ガス欠時の緊急対策として「車を揺らすとエンジンがかかる」という情報を聞いたことがありませんか?
「なんとなく効果がありそうだけど…」「実際のところどうなんだろう?」と思う方もいるのではないでしょうか。
本当に効果があるなら、試す価値はありそうですよね。この記事では、ガス欠時に車を揺らすとエンジンはかかるのかを解説します。
また、その理屈や、その他の対処法についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ガス欠時に車を揺らすとエンジンがかかるって本当?
ガス欠時に車を揺らすと、場合によってはエンジンがかかる可能性があります。
燃料タンクや、エンジンまでのガソリンの供給ラインの構造は複雑です。そのため、タンク内のガソリンを完全に使い切ることはできません。
ガソリンの残量や、タンクの構造、道路の傾斜状況などによっては、車を揺らすことでエンジンにガソリンを供給できるケースがあります。
一方で、仮にエンジンがかかったとしても、すぐに止まってしまう可能性が高いです。目の前にガソリンスタンドが見えている場合や、安全な場所への退避時のみの手段と考えておきましょう。
ガス欠時に車を揺らすとエンジンがかかる理由
ガス欠によって車が止まってしまった場合でも、燃料タンク内には少量のガソリンが残っています。
車体を揺らすことで、残ったガソリンが供給ポンプに到達し、再度エンジンが稼働する仕組みです。
一方で、近年の車は、燃料タンク内のガソリンを限界付近まで使用できる構造になっています。そのため、車種によっては思ったような効果が得られないかもしれません。
また、仮にこの方法でエンジンがかかった場合でも、移動できる距離はわずかであることに留意しておきましょう。
実際に、ガス欠時に車を揺らすのは有効なのか?
ガス欠を起こしてしまった際の状況によっては、車を揺らすのが有効な可能性があります。例えば、以下の状況などです。
- 目の前の路肩に車を退避させたい
- ガソリンスタンドが目視できる距離にある
- バイクや古い車種タイプ
移動させたい距離が数メートル〜数十メートル程度の場合は、この方法によってわずかに移動できるかもしれません。
また、車種が古かったり、ガス欠したのがバイクだったりする場合は、車体を揺らすことでエンジンがつく可能性があります。
いずれのケースでも、目的の場所が目視で確認できない場合は、その他の方法を検討しましょう。次項から、その他の手段を紹介していきますね。
ガス欠時に車を揺らす以外の方法3選
これから、ガス欠時に車を揺らす以外の方法を3つ紹介します。それぞれ以下のとおりです。
- しばらく時間をおいてエンジンをかける
- 携行缶を利用してガソリンを運搬する
- ロードサービスを利用する
ガス欠時に車を揺らす方法は、限られた状況下でしか利用できません。また、乗っている車のタイプによっては効果がないケースもあるでしょう。
その場合は、携行缶やロードサービスなどを利用する方法があります。それぞれ確認してみましょう。
ガス欠時に車を揺らす以外の方法①【しばらく時間をおいてエンジンをかける】
ガス欠時に車を揺らす以外の方法の1つ目は「しばらく時間をおいてエンジンをかける」ことです。
ガス欠を起こしてしまった場合、しばらく時間をおくことで再度エンジンがかかるケースがあります。
女性や小柄な方など、車体を揺らす力がない場合は、試してみる価値があるかもしれません。
一方で、この方法で得られる効果は、ガス欠時に車を揺らすのと同等程度です。仮にエンジンがかかったとしても、すぐに止まってしまう可能性が高いでしょう。
また、ネットでガス欠時の対処法を検索した際に「水を入れるとエンジンがかかる」といった情報がヒットするケースがあります。果たして効果はあるのでしょうか?
