車がガス欠をした際に「水を入れると走行できる」なんて話を聞いたことがありませんか?
「水を入れたら本当に走行できるの?」「燃料タンクに水を入れても平気なの?」と疑問に思ってしまいますよね。
誤った情報を安易に試した場合、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。大切な愛車を守るためには、正しい対処法を理解することが重要です。
この記事では、ガス欠時に水を入れると走行できるのかを解説します。あわせて、水を入れる以外の方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ガス欠した際に水を入れると走行できるって本当?
ガス欠時に燃料タンクに水を入れるのは、得策ではありません。
ガソリン車は、ガソリンをエネルギーとして稼働しています。水を入れたからといって、ガソリンの代わりになるわけではありません。
また、燃料タンクに水が入った場合、車が故障する可能性があります。万が一、エンジンが故障してしまった場合は、修理費が高額になるケースも多いです。
簡単に試せる方法だからといって、安易に水を入れるのはオススメできません。ガス欠をしてしまった場合は、別の方法で対処しましょう。
ガス欠時に水を入れると良いと噂される理由
ガス欠時に水を入れると良いと噂されるのは、なぜなのでしょうか。
その理由として、ガソリンが水に浮く性質を利用していることが挙げられます。燃料タンクに水を入れることで、残りのガソリンを供給口まで押し上げる仕組みです。
燃料タンク内の供給口までガソリンが到達できれば、エンジンがかかる可能性はあります。
一方で、その方法として水を使用するのはオススメできません。次項で、燃料タンクに水を入れることが得策ではない理由を解説します。
ガス欠時に燃料タンクに水を入れるリスク
ガス欠時に燃料タンクに水を入れた場合、エンジンが故障する可能性があります。
通常、自動車はガソリンや電気を燃料としてエンジンを動かしています。水で稼働する自動車の研究はされているものの、一般販売はされていません。
ガソリンで動く自動車のエンジンに水が入った場合、最悪エンジンごと載せ替えになる可能性があります。また、燃料タンク内に水が残留した場合は、錆の原因にもなります。
万が一、燃料タンク内に水を入れてしまった場合は、エンジンをかけずに修理店に連絡をしましょう。
ガス欠を起こした際に水を入れずに対処する方法3選
ネット検索をすると「ガス欠時に水を入れると走行できる」などの情報がヒットするかもしれません。一方で、燃料タンク内に水を入れるのは、大変危険な行為です。
これから、ガス欠時の適切な対処法を3つ紹介します。それぞれ以下のとおりです。
- ガソリンを配達してもらう
- 牽引してもらう
- ロードサービスを利用する
1つずつ内容を確認してみましょう。
ガス欠時に水を入れずに対処する方法①ガソリンを配達してもらう
ガス欠時に水を入れずに対処する方法の1つ目は「ガソリンを配達してもらう」ことです。
万が一、ガス欠をしてしまった場合は、スタンドからガソリンを配達してもらえる可能性があります。
一方で、すべてのガソリンスタンドが配達に対応しているわけではないため注意が必要です。ガソリン配達を希望の際は、付近の店舗へ電話で対応の可否を確認しましょう。
下記の記事では、ガス欠時にガソリンを配達してもらう方法を解説しています。流れを把握しておけば、いざという時に焦らずにすみます。
ぜひ、あわせて参考にしてみてくださいね。
ガス欠時に水を入れずに対処する方法②牽引してもらう
ガス欠時に水を入れずに対処する方法の2つ目は、別の車に牽引ロープで「牽引してもらう」ことです。
牽引可能な方がいる場合は、最寄りのガソリンスタンドまで牽引してもらえるかもしれません。この方法の場合、牽引する側と牽引される側の、両方の運転手に技術が求められます。
エンジンが停止してしまった車は、パワステなどがきかず、操作が難しくなる可能性があります。
牽引操作に慣れていない場合や、運転に自信がない場合は、プロの業者にお願いするようにしましょう。
ガス欠時に水を入れずに対処する方法③ロードサービスを利用する
ガス欠時に水を入れずに対処する方法の3つ目は、JAFなどの「ロードサービスを利用する」ことです。
ガス欠で車が止まってしまった際、誰かに助けを求めるのが困難な場合は、ロードサービスを頼る方法があります
慣れない状況下で焦ってしまったり、一人で心細かったりする際に安心のサービスです。
日頃から車のことで頼れる相手がいない方や、トラブル時に自身で対応するのが不安な場合は、JAF会員になっておくのもオススメですよ。
下記の記事では、JAF会員の申し込み方法や料金について解説しています。JAFに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガス欠をした際に水を入れてしまった場合は?
万が一、ガス欠時に燃料タンクに水を入れてしまった場合は、すぐに修理店へ連絡しましょう。
燃料タンクに水が入った状態でエンジンをかけた場合、エンジンそのものが故障してしまう可能性があります。
エンジンの修理が必要になった場合は、ロードサービスなどを利用するよりも高い費用がかかってきます。
なお、燃料タンク内に入った水が少量の場合は、水抜き剤で対処できるかもしれません。いずれの場合も、被害を最小限に抑えるためには、まず修理店への連絡がオススメです。
ガス欠時に水抜き剤を入れるのは効果があるの?
ガス欠時にガソリンの代わりとして水抜き剤を入れても、エンジンはかかりません。
水抜き剤は、燃料タンク内に混入した水を排出するための薬剤です。燃料タンクに誤って水を入れてしまったり、結露などで水が溜まったりした際に使用します。
燃料タンク内の水分を排出することで、エンジントラブルや錆の予防につながります。とくに古い車やタンクが金属製の場合は、錆止めとしての効果は高いでしょう。
繰り返しになりますが、ガス欠時に水抜き剤を入れてもエンジンはかかりません。水抜き剤を使用する場合は、用途をよく理解しておきましょう。
ガス欠にならないために気をつけること
これまで、ガス欠時に水を入れることの危険性をお伝えしてきました。
ガス欠時に誤った方法で対処した場合、思わぬ故障につながる可能性があります。万が一、車が止まってしまった場合は、焦らずに適切な方法で対処することが重要です。
また、もっとも効果的なのは、日頃からガソリンの残量をチェックし、ガス欠を未然に予防することです。
外出時は、どの程度のガソリンが必要になるか計算しておくと良いでしょう。その他、24時間営業のガソリンスタンドを把握しておくのもオススメです。
下記の記事では、ガソリンを入れる際の適切なタイミングを紹介しています。給油のタイミングに悩む場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【まとめ】ガス欠時に水を入れるのはNG!適切な対処法を理解しておこう
この記事では、ガス欠時に水を入れると走行できるのかを解説しました。
燃料タンクに水を入れてもエンジンは動きません。加えて、エンジンに水が混入した場合、重大な故障につながる可能性もあります。
万が一、ガス欠を起こしてしまった場合は、適切な方法で対処することが重要です。この記事を参考に、自身の状況に合う対処法を検討してみてください。
もし、いざという時に自身で対応するのが不安な場合は、JAFに加入しておくと安心ですよ。下記の記事では、JAFのメリットとデメリットを解説しています。
JAFのサービスに興味がある方は、あわせてご覧ください。