車を運転していると、ガソリンランプが点滅したり点灯したりすることはありませんか?「点滅と点灯に違いはあるの?」と、初心者運転の方や車に乗り慣れない方は、疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで本記事では、ガソリンランプの点滅と点灯の違いと、ガソリンがなくなったときに覚えておきたい対策や注意点なども、あわせて解説しています。
ガソリンランプは、ガソリンが残り少なくなってくると、早く給油するように促す役割をしています。
前もって対策しておけば、万が一のときでも慌てなくてすむでしょう。安心してドライブを楽しむためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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ガソリンランプの点灯と点滅に違いはあるの?
ガソリンランプは、車種やメーカーによって、点滅してから点灯に切り替わるものと、点滅もしくは、点灯しかしないものもあります。実際、筆者の車は点灯しかしません。
どちらの場合においても、ガソリン残量が少ないことを知らせる役割をしています。一般的にガソリンランプは、点灯・点滅してから約50km走行できるといわれています。
これは、高速道路の給油スタンドがあるサービスエリアが、50kmごとに配置されているからだといわれています。
ガソリンがないまま走行すると車が止まるだけでなく、エンジンや燃料ポンプの故障につながるかもしれません。
バッテリーにも大きな負担になるため、なるべく給油ランプが点滅・点灯する前に、ガソリンを入れておきましょう。
ガソリンランプが点灯・点滅した後の車種ごとの違いとは?
ガソリンランプが点灯・点滅した後に走れる距離は、車種によって多少の違いはありますよ。たとえば、軽自動車は普通車に比べてガソリンタンクが小さいため、点灯・点滅してから走行できる距離も短くなる傾向です。
一般的には、軽自動車で50km~70km、普通車で50km~100km走行可能だといわれています。気になる方は、取扱説明書や点検整備記録で確認しておきましょう。
ガソリンが減ってくると、エンジンの燃焼効率が悪くなり、パワーが落ちたり加速が鈍くなったりします。
ですから、ガソリンランプが点灯・点滅したときは、なるべく早く給油してくださいね。そのまま走行していると、エンジンや燃料ポンプなどが故障するかもしれませんよ。
ガソリンランプが点滅・点灯後には、どんなトラブルが起こるのか
ガソリンランプが点灯・点滅してからも走行していると、徐々に加速しなくなってきます。最終的には、エンジンが停止してしまうかもしれません。
ガソリンがなくなってくると、いつもとエンジン音が違って聞こえる場合があります。エンジンが不均一な燃焼を引き起こし、異常な振動をするからです。
また、オイルポンプはガソリンによって冷却されるしくみです。ですから、ガソリンが不足すると、ポンプが過熱し故障しやすくなるでしょう。
ガソリンがなくなると車が止まるだけでなく、エンジンや車両の故障につながります。ですから、ガソリンランプが点灯・点滅する前に定期的にガソリン残量をチェックするようにしてくださいね。
ガソリンランプが点滅・点灯後の間違いな対処法
ガソリンがなくなりそうになったときに、避けたい対処法があるんですよ。たとえば、坂道でエンジンを切ることです。
燃料を節約するために、エンジンを切った方が良いかもしれません。しかし、エンジンを坂道で切ると、ブレーキ機能が働かなくなる可能性がありますよ。
また、ハイブリッド車はガソリンエンジンと電気モーターを使用して動かしています。ガソリンがなくなっても「電気で動くかも」と考えるかもしれません。
ハイブリッド車がガス欠しても、モーターで動かせるのは路肩に寄せる距離程度です。ですから、走行中は急発進や急ブレーキは控え、早めに給油することが大切です。
ガソリンランプが点滅・点灯する前に給油するタイミング
ドライブ中は、ガソリン残量を気にしていても、うっかり忘れるときもありますよね。そんなときに備えて、自分で給油するタイミングを決めておけば、慌てなくてすむでしょう。
