旧車ブームはついに終わりを迎えるのか？旧車人気の理由5選

「旧車ブームはもう終わった」という話を聞いたことはありませんか？その一方で「旧車ブームはまだ終わらない」という意見も耳にします。

旧車に興味がある方にとっては「ブームは嬉しいけど、値段が高すぎると購入できないかも」とがっかりしている方もいるでしょう。

そこで本記事では、旧車が人気になっている5つの理由と、ブームが終わりだと言われる理由を3つ解説しています。

実際のところ、旧車ブームは終わったのか？あなたの旧車購入の参考にしてみてくださいね。

旧車ブームはもう終わり？なぜ人気なのか①【アメリカ25年ルール】

1つ目に紹介する旧車ブームの理由は「アメリカの25年ルール」のためです。アメリカでは、製造から25年経過した車ならクラシックカーとして登録できます。

25年ルールによって、安全基準や排ガス規制の基準から外れていても免除されるんですよ。それにより、アメリカに旧車が輸入・登録しやすくなっています。

このルールのおかげでアメリカでは25年以上前の旧車に関心が集まり、輸入が活発化していると考えられます。

日本の1990年代のスポーツカーや高級車はアメリカでも人気があり、アメリカからの需要が増加していることで、旧車の価格が高騰しているんですよ。

旧車ブームはもう終わり？なぜ人気なのか②【巣ごもり需要が増えた】

次に考えられる、旧車ブームの理由は「巣ごもり需要が増えた」ためです。新型コロナウイルスがまん延した影響で、自宅で過ごす時間が大幅に増えました。

この結果、自宅や個人の趣味に時間とお金をかける人が増え、同時に旧車の需要も増えています。

そのなかで旧車は単なる移動手段ではなく「機械いじりを楽しめる趣味」として注目を集めました。

また、旧車は生産終了から長期間経過しており、旧車の人気車種に資産価値を感じる方が多く存在しています。その方々の影響も加味して、旧車への関心を集めたんですよ。

旧車ブームはもう終わり？なぜ人気なのか③【半導体が手に入りにくくなった】

3つ目に紹介する旧車ブームの理由は「半導体が手に入らなくなった」ためです。コロナウイルスまん延の影響で、生産工場の一時閉鎖や流通が急激に減ったことで、半導体不足が起こっています。

自動車産業もこの影響を受け、新車の生産に必要な半導体が減ったため、これまで通りの生産ができなくなったんですよ。

また、半導体は家電や通信機器にも使用されており、コロナウイルスの感染予防対策による自宅自粛の影響でテレワークでの業務が増加しました。

このように、半導体不足が原因で新車の生産に時間がかかるため、新車を購入したい方にとっては、すぐに手に入らなくなったんですよ。

旧車ブームはもう終わり？なぜ人気なのか④【新車が購入できなかった】

4つ目に紹介する、旧車ブームの理由は「新車が購入できなかった」ためです。先にも紹介したように、コロナウイルスの影響で半導体不足が起きています。

コロナウイルスの感染予防をするために、公共機関を使うよりも自家用車を使用した方が良いと考えて、新車を検討した方もいるのではないでしょうか。

しかし、半導体をはじめとする新車に必要な原材料の不足や工場の閉鎖で、新車の生産が減少してしまいました。原材料の価格が高騰したことも、新車が買えない理由の1つかもしれません。

このように、新車の購入に数カ月時間を要するため、すぐ手に入れられる旧車や中古車に注目が集まっているんですよ。

旧車ブームはもう終わり？なぜ人気なのか⑤【バイクもブームになったから】

5つ目に紹介する、旧車ブームの理由は「バイクもブームだった」ためです。旧車ブームを後押ししている背景には、中古車だけでなくバイクへの関心も高まったからです。

コロナの感染予防の影響で、密になる移動手段を避けたい方は、バイクに注目する方もいます。

新たな免許取得者の増加や、以前運転した方がバイクに乗り始めています。そこで、すぐに手に入る中古バイクの価格が高騰した流れで、旧車ブームが訪れたと考えられています。

