「車にずっと乗り続けてみたいな」「そもそもどのくらい乗り続けることができるのか気になるな」と思っている方はいるのではないでしょうか。
メーカーやディーラーでは新車から5年経過すると、買い替えの提案をされることが多いでしょう。
しかし、頻繁に買い替えするのと長く乗り続けることはどちらが経済的なメリットがあるのか知りたいですよね。
そこで本記事では、車にずっと乗り続けるメリット・デメリットと長く乗るコツについてお伝えしています。
この記事を読めば、気に入った車を長く乗り続けるために必要な維持費や運転の仕方が分かるでしょう。ぜひ読み進めてくださいね。
Contents
そもそも車は何年乗り続けられるのか?
そもそも車は何年乗り続けられるのか気になる方も多いでしょう。
車は年式問わず、パーツの供給がされている限り、定期的なメンテナンスをすれば、何十年も乗り続けることができますよ。
令和5年3月末の軽自動車を除く乗用車の平均使用年数は13.42年であり、10年前に比べると0.84年長く使用されているデータが自協研で公表されています。
(※)出典:平均使用年数
筆者が乗っている車は新車から20年以上経過しており、20万㎞以上走行していますが、まだまだ走れていますよ。
有名な旧車だと、40年50年以上も経過していますが、いまだに現役な車両もありますよ。
車をずっと乗り続ける4つのコツ
車にずっと乗り続けるためには、運転の仕方やメンテナンスなどのコツを覚えておくことをオススメしますよ。
最低限、以下の4つのコツを実践するだけでも万が一のトラブルを避けられるため、ぜひ参考にしてくださいね。
長く乗り続ける4つのコツ
- 急発進・急ブレーキの動作をしない
- 定期的なメンテナンスをする
- 車庫や室内で保管する
- 定期的に走行をする
急発進・急ブレーキの動作をしない
新車であれば、パーツの劣化が少なく、耐久性が確保されていますが、年式の古い車は特に急発進・急ブレーキの動作は控えましょう。
エアコンをつけているときにアクセルを急に踏むと、空調のコンプレッサーに大きな負荷がかかり、寿命を縮めかねません。
また、急ブレーキは消耗部品であるタイヤやブレーキパッドの摩耗だけで済むと思いがちですが、ホイール本体やディスクローター自体に大きな損傷を与えてしまいますよ。
エンジンやブレーキシステムに無理がかからないよう、なるべくなめらかな運転を心がけるようにしてくださいね。
定期的なメンテナンスをする
定期的なメンテナンスをすることも、車に長く乗り続けるために必ず行いましょう。
車の定期的なメンテナンス
- 定期的なオイル交換・エレメント交換をする
- 数年に1回バッテリー交換をする
- 10年経過したらタイミングベルトを交換する
- こまめなタイヤの空気圧チェックをする
オイルやエアフィルター、燃料フィルターなどの定期的な交換はエンジンの寿命を延ばすために必要です。
エンジンオイルはエンジンそのものの調子を司ると言っても過言でありません。
可能であれば、1年ごとか5,000㎞ごとにオイル・エレメント交換をして、車の寿命を伸ばしてみましょう。
屋根がある場所や屋内で保管する
車を保管するところにも気を配っておくと、塗装面の劣化やさびの発生を防げるでしょう。
外で車を駐車すると、紫外線によるウォータースポットやチョーキング現象などの塗装に大きなダメージを与えてしまう要因になります。
屋根がついているカーポートやボディカバーを使うことで、車庫を設置するよりもコストを抑えられるので、紫外線や雨風から車を守る設備を活用してみましょう。
定期的に走行をする
車を大事に乗り続けようとしたり、なるべく走行させないようにしたりすると、車本来の機能が使えなくなり、走らせることができなくなる場合がありますよ。
車はあまり使用せずに放置してしまうと、ガソリンが劣化しタンク内のサビが発生してしまい、燃料ポンプや燃焼機関に不純物が回るため、結果的にエンジンへ大きなダメージを与えかねません。
車は元々走ることを目的としているので、長く放置してしまうと同じ部位に負荷がかかってしまい、損傷につながります。
週一回エンジンをかけて暖機運転したり、月一回は近所をドライブしたりして、車を動かしてみてはいかがでしょうか。
車をずっと乗り続けるメリット
車はずっと乗り続けることで、買い替えるために必要な費用を節約できるだけでなく、その他費用を大きく削減できるメリットがあるんですよ。
車に長く乗るメリット
- 車両購入費用を節約できる
- 買い替える手数料を抑えられる
- ローンの利息を抑えられる
- リセールの下がり幅を減らせる
- 適切な時期にメンテナンスしやすい
最初の車両購入費用を節約できることは大きな利点です。また、買い替えに伴う廃車手数料や下取り手数料、車庫証明手数料、代行手数料を抑えることができます。
盲点になりがちですが、車は新車から2~3年経過すると市場価格の半値以上下がってしまいます。
