で行ってください。

また、補充する時にはエア抜きも忘れずに行いましょう。エンジン内に空気が混入すると、冷却効果が低下するため、きちんと空気を抜くことが重要です。

これらの注意点を守ることで、エンジンを適切に保冷し、車の性能を維持できますよ。

ガソリンスタンドでも車の冷却水補充を依頼できる

「自分で冷却水を入れるところを間違ったら嫌だな」と作業に不慣れな方は、ガソリンスタンド等の車屋で冷却水の補充を依頼することをオススメしますよ。

冷却水の補充は車屋によりますが、料金はそこまで高額ではなく、手軽に依頼できます。

もちろん、自分で冷却水の補充を行うことも可能ですが、専門家に任せることでプロ目線での安全確認も兼ねて行うことができます。

また、冷却水の劣化や漏れが疑われる場合も、専門家に診断してもらえるため、故障の前兆をいち早く察知できるでしょう。

車の冷却水補充にかかる相場の費用は約1,000～3,000円程度

車の冷却水補充にかかる費用は、購入する冷却水の種類や補充の頻度、また自分で行うかガソリンスタンド等に依頼するかによっても変わります。

自分で冷却水を購入して補充する場合、通常の市販品であれば約2,000円〜から、高性能なものや特殊なタイプのものであればそれ以上の価格となることもあります。

一方、ガソリンスタンドや車屋で冷却水の補充を依頼する場合は、約1,000〜3,000円程度となるでしょう。

また、冷却水を交換する時は、クーラント液の種類によって異なりますが、約2,000～3,000円以上の費用がかかるでしょう。

ただし、これらはあくまで一般的な相場であり、使用する冷却水の値段によって変動しますよ。

車に冷却水補充をしても漏れたり減ったりする原因は？

車に冷却水を補充しても、数日後には再び減少していたり、あるいは脇から漏れ出してきたりする場合、ラジエター周りに原因があるかもしれませんよ。

冷却水が漏れる原因としては、ホースの劣化によるものやラジエーターやタンクの損傷などが考えられます。

このような状態が続くと、車がオーバーヒートしてしまう恐れがありますので、発見次第すぐに専門家に依頼し、修理を行うことが必要です。

ちなみに、普通の走り方をしていれば、1年で約0.3リットルが自然に減少していきます。それ以上に減るのが早い場合は、修理が必要になるでしょう。

【まとめ】車の冷却水はこまめに補充しておこう

本記事では、車の冷却水を補充するときの手順や必要なアイテム、注意点についてお伝えしてきました。

車はメンテナンスをしっかり行なっていたとしても、予期せぬトラブルに遭ってしまうでしょう。

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