セルフガソリンスタンドを使用していると、ガソリンを地面にこぼしたために、慌ててしまった経験はありませんか?
普段あまり運転しない方や初心者運転の方なら、セルフのガソリンスタンドを使うことに不安を感じる方もいるでしょう。
本記事では、ガソリンを地面にこぼしてしまった場合の対処法と注意点について解説しています。
ドラマや映画では、ガソリンによる爆発や火災の描写が多いですよね。しかし、正しい対象法を知っていれば、過度に心配する必要はなくなりますよ。
Contents
ガソリンを地面にこぼした場合、どうなる?
ガソリンは、揮発性が高い液体です。そのため、地面にこぼしてもすぐに蒸発するでしょう。
少量であれば、そのまま蒸発しても問題ありませんが、大量にこぼしてしまった場合、火災や爆発の原因になりますよ。
一般的にガソリンをこぼす場合は、セルフのガソリンスタンドで給油するときです。
しかし、いくら気を付けていても、こぼしてしまうかもしれません。万が一のときのために覚えておきたい対処法を5つ紹介します。
ガソリンを地面にこぼした際の対処法5選
- 店員に声をかける
- タオルで拭き取る
- 土や砂をかける
- 消火器を使用する
- 水で洗い流す
次から、順番に解説します
ガソリンを地面にこぼした際の対処法①【店員に声をかける】
初めに紹介する、ガソリンを地面にこぼした際の対処法は「店員に声をかける」ことです。セルフのガソリンスタンドでは、常駐しているスタッフがいます。
被害を最小限に抑えるためにも、給油中であればすぐに給油は止めて、給油口のキャップを閉めるようにしてください。給油キャップを閉めておけば、今以上にガソリンがあふれる恐れがないからです。
ガソリンスタンドのスタッフなら、拭き取りや清掃などの対応をしてもらえます。こぼれたガソリンが乾くまで、レーンを使わないようにするといった対処もできるかもしれません。
セルフのガソリンスタンドには、インターホンやスタッフルームもあるでしょう。店員さんに声をかけ、指示に従うようにしてくださいね
ガソリンを地面にこぼした際の対処法②【タオルで拭き取る】
次に紹介する、ガソリンを地面にこぼした際の対処法は「タオルで拭き取る」ことです。
ガソリンを地面にこぼした場合、まずはすぐに拭き取りましょう。ガソリンは揮発性が高いため、拭き取ったあとはすぐに乾燥します。
ガソリンスタンドでこぼしてしまった場合には、拭き取り用のタオルが用意されていますよ
拭き取りには、乾いたタオルを使用することが一般的です。ぬれたタオルでは、うまく拭き取りしきれないため、吸水性の良いタオルを使用すると良いですよ。
ガソリンを地面にこぼした際の対処法③【土や砂をかける】
3つ目に紹介する、ガソリンを地面にこぼした際の対処法は「土や砂をかける」ことです。土や砂がガソリンを吸収し、火災のリスクを減せるからです。
ただし、こぼしたガソリンを覆えるほどの土や砂の量が必要です。こぼれた範囲全体に被せるようにしましょう。
なかには、猫砂を使用してガソリンを吸収させる方法もありますよ。砂では吸収しきれない場合は、タオルで拭き取りをしてから砂をかけるようにしてください。また、完全に乾燥するまでは、火の元に注意が必要です。
ガソリンの処分方法は自治体によって異なります。猫砂の処分は、自治体の指示に従うことが大切です。
ガソリンを地面にこぼした際の対処法④【消火器を使用する】
ガソリンを地面にこぼした際には「消火器を使用する」方法もありますよ。消火器は、ガソリンを大量にこぼしてしまったときにも有効な対処法の1つです。
消火器は、火災が起きたときに使用するイメージがあるかもしれません。しかし、消火器には燃えにくくする成分が含まれているため、火が付いていない状態でも役立つんですよ。
ガソリンが原因で火災が起きた場合、水をかけてもかえって被害が拡大するでしょう。ですから、油火災対応の消火器を準備しておくと安心ですよ。
ガソリンを地面にこぼした際の対処法⑤【水で洗い流す】
5つ目に紹介する、ガソリンを地面にこぼした際の対処法は「水で洗い流す」ことです。ガソリンは水より軽いため、水で流すとうまく洗い流せます。
ただし、この方法は地面に大量にこぼしてしまったときには向かない方法です。こぼれたガソリンが車体や手に付いてしまったときに有効な対処法です。
ガソリンが地面にこぼしてしまった場合は、タオルでの拭き取りや猫砂といった吸収材を使用する方法をつかったほうが良いでしょう。
車にガソリンがついたときの対処法
ガソリンが車体に付いたまま放置すると、車体が変色するかもしれません。ガソリンの成分がコーティングや塗装を取ってしまうからです。
給油の際にこぼしてしまった程度なら、タオルで拭き取れば良いでしょう。現代車ならガソリンが付いた程度では、劣化しにくい塗装もありますよ。
しかし、大切な愛車にガソリンが付いて「シミを付けたくない」「キレイなボディを維持したい」という方は、カーシャンプーで洗浄し、ワックスをかけることがオススメです。
車内にガソリンをこぼした場合は、タオルで拭き取り、ニオイがなくなるまで十分に換気するようにしてくださいね。また、小麦粉や粉せっけんでガソリンを吸収させる方法も良いでしょう。
フロアマットといった洗濯できる部分なら、火の気のない場所でしっかり乾燥させれば、洗濯機を使って洗えますよ。
万が一、体や服にかかったら?
万が一、体や服にガソリンがかかって閉まった場合は、着替えがあるならすぐに汚れた服を脱いでおきましょう。
先にも紹介したように、ガソリンは揮発性が高く引火しやすい液体です。服が完全に乾くまでは火の元に近づかないようにしてください。
完全に衣類が乾けば、いつも通りに洗濯しても構いません。ドライクリーニングを活用すれば、ニオイも気にならなくなりますよ。
ガソリンが手や体にかかった場合、せっけんで洗い流すことが大切です。目に入ってしまった場合は、水で最低15分間洗浄し、受診するようにしましょう。
ガソリンを地面にこぼした際の注意点
セルフのガソリンスタンドで給油する際は、エンジンを切ってから行うようにしましょう。また、ノズルを扱う前に静電気除去シートに触れるようにしてください。
セルフのガソリンスタンドでガソリンがこぼれてしまう原因の1つに、給油ノズルを入れる位置が浅いケースがみられます。
ノズルを奥まで差し込んでいないために、ノズルがずれたりストッパーが適切なラインで止まらなくなったりするからです。
また、携行缶から自分の車や農機具に給油する際は、風通しの良い場所で行うことも大切です。
【まとめ】ガソリンを地面にこぼした際は、迷わずスタッフの指示に従おう
本記事では、ガソリンを地面にこぼしてしまった際の対処法を5つ紹介しました。地面に少量のガソリンをこぼしたときは、タオルで拭き取りすれば、ほとんどの場合は問題ありません。
セルフのガソリンスタンドなら、近くのスタッフに声をかけ、対処してもらうようにしてください。
万が一、体や皮膚にかかったときは、せっけんで洗い流しましょう。皮膚に異常がみられたときは医師の診察が必要です。
セルフガソリンスタンドにはスタッフがおり、いつでも相談可能です。ですから、セルフのガソリンスタンドを使い慣れていない方も、安心して利用できるようになりますよ。