「ガス欠対策に携行缶を積んでおきたい」「携行缶のガソリン給油はどこでできるの?」と、悩むことはありませんか。
ガソリンスタンドの他にも購入先が分かれば、ガス欠のときも安心して頼れるでしょう。
本記事では、携行缶にガソリンの給油が可能な場所や給油手順・ガソリンを扱う際の注意点について解説しています。
ガソリンの適切な取り扱いをして、安全に給油ができると安心ですよ。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
携行缶にガソリンを給油したい!どこでできる?
ガソリンは携行缶に入れれば、次の場所から購入可能です。
- フルサービスのガソリンスタンド
- セルフのガソリンスタンド
携行缶にガソリンを入れる場合は、セルフであっても自分で給油できません。消防法により、ガソリンスタンドのスタッフが給油する旨が決められているからです。
また、消防法の規定に合格している容器を使用し、灯油を入れるポリ容器には入れないようにしてください。
携行缶にガソリンを給油する場合は、身分証明書と使用目的の聞き取りが必要なため、準備しておきましょう。
どこでガソリンを携行缶に給油できる?探す方法とは
走行中にガス欠をしたときは、どのようにして給油しようか悩むかもしれません。まずは、携行缶にガソリンを入れられるガソリンスタンドを探す必要がありますよ。
スマホの地図アプリやカーナビを利用すれば、近くのガソリンスタンドを探すことが可能です。
ただし店舗によっては、持ち帰り用のガソリンを販売していない場合や、1日の販売量が決まっているケースもみられます。まずはガソリンスタンドへ電話して、ガソリンの持ち帰りできるか問い合わせをしてみましょう。
また、ガス欠した場合なら、ガソリンスタンドに相談すれば、現地までガソリンを持ってきてもらえるでしょう。
携行缶へガソリン給油をする方法
先に紹介したように、携行缶にガソリンを給油する際は、身分証明書が必要です。消防法により令和2年の2月1日から「本人確認」と「使用目的の確認」をし、販売記録を作ることが義務付けられたからです。
携行缶へガソリンを入れる手順は4つです。
- スタッフに携行缶への給油を頼む
- 身分証明書と使用目的の確認
- 携行缶へ給油してもらう
- 販売記録をとる
身分証明書は運転免許証やマイナンバーカードなど、写真付きのものが良いでしょう。氏名や連絡先・使用目的を記載すれば、あとは給油してもらうだけです。
携行缶への給油は、必ずガソリンスタンドのスタッフが行います。セルフ式のガソリンスタンドを利用する場合、スタッフが常駐している店舗を選んでくださいね。
携行缶へのガソリン給油を断られたときは、どこで購入できる?
携行缶へガソリンの給油を依頼しても、次のような理由で断られてしまう場合があります。
- ガソリンの詰め替え販売をしていない
- 1日の販売量を超えている
ガソリンスタンドでは、自動車などに給油できる1日の量が指定されています。たとえば、ガソリンは200リットル、軽油は1000リットルです。
また、携行缶の最大容量は22リットル以下です。運搬の指定量は上記の通りですが、ガス欠に使うなら、それほど大量のガソリンを購入することはないでしょう。
万が一断られてしまった場合は、急ぎであれば次のガソリンスタンドに依頼してください。もし、急ぎでないなら翌日に購入するようにしましょう。
ガソリンが給油できる携行缶はどこで買える?
ガソリンの携行缶を買う場所は、次のような方法がありますよ。
- ホームセンター
- カーショップ
- インターネット
ガソリンを入れる容器は、消防法による性能試験に適合したものを選びましょう。
また、灯油や軽油用のポリ容器には、ガソリンを入れないようにしてください。ガソリンは引火しやすく、灯油や軽油用のポリ容器は静電気がたまりやすい傾向です。
ポリ容器のフタを開けたときに静電気が発生し、火災が起きる可能性が高くなりますよ。
どこで携行缶から車にガソリン給油してもいい?
ガソリンを購入したあとは、ガソリンを給油するだけです。給油する際は、なるべく安全で人気のない場所で行う必要があります。
ガソリン容器の中は、可燃性蒸気が発生しやすい状態です。給油の際は必ずエンジンを切ってくださいね。
携行缶のフタを開けるときは、エア抜きをおこないましょう。また、ガソリンが高温になると携行缶のフタを開けたときに、ガソリンが吹き出しやすくなります。ですから、取扱いには細心の注意を払うことが大切です。
携行缶から車にガソリンを入れる手順
携行缶から車にガソリンを入れる手順は次の通りです。
- 周囲の安全確認をする
- エンジンを切る
- 携行缶のエア抜きをする
- 給油口を開ける
- 注油ノズルを付け、ゆっくり給油する
- 満タンになる前に止める
- 携行缶のフタと調整ネジを閉める
- 給油口を閉める
携行缶のフタを開ける前は、エア調整ネジをゆっくり緩めて容器内部の圧力を下げておきます。
ガソリンは揮発性が高いため、火の気や高温状態にあれば火事や爆発の原因になります。特に夏場の高温になりやすい日は、携行缶を日陰に移動させ6時間以上置いて常温にしてからエア調整するようにしてくださいね。
携行缶に給油したガソリンは普通自動車でどれくらい運べるの?
携行缶に給油したガソリンを、普通自動車に載せて運ぶことは可能です。ガソリンは200リットル以内の運搬が可能ですが、過積載になれば道路交通法違反になりますよ。
携行缶に入れて運ぶ場合、携行缶容器の最大容量が22リットルまでです。また、運搬容器の外側に「ガソリン」であることと「火気厳禁」なことを記載する必要があります。
ガソリンを運ぶときは給油口が上向きで、フタがしっかり閉まっているか点検してください。また、運搬中は落下や転倒などでガソリンがもれないよう、取扱いは慎重に行いましょう。
携行缶に給油したガソリンを保管する際の注意点
ガソリンの引火点は-40℃となっており、電気のスイッチや静電気の火花で爆発するかもしれません。
火災の発生により被害が広がる可能性も考えられるため、自宅でのガソリン保管は控えた方が良いでしょう。
消防法令で定められた容器に限り、40リットルまで自宅でガソリンを保管できます。ただし、40リットル以上保管したい場合は、管轄の消防署に届ける必要がありますよ。
40リットル以上のガソリンを保管する場合、設備や消火器の設置が必要になるなどの条件付きです。いずれの場合も高温になる場所を避け、風通しの良い場所に保管するようにしてください。
【まとめ】どこで携行缶にガソリンを給油できるか分かったら、安全に実施しよう
本記事では、携行缶にガソリンを給油する場所や手順・注意点を解説しました。ガソリンを購入する際は、消防法に適合した携行缶を使用する必要があります。
ガソリンを購入する際は、身分証明書の提示と使用目的の確認が必要です。携行缶への給油は自分ではできないため、必ずガソリンスタンドのスタッフに依頼しましょう。
2013年8月には、京都府福知山市の花火大会で、携行缶のガソリンによる爆発事故が起きています。この事件は、携行缶を高温な場所に長時間置いていたことや、エア調節の不充分なことも原因だと言われています。
携行缶から車に給油する際は、人気のない安全な場所か確認しゆっくりと行いましょう。また、購入したガソリンは早めに使い切り、自宅での保存はなるべく控えるようにしてくださいね。