「車は乗り潰したほうがコスパが良いよ」「修理しつつ乗り続けたほうがお得だよ」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
車屋さんでは新車に乗り換えることを推奨されることが多いかもしれませんが、実は乗り潰したほうがコストパフォーマンスが高いんです。
本記事では、車を乗り潰すことがコスパ高い理由5つと維持費を節約できる方法について紹介していますよ。
この記事を読めば、車を乗り続けることで生涯支出を減らすことができるはずです。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
車を乗り潰すことはコスパが良い?
車は乗り換えるよりも乗り潰すほうがコスパが良いと聞きますが、実際のところ、以下の6つの費用を節約できるんですよ。
車を長く乗ることで節約できる費用
- 車の買い替え費用
- ローンの利息金
- 車庫証明申請費用
- 下取り手数料
- 廃車手数料
- 代行費用
買い替えに伴う多額の出費を避けることができるほか、車庫証明申請費用や下取り手数料、廃車手数料などの諸費用も抑えられるんです。
そもそもの車を乗り換える費用は、ローン契約によって毎月の支払いが軽減されるため、意外と支払っている総額をイメージしにくいでしょう。
しかし、実情を調べていくと、こまめに乗り換えるよりも長く乗り続けたほうが経済的なメリットがあるんです。次の項目から詳しく解説していきますね。
車を乗り潰すことがコスパ高い理由①「買い替え費用・利息の節約」
まず初めにお伝えする、車を乗り潰すことがコスパ高い理由は、「車の買い替え費用と利息を節約できる」ところですよ。
車を乗り潰すことで、最も節約効果が見込めるのが、新車購入時にかかる費用とそのローン利息です。
車を買い替える時は新車・中古車かかわらず、大幅な資金調達が必要になるでしょう。
その際、資金を確保するためにほとんどの人がローン契約をして、毎月の利息金・返済金を支払っているはずです。
平均的なローンの利息
- 銀行系カーローン 1~2%
- ディーラーローン 4~8%
銀行系カーローンでは利息が1~2%であるのに対し、ディーラーローンだと4~8%と高め。長期間にわたって支払う利息を考えれば、新たに車を買い替えずに済ますことの経済的利益は明らかですよね。
ちなみに、400万円の新車を5年返済、利息2%とすると、206,630円の利息金を支払っている計算になりますよ。
出典:ローン計算ドットコム
車を乗り潰すことがコスパ高い理由②「車庫証明申請費用の節約」
次にお伝えする、車を乗り潰すことがコスパ高い理由は、「車庫証明申請費用の節約ができる」ことですよ。
車を新しく購入する時に避けて通れない車庫証明申請にも費用が発生します。これは2,700円以上かかり、繰り返し新車を購入することになれば、その都度必要となる費用です。
一般的に車を買い替える頻度は5~10年と言われており、生涯で最低でも5~6台の乗り換えをしている計算になるでしょう。
さらに車を変える頻度が多くなると、その分車庫証明申請にかかる費用が多くなりますよ。
車を乗り潰すことがコスパ高い理由③「下取り・廃車手数料の節約」
3つ目にお伝えする、車を乗り潰すことがコスパ高い理由は、「下取り・廃車手数料の節約ができる」ことですよ。
前述のように、車は買い替えるたびに各種手数料がかかり、下取り・廃車するときも手数料がかかるんです。
下取り手数料
- 手続き・下取り車代行費用 5,000~15,000円
- 下取り査定料 5,000~10,000円
廃車にかかる手数料
- 解体費用 20,000~30,000円
- 運搬費用 10,000~30,000円
- リサイクル費用 0~20,000円
下取りも査定するために労力や人件費がかかるため、幾ばくか手数料がかかるでしょう。
なので、まだ乗れるのに乗り換えてしまうと、支払わなくても良い手数料を支払ってしまうため、なるべくなら避けるとよいかもしれませんね。
車を乗り潰すことがコスパ高い理由④「代行費用を節約できる」
4つ目にお伝えする、車を乗り潰すことがコスパ高い理由は、「代行費用を節約できる」ことですよ。
車を乗り換えるときは、ほとんどの人が車屋さんに下取りをしたり、車庫証明申請を代行してもらったりすることが多いはずです。
代行手数料
- 納車費用
- 下取り代行費用
- 車庫証明手続き代行費用
- 検査登録代行費用
- 希望ナンバー代行費用
- 預かり法定費用
それだけでなく、代行費用は納車費用、検査登録、希望ナンバー取得、そして預かりに伴う法定費用など、多岐に渡ります。
長く乗り続けたほうが、このような代行費用も節約できるため、経済的なメリットを得られるでしょう。
車を乗り潰すことがコスパ高い理由⑤「乗り続けたほうが最大3000万円得」
最後のお伝えする、車を乗り潰すことがコスパ高い理由は、「乗り続けたほうが最大3000万円得をする」ことですよ。
実は、こまめに乗り換えるよりも1台に長く乗り続けることで、生涯かかる維持費を最大3000万円以上節約できるんです。
以下の表では、3~20年ごとに車を買い替えた場合の維持費をまとめていますよ。見てみると、長く乗り続けることがいかに維持費節約につながっているか分かるでしょう。
3年・5年・10年・20年ごとの年間維持費比較 | |||
年間維持費 | 20年間の維持費 | 60年間の維持費 | |
3年ごと | 86万円 | 1720万円~ | 5160万円~ |
5年ごと | 60~86万円 | 1200~1720万円 | 3600~5160万円 |
10年ごと | 35~60万円 | 700~1200万円 | 2100~3600万円 |
20年ごと | 35万円~ | 700万円~ | 2100万円~ |
車を乗り続けることで、車両購入費用を節約できたり、ローンの利息を払い終わったりなど、徐々に支出額が少なくなってきます。
もしかしたら、今までの買い替える頻度を2年先延ばしするだけでも、生涯で1000万円の維持費を節約できるかもしれません。より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧くださいね。
車は何年・何万km乗り続けられる?
