あなたは「これから旧車を所有したいが、パーコレーションが怖いな」あるいは「何か対策はあるのかな」と思っているのではないでしょうか。
周りの人からパーコレーションを起こしやすいと聞いている方、もともと旧車を所有していて悩んでいる方は、対策を知りたいはずです。
そこで本記事では、旧車のパーコレーション対策を7つお伝えしていきます。
旧車のパーコレーション対策7つ
- キャブレターに遮熱板を設ける
- 燃料パイプに遮熱カバーを巻きつける
- 電動ファンを設置する
- ガソリンを満タンにしておく
- ボンネットを開けてエンジンを冷ます
- 燃料のリターンパイプを設置する
- エンジンオイルの量を確認する
この記事を読めば旧車のパーコレーション対策を知ることができるので、ぜひ読んでみてくださいね。
Contents
- 1 旧車のパーコレーションが起きてしまう原因・症状
- 2 旧車のパーコレーション対策①【キャブレターに遮熱板を設ける】
- 3 旧車のパーコレーション対策②【燃料パイプに遮熱カバーを巻き付ける】
- 4 旧車のパーコレーション対策③【電動ファンを設置する】
- 5 旧車のパーコレーション対策④【ガソリンを満タンにしておく】
- 6 旧車のパーコレーション対策⑤【ボンネットを開けてエンジンを冷ます】
- 7 旧車のパーコレーション対策⑥【燃料のリターンパイプを設置する】
- 8 旧車のパーコレーション対策⑦【エンジンオイルの量を確認する】
- 9 旧車を運転中パーコレーションが発生した時の注意点
- 10 【まとめ】真夏に旧車を運転中、パーコレーション以外のトラブルにも注意しよう
旧車のパーコレーションが起きてしまう原因・症状
パーコレーションは、夏などの外気温が高い日に発生することが多いです。
原因として、エンジンルーム内の温度が高くなることで、パーコレーションが起きてしまいます。
症状は、エンジンが停止してしまったり、エンストを起こしやすくなったりと、場合によっては重大な事故につながってしまう場合があります。
「エンジンが始動しにくいな」「アイドリングが不安定だな」と不安な症状が出ている場合は、早急に点検・整備を受けましょう。
下記の項目から、旧車のパーコレーション対策についてお伝えしていくので、ぜひ読み進めてくださいね。
旧車のパーコレーション対策①【キャブレターに遮熱板を設ける】
まず初めにお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「キャブレターに遮熱板を設ける」ことですよ。
キャブレターは、燃料供給装置で、ガソリンなどの燃料と空気を混合するための役割があります。
遮熱板は、エンジンの熱を遮断するためのプレートで、気化器の部分に設けることで、熱気を抑えることができます。
旧車好きな方は、インジェクションにはない、キャブレターの吸気音を好む方が多いですが、気温により、エンジンの調子が変化してしまうので、パーコレーション対策として、遮熱板を設けることをオススメしますよ。
旧車のパーコレーション対策②【燃料パイプに遮熱カバーを巻き付ける】
次にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「燃料パイプに遮熱カバーを巻き付ける」ことですよ。
燃料パイプは、燃料のタンクからエンジンにガソリンを供給する役割があります。
熱い熱が溜まると、一気にパワーダウンし、エンジンルーム内のハーネス・ホースにもダメージが加わります。
そこでオススメなのが、遮熱カバーをホース部分に巻いたり、ハーネスの保護に使用したりと、巻きつけることでダメージを防ぎ、パーコレーション対策になるので、ぜひ試してみてくださいね。
旧車のパーコレーション対策③【電動ファンを設置する】
3つ目にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「電動ファンを設置する」ことですよ。
渋滞時・アイドリング時などのノロノロ運転時には、ラジエター部分に走行風があたらないため、エンジンの熱を十分に逃すことができず「キュルキュル」「カラカラ」といった異音がしてきます。
電動ファンは、モーターの力で冷却ファンを駆動する役割があります。
この電動ファンを設置することにより、夏場の渋滞時でも、常に安定した外気を送り込み、ラジエーターの冷却効果を得ることができますよ。
旧車のパーコレーション対策④【ガソリンを満タンにしておく】
4つ目にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「ガソリンを満タンにしておく」ことですよ。
