前の車がガードレールを当て逃げしていた、このような経験はありませんか?「当て逃げしても、ばれるのでは?」このように考える方もいるでしょう。
思いがけない事故は、誰にでも起こるものです。たとえ小さな物損事故でも、当て逃げすれば罪に問われるかもしれません。
そこで本記事では、ガードレールにぶつかったときの対処法を5つの手順にわけて解説しています。
ガードレールにぶつかったときの5つの手順
- 周辺にけが人がいないか確認する
- 警察に連絡する
- 保険会社に連絡する
- ガードレール所有者に連絡する
- 指示に従い弁償する
万が一の事故でも、冷静な判断ができるように準備しておきましょう。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
- 1 ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法①【周辺にけが人がいないか確認する】
- 2 ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法②【警察に連絡する】
- 3 ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法③【保険会社に連絡する】
- 4 ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法④【ガードレールの所有者に連絡する】
- 5 ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法⑤【指示に従い弁償する】
- 6 ガードレールの当て逃げがばれる理由
- 7 ガードレールの弁償にかかる費用
- 8 ガードレールの傷に自動車保険は使えるの?
- 9 当て逃げしたらどんな罰則がつく?
- 10 【まとめ】ガードレールの当て逃げはばれる!速やかに警察に連絡しよう
ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法①【周辺にけが人がいないか確認する】
ガードレールにぶつけたときの正しい対処法の1つ目は「周辺にけが人がいないか確認する」ことです。
物損事故を起こしたときでも、まずは周囲に人がいなかったか確認します。もし、けが人がいる場合はすぐに救急車を呼び、指示に従って応急処置をしてください。
同時に二次的事故を防ぐためにも、周囲の交通の妨げにならない安全な場所に移動させます。三角表示板を立てて、周囲の車へ事故を知らせましょう。
あなた自身がけがを負っている場合は無理に動かず、安全な場所で救急車の到着を待つようにしてくださいね。
ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法②【警察に連絡する】
ガードレールにぶつけたときの正しい対処法の2つ目は「警察に連絡する」ことです。
事故が発生した場合、ガードレールに軽くぶつけただけでも、警察への連絡が義務付けられています。
警察への報告で、事故証明書を発行してもらえます。保険会社は事故証明書によって保険金の支払いを決めるため、事故後の保険の手続きをスムーズに進められるでしょう。
警察への連絡は、事故の発生場所や日時・事故状況が問われます。警察の指示があれば素直に従ってくださいね。
ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法③【保険会社に連絡する】
ガードレールにぶつけたときの正しい対処法の3つ目は「保険会社に連絡する」ことです。
事故を起こした後は、速やかに自身の保険会社に連絡を入れましょう。保険の手続きには、氏名や保険証券の番号などが必要です。
保険会社は事故の詳細を聞いたうえで、どのような対応をすれば良いか具体的な指示をしてくれるでしょう。
また、保険会社への連絡が遅くなると、本来受けられる補償が受けられなくなるかもしれません。保険の手続きを進めるためにも、早めの報告が必要です。
ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法④【ガードレールの所有者に連絡する】
ガードレールにぶつけたときの正しい対処法の4つ目は「ガードレールの所有者に連絡する」ことです。
ガードレールに傷や破損をした場合、修理責任が発生します。公道に設置されているガードレールの所有者は、一般的には自治体または、国土交通省が管理しています。
所有者の連絡先は、一般的に国土交通省のホームページや警察で調べられます。警察や保険会社が代わりに行う場合もありますが、自分で連絡する方法も知っておくと良いでしょう。(参考:道路緊急ダイヤル#9910|国土交通省))
ガードレールの当て逃げはばれる!正しい対処法⑤【指示に従い弁償する】
ガードレールにぶつけたときの正しい対処法の5つ目は「指示に従い弁償する」ことです。
ガードレールの支払いが必要な場合、所有者から修理費用に関する連絡が入ります。弁償内容は、損害の程度や保険の適用範囲によって異なります。
そのためガードレールへの損害が小さく、修理が必要ないと判断された場合は、請求されないんですよ。
ガードレールの当て逃げがばれる理由
近年、ガードレールへの当て逃げが以前よりも発覚しやすくなっています。その理由は次の2点が考えられますよ。
- ドライブレコーダーや防犯カメラの普及
- 傷や塗装の痕跡
ドライブレコーダーや防犯カメラが普及してきており、ドライバーの半数以上が設置しています。また、公道に防犯カメラが設置されている場所もあるでしょう。
事故でできた車の傷やガードレールの塗装が付着することもあり、これが証拠となるケースもみられます。
目撃者が事故の瞬間を撮影していれば、事故後に証拠映像が警察の手に渡る可能性も考えられます。
このように、当て逃げをしても後日発覚する可能性が高いため、速やかに警察に連絡しておきましょう。
ガードレールの弁償にかかる費用
ガードレールの弁償費用は、損傷の程度によって異なります。ガードレールへの損傷が少ない場合は、ほとんど修理費用が必要ない場合もあるんですよ。
一般的にガードレールは、1mあたり5,000円〜1万円かかります。また、ガードレールを修理する費用だけでなく、新たに設置するなら復旧費用も必要です。
具体的には、復旧工事の工賃や交通整理の人件費などです。これらの費用を合わせると、数十万円程度になるでしょう。
ガードレールの傷に自動車保険は使えるの?
ガードレールの傷の修理に自動車保険を使用できるかどうかは、自動車保険の内容によって異なります。
対物賠償保険に加入していれば、ガードレールを損傷した場合に、自動車保険を使って修理することが可能です。
ガードレールにぶつかった場合、自分の車も損傷しているかもしれません。ただし、自分の車の修理に自動車保険を使うには、車両保険に加入している必要がありますよ。
保険契約で免責金額が設定されている場合、その金額以下の損傷には、自己負担になることが一般的です。また、車両保険を使うと等級が下がり、次年度の保険料が上がる点も考慮しましょう。
当て逃げしたらどんな罰則がつく?
ガードレールの当て逃げをした場合、刑事罰と行政罰の2種類の罰則を受けます。
刑事罰 | 報告義務違反:3カ月以下の懲役または、5万円以下の罰金
危険防止等措置義務違反:1年以下の懲役または、10万円以下の罰金 |
行政罰 | ・危険防止等措置義務違反:5点加点
・安全運転義務違反:2点加点 |
(出典:e-GOV法令検索|道路交通法)
交通事故を起こしたドライバーは、警察に連絡する義務があります。この義務に違反した場合、報告義務違反にあたるんですよ。
また危険防止等措置義務は、交通事故を起こしたときに事故による救護や周囲の車を妨げないことです。
これらの義務違反をした場合、上記刑罰が該当します。加えて、違反点数が加えられますよ。1度の違反で30日の免停になるため、速やかに警察に連絡し、適切な対応が重要です。
【まとめ】ガードレールの当て逃げはばれる!速やかに警察に連絡しよう
本記事では、ガードレールにぶつかったときの正しい対処法を5つの手順にわけて紹介しました。ドライブレコーダーの普及を考えると、当て逃げをしてもすぐにばれると考えた方が良いでしょう。
また、ひとり1台スマホを持っているため、すぐにSNSで拡散される可能性も考えられます。物損事故は、警察に届け出れば罰則はありませんので、速やかに報告しましょう。
万が一、ガードレールを破損した場合、数十万円の費用がかかるかもしれません。しかし、ガードレールの損傷には、自動車保険が使用できますよ。保険内容によって補償の範囲は異なるため、自身の保険内容を見直ししておくことも大切です。
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