例えば、ガソリン残量が3分の1程度になったら給油するなど、自分で入れるタイミングを作っておくことです。
また、よく利用するガソリンスタンドの割引日やキャンペーンの日をチェックして、計画的な給油がオススメです。
ガソリンを入れるタイミングは、次の記事でも詳しく解説しています。
違いはある?ガソリンランプが点滅・点滅してからのガソリンを節約できる運転方法
ガソリンランプが点灯・点滅してから、ガソリンスタンドに到着するまで、なるべくガソリンが減らないようにする必要がありますよ。
例えば、急発進や急ブレーキを控えることです。急発進や急ブレーキは、エンジン消費効率が悪くなる原因の1つです。できるだけ一定のスピードを保ち、穏やかな運転をしてくださいね。
ほかにも、エンジンブレーキをうまく使って、ガソリン消費量を減らす方法も効果的です。エンジンブレーキは、アクセルから足を離して、エンジン回転数を減らして減速する方法です。
また、エアコンを使用するとガソリンの消費量が多くなる傾向です。どうしてもエアコンが必要な真夏や真冬は、風量を弱くしたり外気を取り入れたりして、ガソリン消費量を抑えるようにしましょう。
ガス欠したときは、まずは安全確保しよう
万が一、走行中にガス欠をした場合は次のような手順で、行動するようにしましょう。
- 車を安全な場所に停車させる
- ハザードランプを点灯させる
- 車外に出るときは慎重に
完全に車が止まってしまう前に、できる限り道路の端に車を寄せて、交通の流れを妨げないようにします。後続車に追突されないように、注意が必要です。
停車したら、ハザードランプを点灯させて後続車に注意を促します。また、周囲の安全を確認し車から降りるようにしましょう。
車に三角表示板がある方は、車から50m以上離れた場所に設置しましょう。三角表示板は、車載義務はありませんが、高速道路で止まる際は表示義務があります。ですから、日頃から車に載せておくことが大切です。
ガス欠したときの対処法
安全確保をしたあとは、ガス欠を解消する必要があります。ガス欠したときは、自動車保険やJAFのロードサービスを利用して、ガソリンを運んでもらう方法が一般的です。
また、ガソリンスタンドへ連絡して、ガソリンを持ってきてもらいましょう。地図アプリを活用すれば、最寄りのガソリンスタンドを簡単に検索可能です。ただし、ガソリンを運んでもらえるサービスがあるかどうかは、店舗によって異なります。
ほかにも、家族や知人に頼んでガソリンを持ってきてもらう方法もあります。しかし、購入や配達に時間がかかることを考えると、あまりオススメできません。
万が一のときのために、JAFに加入しておくと安心です。JAFの特徴やサービス内容を知りたい方は、次の記事を参考にしてくださいね。
ガス欠したときにガソリンは購入できるの?
長距離運転をする予定があるときは、前もってガソリンを購入しておく方もいます。ただし、購入する際は決まりや注意点がありますよ。
たとえば、ガソリンを入れる容器は、消防法で定められているものを使用してください。灯油を入れるポリタンクは危険ですので、入れないようにしてください。
また、購入の際は販売元のスタッフに身分証明書を提示したうえで、使用目的を伝える必要があります。
セルフのガソリンスタンドでも、自分で給油はできません。必ずガソリンスタンドのスタッフに入れてもらうようにしてくださいね。
【まとめ】ガソリンランプの点灯と点滅には違いない!ガス欠にならないような運転を心がけよう
本記事では、ガソリンランプの点灯と点滅の違いについて解説しました。ガソリンランプは、ガソリン残量が少なくなった合図をするものです。
一般的に、ガソリンランプが点滅・点灯したあとは、50km程度走行できるといわれています。しかし、近年ガソリンスタンドの数が減っていることを考えると、早めの給油がオススメです。
日頃からガソリンを入れるタイミングを決めておけば、給油のし忘れを防げるかもしれません。
それでもガス欠してしまったときは、安全確保を第一に考え、適切な対処が必要です。万が一に備えて、使えるロードサービスを確認しておきましょう。
これから車に乗る機会が増える方には、JAFの加入がオススメです。まずは「JAFの公式ホームページ」でサービス内容を確認してみてくださいね。