あなたは「クラシックカーや旧車を所有したい」「乗りたい車が20年前に製造されたものでどのくらいの維持費なのか知りたい」と思っているのではないでしょうか。
クラシックカーや旧車によっては、製造年ごとに年間維持費が変わるため、あらかじめリサーチが必要になりますよ。
そこで本記事では、新車と20年前の車にかかる維持費を比較するのと、節約方法についてもお伝えしていきますね。
この記事を読めば、20年前の車にかかる維持費について分かり、長く大切に乗り続けることができるでしょう。ぜひ読み進めてくださいね。
Contents
車にかかる維持費の内訳

そもそも、車にかかる維持費は年間20万円以上かかり、以下の内訳に分けられますよ。
- 自動車税
- 自動車保険
- 駐車場代
- 車検代
- ガソリン代
- オイル・エレメント交換
- タイヤ交換・履き替え
新車と20年前の車の年間維持費は、「自動車税」「車検代」に含まれている、税金の部分が大きく異なりますよ。
法律上、製造年が古ければ古いほど、重課税が発生してしまい、年間維持費が増えてしまうでしょう。
次の項目では、新車と20年前の車にかかる年間維持費の比較についてお伝えしていきますね。
新車と20年前の車にかかる年間維持費の比較

新車の場合、32~45万円の年間維持費がかかりますが、20年前の車は52~74万円かかりますよ。
20年前の車は新車よりも、17~29万円の年間維持費が増えることが分かりますよね。
ちなみに、新車から13年・18年経過するごとに重課税(+54%~68%)がかかり、年間維持費が増えるでしょう。
また、排気量の大きさによっても、重課税で増加する維持費が変わるため、事前に計算しておくことをオススメしますよ。
20年前の車を10年間乗ると、新車よりも+200万円以上維持費がかかる

20年前の車を10年間乗ると、新車よりも200~290万円の維持費がかかることが分かりますよ。
【10年間】新車と20年前の車にかかる維持費
- 新車 320~450万円
- 20年前の車 520~740万円
なかには「車を定期的に買い換えた方が維持費が抑えられるのかな?」と気になる方もいるかもしれません。
しかし、車購入にかかる費用を考えた時に、1つの車に乗り続けた方が維持費を抑えられるでしょう。
ちなみに3年ごとに1回・20年ごとに1回買い換えた場合(※)、長く乗り続けた方が3000万円もお得になることが分かっていますよ。
(※)出典:車検のコバック-20年50万キロ精神 より
20年前の車にかかる年間維持費「52~74万円」の内訳

20年前の車にかかる年間維持費は、52~74万円とお伝えしましたが、新車よりもかかる費用は以下の通りですよ。
- 自動車税の重課
- 重量税の重課
- メンテナンス・点検費用
自動車税・重量税の重課は、あらかじめ計算すれば予想できますが、メンテナンス・点検費用は車両によって変わります。
「自動車税の計算はできていたけど、メンテナンス費用の負担が思ったよりも大きい」とならないためにも、維持費に充てられるお金は準備しておきましょう。
次の項目では、20年前の車だけにかかる維持費についてお伝えしていきますね。
20年前の車だけにかかる維持費①【自動車税が+15%重課】

1つ目にお伝えする、20年前の車だけにかかる維持費は、「自動車税の重課」ですよ。
車は製造から13年以上経過すると、+約15%の自動車税の重課がされるんです。排気量によっても金額が変わりますのでご覧くださいね。
自動車税の重課率(※) | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
1000㏄以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000~1500㏄以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1501~2000㏄以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2001~2500㏄以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2501~3000㏄以下 | 51,000円 | 59,000円 |
3001~3500㏄以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3501~4000㏄以下 | 66,500円 | 79,400円 |
4001~4500㏄以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4501~6000㏄以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000㏄越え | 111,000円 | 127,600円 |
排気量が多ければ多いほど、自動車税の重課率が大きくなってきますので、大排気量のクラシックカーを所有する方は注意しましょう。
「アメ車の68年式カマロSSを所有したい」という場合、年間101,200円の自動車税がかかる計算になりますので参考にしてくださいね。
(※)出典:ZURICH-自動車税は13年を超えると高くなる?10年・13年・18年など古い車(中古車)の自動車税・自動車重量税の重課 より
20年前の車だけにかかる維持費②【重量税が+53%重課】

2つ目に紹介する、20年前の車だけでにかかる維持費は、「重量税の重課」ですよ。
車検時に支払う重量税は、13年・18年ごとに重課率が増えていくことを覚えておきましょう。以下の表をご覧くださいね。
重量税の重課率(※) | ||||
エコカー | 新車 | 13年経過 | 18年経過 | |
~0.5t未満 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
0.6~1.0t未満 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.1~1.5t未満 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.6~2.0t未満 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2.1~2.5t未満 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.6~3.0t未満 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
重量税の重課率は、13年で+39%、18年で+53%上がる計算になりますので、参考にしてくださいね。
20年前の車だけにかかる維持費③【メンテナンス・点検費用】

3つ目に紹介する、20年前の車だけにかかる維持費は、「メンテナンス・点検費用」ですよ。
20年前の車は新車に比べると、パーツや構造の劣化から、メンテナンスや点検にかかる費用がかかるでしょう。
車両状態や車種によっても、パーツ代やメンテナンス代が変わることも覚えておきましょう。
「好きな車にかかる維持費が知りたいな」という方は、所有している車の専門店で聞いてみてくださいね。
20年前の車にかかる維持費を抑える方法

20年前の車を所有する方や、これから考えている方は、維持費を抑える方法をしておくと、長く乗り続けられるコツが分かるでしょう。
車にかかる維持費は、以下の7つに分けられて、かつ節約できる項目でもあります。
- 自動車税
- 自動車保険
- 駐車場代
- 車検代
- ガソリン代
- オイル・エレメント交換
- タイヤ交換・履き替え
上記の維持費を抑えるために、節約する方法を使えば、年間60万円以上の節約効果が期待できるでしょう。
「どんな方法なの?」と気になる方は、以下の記事をご覧くださいね。
JAF会員になって、古い車特有のトラブルに備えよう

20年前の車に乗っている方は、JAF会員になって古い車特有のトラブルに備えておくことをオススメしますよ。
20年前の車となると、多くの方が万が一のエンジントラブルの不安を抱えていることでしょう。
そんな不安を抱えている方はJAF会員になっておくと、無料無制限のロードサービスを利用することができますよ。
年会費+入会費で初回6,000円かかりますが、JAF会員特典を利用すれば、実質0円になるでしょう。
【まとめ】車を大切にして長く乗ろう

本記事では、新車と20年前の車にかかる維持費の比較や、節約方法についてお伝えしてきました。
昨今では、EV車や水素自動車など、新しい動力を使った車が販売されるようになりました。
しかし、旧車やクラシックカーなど、古い車でも手入れをこまめに行なえば、20年・30年以上と長く乗り続けることができますよ。
ぜひ、あなたが長年乗りたかった車や乗り続けている車は、しっかりとメンテナンスをして、楽しく所有してみてくださいね。