しかし、外出自粛ムードも解消し、中古バイクの価格もコロナ前の価格まで戻ってきたといわれています。

そのため、旧車も同様に価格が下がることを想定し、旧車ブームは終わるのではないかと言われています。

旧車ブームが終わりと言われる理由は、次の3点です。

次から、詳しく解説します。

旧車ブームは終わりと言われる理由①【新車が購入しやすくなった】

旧車ブームが終わりと言われる理由の1つ目は「新車が購入しやすくなった」からです。半導体不足で新車の生産が遅れていた問題は、徐々に解消され始めています。

そのため、高年式の中古車から値下がりが始まっているといわれており、旧車市場は縮小されるのかもしれません。

一方で、人気車種や希少価値の高い車種は価格の高騰を維持しています。例えば、アメリカ映画に登場したスカイラインや初代ロードスターなどです。

ですから、新車が購入しやすくなったとはいうものの、まだ旧車に注目を集めており、旧車ブームが終わったとも言い切れない状況です。

旧車ブームは終わりと言われる理由②【外出が増えた】

旧車ブームは終わりと言われる2つ目の理由は「外出が増えた」からです。これまではコロナウイルスのまん延防止の影響で、自宅で過ごす時間が増加しました。

そのため、自宅や個人の趣味に時間を使う「巣ごもり需要」がありました。旧車や高級品の購入もその1つと考えられています。

しかし、社会が徐々に通常の生活に戻り、外出する機会が増えるにつれて巣ごもり需要が減少してきています。

このように、ライフスタイルが再び変化したことで、旅行や外食といった活動に時間やお金が使われるようになったため、旧車への注目低下につながっているようです。

旧車ブームは終わりと言われる理由③【アメリカの大手中古車販売の株価が下落した】

旧車ブームが終わりだと言われる3つ目の理由は「アメリカの大手中古車販売の株価が下落した」からです。

「アメリカの大手中古車販売の株価が下落した」ことは、旧車ブームが終わりつつあるとされる理由の1つとして考えられます。

株価が低下すると、その企業や業界の将来性がなくなると考えられています。アメリカの大手中古車販売の株価が下落したため、旧車に対する需要が減少したと推察されているんですよ。

旧車の価格変動は、旧車ブームの盛衰を表していると捉えられるんですよ。旧車の価格変動について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧くださいね。

旧車を運転する際の注意点

それでも旧車を所有したい方には、注意が必要なんですよ。旧車は現代車と比べると内部構造がシンプルである一方で、故障やトラブルが発生しやすくなっています。

旧車は部品の摩耗や劣化が進んでおり、定期的にメンテナンスをして、故障や運転中のトラブルが起こらないようにする必要があるでしょう。

また、旧車は適切な保管場所選びも欠かせません。たとえば旧車は湿気に弱いため、なるべくシャッター付きのガレージに保管することがおすすめです。

旧車には、現代車にはない操作感やコツの把握も大切です。この独特な乗り心地は、慣れるまで時間を要しますが、旧車が好きな人にとってはたまらない魅力となっています。

ただし、旧車はメンテナンスに必要な部品やパーツが手に入りにくく、車種によっては高値で取引されています。車の維持のためは、ある程度の金額を確保する必要があるでしょう。

旧車の維持費を少しでも節約したいと考えている方は、次の記事をご覧ください。もしかしたら、年間60万円も節約できるかもしれませんよ。

【まとめ】ひと口に旧車ブームは終わったといえない！今後の動きを見ることが大切

この記事では、旧車ブームがまだ人気である理由を5つ紹介しました。新型コロナウイルスまん延防止対策で巣ごもり需要が増加するとともに、旧車ブームも起こっています。

現在は、コロナ禍以前の生活に戻りつつあるために、旧車ブームが終わったと言われています。

しかし、世間の動きに関わらず人気を維持している車種もあるため、旧車ブームが終わったとはひと口にいえないでしょう。

旧車はこまめなメンテナンスが必要ですが、それを超える魅力もあります。ぜひ、世間の動きに左右されることなく、自身の好みの車を手に入れられるようにしてくださいね。