あなたは「旧車を所有したいけど、デメリットはあるのかな」「維持費はどのくらいかかるのかな」と思っているのではないでしょうか。
旧車は独特な魅力があるため、実際に所有してドライブを楽しみたいですよね。
そこで本記事では、旧車を所有するデメリット7つや、維持費についてお伝えしています。
この記事を読めば、旧車を乗るうえでかかる維持費やメンテナンスについて分かるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
旧車を所有するデメリットを7つ紹介
旧車を所有するうえで、以下の7つのデメリットがあり、覚えておくと予想外の出来事に対策できるでしょう。
- 維持費がかかる
- メンテナンスの手間がかかる
- 故障、修理が多い
- 買い取り価格が安い
- 購入価格が高い
- 状態の良い車両の見極めが難しい
- パーツが製造廃止しているものがある
旧車は現代車よりも、メンテナンスや修理などの維持費がかかる傾向にあり、実際に所有してみないと分からない部分が多いです。
「好みの車に乗り始めたけど、パーツの費用が高かった…」ということも考えられるでしょう。
次の項目から、旧車のデメリットについて1つ1つ詳しくお伝えしていきますね。
旧車のデメリット①【年間20万円以上の維持費がかかる】
まず始めにお伝えする、旧車のデメリットは、「維持費が年間20万円以上かかる」ところですよ。
旧車は新車よりも、税金やメンテナンスにかかる費用が多く、年間20万円以上の維持費がかかるんです。
維持費がかかる理由
- 自動車税の重課
- 重量税の重課
- パーツ交換費用
- 車検費用
- 自動車保険
- メンテナンス費用
特にかかる部分は「自動車税の重課」「重量税の重課」です。
自動車税の重課
新車から13年経過すると、約15%の重課がされるため、旧車は自動車税を多く払う必要がありますよ。
自動車税の重課率(※) | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
1000㏄以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000~1500㏄以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1501~2000㏄以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2001~2500㏄以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2501~3000㏄以下 | 51,000円 | 59,000円 |
3001~3500㏄以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3501~4000㏄以下 | 66,500円 | 79,400円 |
4001~4500㏄以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4501~6000㏄以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000㏄越え | 111,000円 | 127,600円 |
排気量が多いアメリカンクラシックカーを所有している方は、新車・低排気量の車よりも自動車税の負担が多くなるため、注意しておきましょう。
(※)出典:ZURICH-自動車税は13年を超えると高くなる?10年・13年・18年など古い車(中古車)の自動車税・自動車重量税の重課 より
重量税の重課
重量税の重課は、13年経過(+39%)・18年経過(+54%)ごとに増えていくため、覚えておきましょう。
重量税の重課率(※) | ||||
エコカー | 新車 | 13年経過 | 18年経過 | |
~0.5t未満 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
0.6~1.0t未満 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.1~1.5t未満 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.6~2.0t未満 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2.1~2.5t未満 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.6~3.0t未満 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
また、重量税は2年に1回の車検ごとに支払いますので、どのくらいの費用になるのかを事前に計算しましょう。
旧車のデメリット②【メンテナンスの手間がかかる】
続いてお伝えする、旧車のデメリットは、「メンテナンスの手間がかかる」ところですよ。
旧車は新車・現代車よりも、構造やパーツが古いため、メンテナンスの種類や頻度が変わりますよ。
もしかすると、現代車にも通じる部分もありますが、旧車の場合は特にこまめにメンテナンスすることが長く乗り続けることにつながるでしょう。
- オイル交換 3,000~5,000㎞に1回
- オイルエレメント交換 6,000~10,000㎞に1回
- オイルゲージチェック 半月~1か月に1回
- タイヤ組み換え メーカー推奨頻度で交換
- タイヤ空気圧チェック 1か月に1回
- クーラント液補充 半月~1か月に1回
旧車のデメリット③【故障、修理が多い】
3つ目に紹介する、旧車のデメリットは、「故障・修理が多い」ところですよ。
旧車の中で故障や修理する部位は、以下の3つがあげられるでしょう。
故障・修理が多い理由
- 電気系統
- 足回り関連
- エンジン回り
電気系統
旧車の電気系統は、湿気や空気中の塩分などによって、接続部分の劣化が進み、腐食が起きやすくなっています。
場合によっては、エンジンスターターやエアコン、パワーウィンドウが故障してしまい、反応しなくなるんですよ。
足回り関連
旧車の足回りは、ショックアブソーバーやコイルスプリングなどの衝撃吸収パーツが古くなっている可能性がありますよ。
欧州の旧車では、アッパーマウントやサスペンションブッシュなどのゴム類は比較的早く劣化が進んでいくでしょう。
エンジン回り
旧車のエンジン回りの故障の原因は、「エンジンオイル」の減少が大半を占めていると言われています。
エンジン内のオイルが不足していると、パーツ同士の摩擦により故障につながりかねませんので、オイルゲージのチェックはこまめに行ないましょう。
旧車のデメリット④【買い取り価格が安い】
4つ目に紹介する、旧車のデメリットは、「売却するときの買取価格が安い」ところです。
買い取り業者のよっては、査定額が低く見積もられる場合がありますよ。
「買ったときは200万だったけど、30万円の買い取り額だった」という方も少なくありません。
万が一、旧車を売却するときは、クラシックカーの特別な知識を持っている専門店に見積もり依頼をすることをオススメしますよ。
旧車のデメリット⑤【購入価格が高い】
5つ目にお伝えする、旧車のデメリットは、「車両購入価格が高い」ところですよ。
旧車は現代車よりも専門的な知識をもとに、メンテナンスを行ってから販売されています。
「クラシックカーで中古車だけど、軽の新車と同じ300万円だった」なんてこともあるでしょう。
そのため、これから旧車に乗る方は、車両購入費用を事前に調べておくことをオススメしますよ。
旧車のデメリット⑥【状態の良い車両の見極めが難しい】
6つ目に紹介する、旧車のデメリットは、「状態の良い車両を見極めることが難しい」ところですよ。
初めて旧車を乗る方からすると、状態の良し悪しが見極めることが難しいため、どの車両がベストなのか分からなくなるでしょう。
場合によっては、劣化した車両を高額料金でぼったくりに遭うケースも少なくありません。
あなた好みの旧車を探すときは、求めるメーカーや車種の専門店で良い状態の車両を探してもらいましょう。
旧車のデメリット⑦【パーツが製造廃止しているものがある】
最後にお伝えする、旧車のデメリットは、「車両のパーツが製造廃止しているものがある」ところですよ。
あなたの好みの旧車によっては、パーツが製造廃止になっている個体もあるでしょう。
クラシックミニなどの人気な旧車は、専門店数も多く、パーツは自社制作されているケースもあります。
「乗り始めるとして、故障した時が不安だな」という方は、近くに修理できる専門店がないかリサーチすることをオススメしますよ。
【まとめ】旧車の維持費を抑える方法を利用しよう
本記事では、旧車を所有するデメリット7つや、維持費について詳しくお伝えしてきました。
「旧車は維持費がかかる」イメージがありますが、費用を節約できる方法を使えば、年間60万円以上抑えることができますよ。
年間60万円以上の維持費節約方法
- 自動車保険の見直し
- 駐車場の料金を見直す
- セルフメンテナンスをする
- 自宅のスペースを貸し出す
- 車両をシェアリングする
- ソーラーカーポートを導入する
- 定期的に専門店でメンテナンス
「旧車はお金がかかるけど、どうしてもハコスカに乗りたい!」という方は、上記の節約方法を利用してみましょう。
以下の記事にて、節約方法を1つ1つ紹介していますので、参考にしてくださいね。