これは車を資産として考えたときに、こまめに買い替えてリセールの負債を受けるよりも、1台に長く乗り続けたほうが経済的なメリットを受けられるでしょう。
もちろん、ライフスタイルに合わせて買い替えることも大事ですが、「まだ乗り続けられるから買い替えるか迷うな」という方は、長く乗り続けることも選択肢として覚えておくのもいいかもしれませんね。
車をずっと乗り続けるデメリット
逆に車にずっと乗り続けると、リセール価格の下落やパーツ交換・修理費用がかかるなど、デメリット面が起きてしまうでしょう。
長く乗り続けるデメリット
- 買取価格への影響
- パーツが故障しやすくなる
- 予想外な修理費用が発生する
- 走行距離が長いと燃費が悪くなる傾向にある
- 自動車税の重課がされる
- 車検費用が年々高くなる
- 不具合のリスクが高まる
また、走行距離が長くなると燃費の劣化もみられますし、自動車税が重課されることもあります。
車検も時間が経過するにつれて高額なものになりがちです。それに加え、さまざまな不具合のリスクも増大します。
このように車をずっと乗り続けることは、維持費がかかると分かったはずです。
しかし実は、車は長期的に乗り続けることで、60年間で維持費を最大3000万円節約できるんですよ。次の項目で詳しくお伝えしますね。
車はずっと乗り続けることで維持費を最大3000万円節約できる
新しい車を購入することなく、既存の車両を維持し続けることで、総合的な維持費を節約することが可能です。
以下の表では、車を3・5・10・20年ごとに買い替えた場合の維持費をまとめています。
3年・5年・10年・20年ごとの年間維持費比較 | |||
年間維持費 | 20年間の維持費 | 60年間の維持費 | |
3年ごと | 86万円 | 1720万円~ | 5160万円~ |
5年ごと | 60~86万円 | 1200~1720万円 | 3600~5160万円 |
10年ごと | 35~60万円 | 700~1200万円 | 2100~3600万円 |
20年ごと | 35万円~ | 700万円~ | 2100万円~ |
車を20年ごとに買い替えることは、少々現実的ではないかもしれません。
しかし、理由もなくこまめに買い替えるよりも長く乗り続けたり、乗り潰したりしたほうが車にかかる生涯の維持費が大きく圧縮できることが分かるはずです。
以下の記事では、さらに詳しく解説していますので、併せてご覧くださいね。
車をずっと乗り続ける際の注意点
「これから1台の車にずっと乗り続けようかな」と思っている方は、以下の3つの注意点も覚えておきましょう。
- 予期せぬエンジントラブルの可能性
- 車両の劣化により修理費が年々増える
- 今後の買い替え時期を考えておく
長期にわたって車に乗る場合、特にエンジントラブルの発生には注意が必要です。また、車両の劣化は避けられず、修理費が増える可能性があるでしょう。
ちなみに外車をディーラーでメンテナンスや車検をするとなると、約20~25万円の費用が必要になる場合があるため、維持費が多く必要になるときは事前に準備したほうがいいかもしれませんね。
もしかしたら、「もっと維持費を抑える方法がないのかな」と気になっている方もいるでしょう。次の項目でオススメな方法を紹介していますのでぜひご覧くださいね。
車にかかる維持費を実質0円にする節約方法
車にかかる維持費は年間20万円以上といわれており、パーツ交換・修理費用が加わるとさらに多くの資金が必要になりますよ。
資金を確保する方法として自動車保険の見直しや駐車場料金の見直しが挙げられるかもしれません。
そのほかにも、自宅の使わない駐車場を貸し出したり、車を運転しない時間にほかの人に貸し出したりすることで、得た収入を維持費に充てることもできるんですよ。
維持費を節約する方法
- 自動車保険の見直し
- 駐車場の料金を見直す
- セルフメンテナンスをする
- 自宅のスペースを貸し出す
- 車両をシェアリングする
- ソーラーカーポートを導入する
- 定期的に専門店でメンテナンス
上記の項目にあるように、ソーラーカーポートのような太陽光発電の設備投資を行うことで、長期的なコストダウンが見込めます。
以下の記事では、紹介した維持費節約方法を1つ1つお伝えしていますのでぜひご覧くださいね。
【まとめ】車はメンテナンス次第でずっと乗り続けることが可能
本記事では、車にずっと乗り続けるメリット・デメリットやコツについてお伝えしていきました。
適切なメンテナンスと車の不具合に早く気づくことによって、車は長く乗り続けることが可能です。
これには定期的な点検や適時の部品交換が欠かせません。愛車を長く運転し続けたいと考えるなら、こうした点への配慮が重要だということを忘れないようにしましょう。
また、車に長く乗り続けると、予期せぬエンジントラブルが起きかねません。
通勤・通学に車を使うことが多い場合は、JAF会員になっておくと優先的にロードサービスを手配してくれるため、加入しておくことをオススメしますよ。