「ガソリンって、こぼしたらどうしよう」「気化したらどうなるの?」このように、考えることはありませんか。
初心者運転の方は、給油に行くのも緊張しますよね。しかし、ガソリン代の値上がりに伴い、節約のためにセルフのガソリンスタンドを利用したいと考える方もいるでしょう。
本記事では、こぼしたガソリンが気化する際の危険性や対処法について解説しています。ガソリンの正しい扱い方や対策方法を知っていれば、心配し過ぎることはありません。
ガソリンがこぼれないように対策しながら、安全に取り扱えば、ドライブも一層楽しいものになるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
ガソリンをこぼしたときに気化が危険な理由
ガソリンには、揮発性が高く常温でも蒸発しやすい性質を持っています。ガソリンの沸点は低く、-43℃でも引火するため、少しの不注意でも大きな事故や火災が起きるかもしれません。
こぼしたガソリンが気化する危険性は次の3つが考えられます。
こぼしたガソリンが気化する危険性3選
- 火災のリスク
- 換気の重要性
- 安全な対処
次の項目から詳しく解説します。
こぼしたガソリンが気化する危険性①【火災のリスク】
初めに紹介する、こぼしたガソリンが気化する危険性は「火災リスク」です。先にも解説したように、ガソリンは揮発性が高く常温でも引火しやすい性質をもった液体です。
そのため、ガソリンを扱う際は、十分な安全対策が必要です。例えば、静電気などの小さな火花でも引火するため、火災が起きやすくなります。ガソリンの量によっては、爆発や大きな火災につながり危険です。
ですから、ガソリンを取り扱う前は火気や静電気を避け、換気の良い場所で作業することが重要です。
もし、ガス欠で携行缶にガソリンを入れる際は、指定された容器を使用し、ガソリンスタンドのスタッフに入れてもらうようにしてくださいね。
こぼしたガソリンが気化する危険性②【換気の重要性】
次に紹介する、こぼしたガソリンが気化する危険性は「換気の重要性」です。ガソリンには、化学物質が含まれており、一度に大量に吸い込むとめまいが起きる可能性が考えられます。
セルフのガソリンスタンドで給油するときはエンジンを切り、気化したガソリンが車内に入らないように窓やドアも閉めておきましょう。
また、密室や換気の悪い場所では、ガソリンの気化によって引火しやすくなります。もしかしたら、ガス欠になって携行缶にガソリンを入れる場合があるかもしれません。
携行缶から車に給油するときは、人通りが少なく換気の良い場所で行うようにしましょう。もちろん、換気だけでは完全に危険を回避できるわけではありません。万が一に備えて、消火器を用意しておくことがオススメです。
こぼしたガソリンが気化する危険性③【安全な対処】
最後に紹介する、こぼしたガソリンが気化する危険性は「安全な対処」です。ガソリンをこぼしてしまったときは、乾いたタオルを使用して地面や車体を拭き取ることが大切です。
また、砂や土・消火器などを使用して、ガソリンを吸わせる方法もありますよ。体や車体に付いたときは、洗剤を使用して洗い流すと良いでしょう。
セルフのガソリンスタンドであれば、近くにスタッフが必ずいるため、声をかけると対処してもらえるため安心です。
また、ガソリンをこぼさないように予防することも大切です。ポイントは次の3つですよ。
ガソリンをこぼさないようにする3つの予防方法
- エンジンは必ず切る
- 携帯電話の操作はしない
- 窓を閉める
次から順番に解説していきます。
こぼしたガソリンの気化に対する予防法①【エンジンは必ず切る】
ガソリンをこぼして気化しないようにするためにも、給油時は「エンジンを切る」ことが大切です。
「危険物の規制に関する政令第27条の6」には、自動車の給油中にはエンジンを切るように規定されています。
ときどき、エンジンをかけたまま給油している方がいますが、万が一こぼしたときに、火災や爆発の危険性が高くなり危険です。
また、冬は特に体に静電気がたまりやすくなっています。静電気から引火する可能性もあるため、ガソリンの給油直前には、静電気除去シートに触れるようにしてくださいね。
ちなみに静電気を防止してくれるブレスレットなども効果的ですので、つけておくのもいいかもしれませんね。
こぼしたガソリンの気化に対する予防法②【携帯電話の操作はしない】
2つ目に紹介する、ガソリンをこぼさないように予防する方法は「携帯電話の操作をしない」ことです。
携帯電話から発するわずかな電磁波や静電気によって引火する可能性もゼロではありません。
携帯電話は、今や日常生活に必要なものですが、給油時に操作すると安全確認がおろそかになる可能性が高くなります。
セルフのガソリンスタンドでは、給油場所から離れず、1人で入れるようにしてください。入れ間違いやふきこぼれを防ぐためにも、給油中は携帯電話で通話や操作をしないようにしましょう。
こぼしたガソリンの気化に対する予防法③【窓を閉める】
ガソリンを給油する際は「窓を閉め」て、万が一ガソリンが気化したときに備える必要がありますよ。
気化したガソリンの空気が車内に入らないように、給油の際は窓を必ず閉めるようにしましょう。
また、車内にガソリンをこぼした場合は、ガソリンが充満するかもしれません。その場合は、ドアを開けて外気を取り入れることが必要です。
車内の掃除もこぼれた場所を拭き取り、ニオイがなくなるまで乾燥させてください。マットは風通しの良い場所で干し、気になる方は洗濯をしましょう。
万が一、地面にこぼしてしまったらどうする?
万が一、地面にガソリンをこぼしてしまった場合、少量であれば、タオルで拭き取りをすると良いでしょう。
セルフのガソリンスタンドでは、自動で給油が止まる仕組みになっており、給油口いっぱいまでガソリンを入れない限り、こぼれる心配はあまりありません。
しかし、給油口へ入れ方が浅い場合、センサーが感知できないケースもみられます。
ガソリンを大量にこぼしたときは、ほかの対処法が必要になるため、スタッフに声をかけるようにしましょう。
体や服についてしまったらどうすればいい?
ガソリンが服についてしまったときは、完全に乾燥させれば自宅の洗濯機で洗っても構いません。もし、ニオイが気になるようなら、ドライクリーニングを使用してみてはいかがでしょうか。
体に付いてしまったときも、すぐにせっけんで洗えば良いでしょう。しかし、目に入った場合は、15秒以上水で洗い流したうえで受診するようにしてください。
ガソリンが付いたタオルや衣類を処分するときは少量であれば、ぬれた新聞紙にくるんで捨てる方法があります。
燃えないゴミとして処分する自治体もあるため、必ず自治体に問い合わせてから捨てるようにしましょう。
【まとめ】ガソリンをこぼしたときは気化しやすいため、まずは安全対策を!
本記事では、ガソリンをこぼした際の危険性について3つ解説しています。ガソリンは気化しやすく、沸点の低い液体です。
そのため、静電気のようなわずかな火の気で、火災や爆発の危険性があります。ですから、セルフのガソリンスタンドでは、車のエンジンを切り静電気除去シートに触れてから給油をしてください。
ガソリンスタンドでは1人で操作し、携帯電話の使用は止めましょう。万が一、ガソリンをこぼしてしまっても、近くのスタッフに声をかければ対処してもらえるため安心です。
運転に慣れない方は、セルフのガソリンスタンドの使い方やガソリンの扱いに不安を感じるかもしれません。適切な対処法を知って、安心で安全なカーライフを送れるようにしてくださいね。