ガソリンを満タンにしておくことで、燃料の温度上昇を防ぐことができます。
またガソリンは、気化し、空気と混ざると引火しやすい燃料なので、たまっている状態で、事故などが起きてしまった場合、爆発・引火の危険性が高まります。
ガソリンが常に半分以下だと、エンジンの熱がガソリンに伝わりやすくなります。
結果的にパーコレーションを引き起こしてしまうので、都度ガソリンを満タンにしておくことをオススメしますよ。
ガソリンを満タンにしておくと、パーコレーション対策だけではなく、気化防止にもなるので、ぜひ覚えておきましょう。
旧車のパーコレーション対策⑤【ボンネットを開けてエンジンを冷ます】
5つ目にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「ボンネットを開けてエンジンを冷ます」ことですよ。
ボンネットを開けると、エンジンルームの風通しが良くなり、の風ででエンジンの冷却ができます。
効果的な方方法は、エンジンをかけたままボンネットを開けて、風通しをよくしてエンジンをやすことです。
さらに走行後エンジンを止めた直後は、エンジンルーム内に熱がこもり、一気に温度が上昇するので、車の使用後に毎回ボンネットを開けて冷やすことで、ゴム・樹脂部品の劣化も防止できますよ。
旧車のパーコレーション対策⑥【燃料のリターンパイプを設置する】
6つ目にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「燃料のリターンパイプを設置する」ことですよ。
燃料のリターンパイプは、車のエンジンに使用した残りの燃料を、タンクに戻す過程(フューエルリターン)において、燃料が通過するパイプです。
フューエルリターンにより、エンジン部分で加熱された燃料の温度を低くすることができ、パーコレーション対策に用いることができますよ。
また、キャブレター付きエンジンにおいても、ペーパーロック対策にもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
旧車のパーコレーション対策⑦【エンジンオイルの量を確認する】
最後にお伝えする、旧車のパーコレーション対策は「エンジンオイルの量を確認する」ことですよ。
オイルレベルゲージ「F」と「L」の間にオイルの跡がつけば適切な量です。
「F」より上だと量が多すぎで「L」より下だと少ないので、適切な量にしましょう。
特に旧車は、エンジンオイル量が多くて、吸気系に入り込んでしまった場合、異常が起きてアイドリングが不安定になることがあります。
「オイル交換をしたばかりなのにおかしいな」と異常を感じた場合、エンジンオイルの量を確認してみてくださいね。
旧車を運転中パーコレーションが発生した時の注意点
旧車を運転中、エンストしてしまったり、アイドリングが不安定になったりして、パーコレーションが発生した時の注意点をお伝えします。
パーコレーションが発生した時の注意点
- 安全なスペースを見つける
- ハザードランプをつける
- 停車したら三角掲示板を使用する
走行中エンストしてしまった場合、安全なスペースを見つけ、寄せたい方向に、落ち着いてハンドルを切りましょう。
そしてハザードランプをつけ、停車後は三角掲示板を使用し、周囲に危険を知らせることが大切です。
このように自走できなくなった場合、JAFではレッカー費用が通常13,130円〜かかります。
JAF会員であれば、ロードサービスが無料無制限で24時間365日どこでも駆け付けてくれるので万が一のトラブルに備えて、ぜひ入会をオススメしますよ
【まとめ】真夏に旧車を運転中、パーコレーション以外のトラブルにも注意しよう
真夏に旧車を運転中、パーコレーション以外にも注意すべきトラブルがあるのでお伝えします
真夏の旧車を運転中の注意すべきトラブル
- 熱中症・脱水症状
- オーバーヒート
- ラジエターのパンク
旧車には、エアコンが付いてない場合があり、窓を3cm開けて温度を測ると車内の温度は、真夏日で45度という結果(※)が出ています。
こまめに水分をとる、または真夏の間は、冷房が効いているセカンドカーを使用するなど、熱中症対策をとりましょう。
その他のトラブルとして、真夏日は水温計が上昇し、オーバーヒートになってしまう可能性があるので、なるべく涼しい時間帯や、交通量の少ない時間に走行しましょう。
また旧車は、ラジエターが劣化している可能性があり、破損や亀裂で冷却水が漏れてしまい、オーバーヒートしてしまうと、エンジンの焼き付きにつながる恐れもあるので、暑い時期は必ず点検をしましょう。