「そんなに10年も20年も車って乗り続けられるもんなの?」と気になる方もいるはずです。
車の耐久性は個々で異なりますが、適切なメンテナンスを行っていれば、20万kmを越える走行距離であっても問題なく機能する車は多いんですよ。
筆者も累計走行距離20万㎞以上の車両に乗っていますが、未だにエンジントラブルで止まったことはありません。
また、旧車やクラシックカーなども20年以上経過している車両も現役で走っているため、あながちすぐに壊れるわけではないはずです。
もちろん、定期的なメンテナンスをしたり、不具合や違和感を感じたらすぐに整備してもらったりすることは長く乗り続けるうえで重要ですよ。
車にかかる維持費は実質0円にできる
「車を乗り潰して生涯かかる維持費を節約したいな」という方は、以下の維持費節約方法を実践することをオススメしますよ。
車は最低でも年間20万円以上の維持費がかかるため、毎月の車にかかる費用を節約したほうが良いでしょう。
具合的かつすぐに効果を実感しやすいのは、「自動車保険の見直し」や「駐車場の料金を見直す」ことですよ。
車の維持費を実質0円にする節約方法
- 自動車保険の見直し
- 駐車場の料金を見直す
- セルフメンテナンスをする
- 自宅のスペースを貸し出す
- 車両をシェアリングする
- ソーラーカーポートを導入する
- 定期的に専門店でメンテナンス
上記の節約方法を実践することで、浮いたお金を車の維持費に充てて支出を抑えることもできるでしょう。詳しくは以下の記事をご覧くださいね。
新車よりも中古車を乗り潰すほうが高コスパ
車を乗り潰してコスパを高めるなら、新車ではなく中古車を選ぶことをオススメしますよ。
車は新車登録から1年経過すると購入価格の約30%、3年経過で約45%、5年経過で約60%も下落すると言われており、車両価値の下がるスピードは早いです。
逆に中古車は年式によりますが、車両価値が新車のときよりも安くなっており、価格下落のスピードが落ち着いている傾向です。
中古車を取り扱っているガリバーに掲載されている、新車と中古車のコストを見ると、やはり中古のほうが手放すときのコスパは高いでしょう。
車種名 | ①本体価格例 | ②エコカー減税 | ③3年後の 売値目安 |
④車検費用 | 実質コスト (①-(②+③)+④) |
【新車】プリウスS | 約273万円 | 約2万円 | 約155万円 | 0万円 | 約116万円 |
【中古】プリウスS (2016年式) |
約130万円 | - | 約60万円 | 約6万円 | 約76万円 |
(※)出典:ガリバー より
3年後の車両価値を見てみても、中古車のほうがすでに40万程度のコストカットにつながっていますよね。
【まとめ】車を大事に乗り続けて生涯維持費を節約しよう
本記事では、車を乗り潰すことがコスパ高い理由について5つお伝えしてきました。
車を長く乗り潰すことは、多くの費用を節約し、経済的なメリットを享受できる有効な方法です。
車にあまり執着しない方や生活の支出を減らしたい方は、ぜひ本記事で紹介しているように、車を乗り潰すことを1つの方法として活用してくださいね。
また、併せて車にかかる維持費を節約する方法も実践することで、生活費を抑えられるでしょう。