下記の記事では、ガス欠時に水を入れることの有効性と危険性を解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
ガス欠時に車を揺らす以外の方法②【携行缶を利用してガソリンを運搬する】
ガス欠時に車を揺らす以外の方法の2つ目は「携行缶を利用してガソリンを運搬する」ことです。
ガソリン専用の携行缶を利用することで、ガス欠した車までガソリンが運べます。なお、灯油用ポリタンクや、その他のガソリン用ではない容器は使用できません。
ガソリンの運搬は、自身でおこなうほか、知人や業者に頼む方法などがあります。なお、携行缶によるガソリンの運搬には、さまざまな制限があるため注意が必要です。
ガソリンを運搬する際は、扱い方を事前によく確認した上で、慎重におこないましょう。
下記の記事では、携行缶へのガソリンの給油方法や、適切な扱い方を解説しています。携行缶を利用する予定がある方で、ガソリンの運搬に慣れていない場合は、参考にしてみてください。
ガス欠時に車を揺らす以外の方法③【ロードサービスを利用する】
ガス欠時に車を揺らす以外の方法の3つ目は「ロードサービスを利用する」ことです。
トラブルが発生した際、周辺に助けを求められる相手がいない場合は、ロードサービスを利用する方法があります。
一方、車が止まってしまった場所や状況によっては、すぐにロードサービスが駆けつけられないケースがあるかもしれません。
その場合でも、スタッフが到着するまでの間、どのような対応をすれば良いかアドバイスしてくれるため安心です。
いざという時、どうして良いかわからずに困った場合は、ロードサービスを検討してみましょう。
下記の記事では、JAFロードサービスの料金について解説しています。「利用したいけど、料金が気になる…」と思う方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガス欠の予兆と対処方法
ガス欠になる前には、いくつかの予兆が見られるようになります。エンジンが完全にストップしてしまう前に、これらの予兆に気付くことが重要です。
ガス欠前の主な予兆は、以下のとおりです。
ガス欠前の予兆
- 給油ランプが点灯する
- アクセルを踏んでもスピードが出ない
- エンジンから異音や振動が発生する
これらの予兆を感じた場合は、すぐに最寄りのガソリンスタンドへ向かいましょう。
普段、車に乗り慣れていない方や、ガソリン残量をチェックする習慣がない場合は「気づいたらガソリンが少なくなっていた…」なんてことがあるかもしれません。
こうした事態を防ぐためにも、日頃からガソリンメーターを確認する習慣づけを心がけましょう。
ガス欠ランプ点灯後の後続可能距離は約50㎞
ガス欠ランプ(給油ランプ)が点灯してしまった場合は、焦らずに最寄りのガソリンスタンドを目指しましょう。
一般的な車の場合、給油ランプが点灯してから50km程度は走行できる構造になっています。車種によっては、それ以上の走行が可能なケースも珍しくありません。
一方で、給油ランプ点灯後の航続可能な距離が50km以下の車種や、最寄りのガソリンスタンドまでの距離が50km以上ある状況も考えられます。
給油ランプの点灯を確認した場合は、安全な場所に車を停車させた上で、近辺のガソリンスタンドを検索しましょう。
【まとめ】ガス欠時に車を揺らす効果は薄い…こまめな給油を心がけよう
この記事では、ガス欠時に車を揺らすことで期待できる効果を解説しました。
車種の年式やタイプによっては、ガス欠時に車体を揺らすことで、エンジンがかかる可能性があります。
一方で、最近の車の場合は、思ったような効果が期待できないかもしれません。また、仮にエンジンがかかったとしても、すぐに止まってしまう可能性が高いです。
ガス欠によるトラブルを予防するためにも、日頃からガソリンメーターの確認を心がけましょう。
また、自身の車が給油ランプ点灯後にどの程度走行できるのかを把握しておくと、いざという時の判断がしやすいですよ。
なお、ガス欠を起こした場所や状況によっては、ガソリンを配達してもらえる可能性があります。
下記の記事では、ガス欠時にガソリンを配達してもらう方法を解説しています。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。