「ガソリンランプがついてから、どれくらい走れるの?」「なんとか近くのガソリンスタンドまで走りたい」ドライブをしているとき、1度はこのように考えた方もいるのではないでしょうか。
少しでもガソリン消費量を抑えられれば、その分走行距離を延ばせるかもしれませんよね。
本記事では、給油ランプがついてから実行できる、ガソリンの節約方法5つとガス欠の対処法について解説しています。
走行中にガス欠してしまうと、事故につながる可能性が高くなりますよ。給油ランプが点灯しても慌てないように、対処法を覚えて安全な運転を心がけましょう。
Contents
- 1 ガソリンの給油ランプがついてから走れる距離とは?
- 2 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」は5つ
- 3 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」①【急発進しない】
- 4 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」②【エンジンブレーキを活用する】
- 5 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」③【停車時はエンジンを切る】
- 6 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」④【エアコンは切っておく】
- 7 給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」⑤【一定の速度で走る】
- 8 万が一、ガス欠になったらどうする?
- 9 ガソリンを入れる適切なタイミングはいつ?
- 10 【まとめ】ガソリンランプがついてからよりも、早めの給油を心がけよう
ガソリンの給油ランプがついてから走れる距離とは?
ガソリンの給油ランプがついてから走れる距離は、一般的に約50kmだといわれています。これは、高速道路のガソリンスタンドのあるサービスエリアが、約50kmごとに設置されていることから、定着した目安です。
しかし、車種や燃費・走行状況によってガソリンの消費量は異なります。また、どのくらいのガソリン残量で給油ランプが点灯するかは、車種やメーカーで違うでしょう。
日本経済新聞によると、高速道路のガソリンスタンドが減少していることについて記載しています。
全国の高速道路で、ガソリンスタンド(GS)間の距離が100キロ以上ある「空白区間」が83カ所(4月時点)にのぼることが国土交通省の調査で分かった。
(出典:日本経済新聞)
このような場合があるため、ガソリンを入れたいと思っても、すぐに入れられない場合がありますよ。
また、ガソリン残量が少ないまま走行すると、燃料ポンプに過度な負担がかかりエンジンの故障につながります。ですから、給油ランプが点灯する前にガソリンを入れられるように心がけてくださいね。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」は5つ
給油ランプが点灯したときは、少しでもガソリンの消費を減らしたいですね。ちょっとしたことでも試してみると、走行距離を延ばせるかもしれませんよ。
ガソリン消費の節約方法は次の5つです。
ガソリン節約方法5選
- 急発進しない
- エンジンブレーキを活用する
- 停車時はエンジンを切る
- エアコンを切っておく
- 一定の速度で走る
次の項目から、節約内容を詳しく解説していますので、そのまま読み進めてくださいね。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」①【急発進しない】
はじめに紹介する、ガソリン節約方法は「急発進をしない」ことです。急発進はエンジンに大きな負担がかかるため、ガソリンを多く消費します。
エンジンを動かすときに大量の燃料を噴出させ、エンジンの回転数を急速に上げる必要があるからです。
急発進をしないためにはアクセルをゆっくり踏み、エンジンの回転数を徐々に上げていきましょう。
急ブレーキは、急発進ほどガソリン消費に影響はありません。しかし、急ブレーキと急発進を繰り返せば、燃費が悪くなる可能性は高くなります。ですから、スムーズな減速と発進を心がけるようにしてくださいね。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」②【エンジンブレーキを活用する】
次に紹介する、ガソリンの節約方法は「エンジンブレーキを活用する」ことです。エンジンブレーキは、アクセルから足を離したときに燃料供給を停止させるため、走行速度を下げられるんですよ。
ですから、下り坂や信号が変わりそうなときは、早めにアクセルから足を離して、エンジンブレーキを活用してくださいね。
信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。
そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。(出典:エコドライブ10のすすめ|環境省)
環境省によると、このようにエンジンブレーキの使用で燃費が改善されるといわれています。
エンジンブレーキを使っても、壊れる心配はないでしょう。大きく燃費が良くなるわけではありませんが、給油ランプ点灯後の対策には有効ですよ。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」③【停車時はエンジンを切る】
「停車時にエンジンを切る」ことでも、ガソリンの節約ができますよ。アイドリング中もエンジンが動いているため、ガソリンがムダに消費されてしまいます。
とくに、環境省の発表によると、待ち合わせといった駐停車の際のアイドリングでは、10分間で約130ccのガソリンを消費するといわれています。
エコカーであれば、信号で止まっている間もエンジンが自動で切れるモデルもあるでしょう。
しかし、手動でエンジンを切ろうと考えている方は、操作間違いや発進の遅れがないように運転しましょう。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」④【エアコンは切っておく】
給油ランプがついてからガソリンを節約する方法の1つに「エアコンを切っておく」ことがありますよ。
エアコン(A/C)は、冷却と除湿機能があるため、エアコンを使用するとガソリンが消費しやすい傾向です。
また、カーエアコンは家庭のエアコンのように設定温度による燃費の影響は、あまりないようです。
ですから、車内温度を25℃に設定し、暖房を使用するときはエアコンをオフにしておいても問題ないでしょう。
ただし、暖房の使用で窓ガラスが曇るときは、適宜エアコンで調整するようにしてくださいね。
給油ランプついてからできる「ガソリン節約方法」⑤【一定の速度で走る】
ガソリンの消費を節約するためには「一定の速度で走る」ことも大切です。加速や減速の際にガソリンを多く消費するため、一定の速度で走行できれば加速・減速の回数を減らせますよ。
これは、車を一定の速度に維持できれば、加速や減速時よりも燃料の消費効率が良くなるためです。加えて、下り坂でエンジンブレーキを活用すれば、一定の速度を保てるでしょう。
一定の速度を保つためには、車間距離を十分に取ることも大切です。適切な車間距離があれば、急な発進・減速もしないため、一定の速度で走りやすくなりますよ。
万が一、ガス欠になったらどうする?
給油ランプがついてからだと、いくらガソリンを消費しないように心がけても、ガス欠が起きる場合もあるでしょう。
万が一ガス欠が起きたときは、安全な場所に車を寄せて、後続車の走行を妨げないようにしましょう。また、周囲に車の停車を知らせるために、ハザードランプの点灯や三角表示板を立てることも重要です。
車と運転手の安全が確保されれば、近くのガソリンスタンドへ連絡し、ガソリンを持ってきてもらえないか相談してみましょう。
ガソリンスタンドによっては配達してもらえない場合もあります。そんなときは、自動車保険やJAFのロードサービスの使用がオススメですよ。
JAFでは、ガス欠の他にもさまざまなサービスが受けられます。まずは「JAFの公式ホームページ」をご覧ください。
ガソリンを入れる適切なタイミングはいつ?
ガソリンランプが点灯してから給油しても、基本的には問題ないでしょう。一般的にガソリンランプが点灯してから約50km走行できるといわれているからです。
しかし、次の表のように、2017年(平成29年)に約3万店舗以上あったガソリンスタンドが、2021年(令和3年)には約2万8000店舗に減少するなど、全国的にガソリンスタンドが減っています。
2017年 (平成29年度) |
2021年 (令和3年度末) |
|
全国の給油所数(店舗) | 30,747 | 28,475 |
(参考:揮発油販売業者数及び給油所数の推移|経済産業省資源エネルギー庁)
ですから、ガソリンランプが点灯してからのガソリン残量は、車種や運転環境によって異なります。そのため、ガソリン残量が3分の1から4分1で入れることがオススメです。
また、高速道路に乗る前は必ずガソリンを給油しておきましょう。道路交通法第75条の10の違反になり、違反点数2点に加えて、普通車で9,000円の反則金を支払う必要がありますよ。
【まとめ】ガソリンランプがついてからよりも、早めの給油を心がけよう
本記事では、ガソリンランプがついてから実行できる「ガソリン節約方法」を5つ紹介しました。
ガソリンランプがついてからでも約50km走行可能と言われています。しかし、走行状態や車種によってガソリンの消費は異なるため、早めに給油することがオススメです。
ガス欠はエンジンの負担にもなります。ガソリンを入れるタイミングを決めておいて、忘れないようにすると良いでしょう。
また、高速道路でガス欠をすると、道路交通法違反になりますよ。長くドライブするときは、地図アプリでガソリンスタンドを探しておき、ガス欠にならないようにしてくださいね。