「車をこれから所有したい」「マイカーってお金がかかりすぎるって聞いたけど、実際どうなの?」と思っている方もいるでしょう。
近年では、若者の車離れが始まっていると耳にしますが、「車を所有する維持費が大変なのかな?」と気になるところですよね。
そこで本記事では、車にお金がかかりすぎている理由5つと、マイカーにかかる維持費を抑える方法をお伝えしていきます。
この記事を読めば、車にかかっているお金が分かり、維持費を節約する方法も分かるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
車にお金がかかりすぎている理由
車を維持するためには様々なコストが発生します。車検、保険、ガソリン代、駐車場代など、所有しているだけで年間に20万円以上もの費用がかかることが少なくありません。
車にお金がかかりすぎている理由は、主に以下の7つ挙げられますよ。
- 税金が毎年かかる
- 年式が古いと重課税がかかる
- 情勢で燃料費が高騰する
- 経年変化で修理費がかかる
- 毎月の駐車場代がかかる
- トラブルに備えた保険料がかかる
- メンテナンス費用がかかる
これらの維持費は、車を利用する上で避けられないものですが、知っていれば少しでも節約する方法も見つかるかもしれません。
次の項目から、車にお金がかかりすぎている理由を1つ1つお伝えしていきますね。
車にお金がかかりすぎている理由①「税金がかかる」
まずはじめにお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「税金が毎年かかる」ことですよ。
車は排気量や車重によって、毎年5月に納付する自動車税や車検時の重量税が変わります。
排気量ごとの自動車税額(普通自動車) | |
排気量 | |
1000㏄以下 | 29,500円~ |
1000~1500㏄以下 | 34,500円~ |
1501~2000㏄以下 | 39,500円~ |
2001~2500㏄以下 | 45,000円~ |
2501~3000㏄以下 | 51,000円~ |
3001~3500㏄以下 | 58,000円~ |
3501~4000㏄以下 | 66,500円~ |
4001~4500㏄以下 | 76,500円~ |
4501~6000㏄以下 | 88,000円~ |
6000㏄越え | 111,000円~ |
これらの税金は車を所有するうえで避けて通れないもので、毎年5月上旬には自動車税の納付書が送付され、車を持つ維持費を改めて感じる時期になります。
また、軽自動車は普通自動車よりも自動車税の負担が多少軽くはなっていますが、年式が古いと税金が高くなりますよ。
種別 | 初年度検査日が2015年3月以前 | 初年度検査日が2015年4月以後 | 初年度検査年月から13年が経過した車両 | |
軽自動車 | 自家用 | 7,200円 | 10,800円 | 12,900円 |
車にお金がかかりすぎている理由②「年式が古いと重課税がかかる」
次にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「年式が古いと重課税がかかる」ことですよ。
さきほど、軽自動車の自動車税を紹介する中で、年式が古いと税金が高くなるとお伝えしてきました。
いわゆる重課税は、普通自動車にも適用されており、自動車税・重量税に加算される仕組みになっています。
排気量ごとの自動車税額 | ||
排気量 | 新車~13年未満 | 新車から13年以上経過 |
1000㏄以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000~1500㏄以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1501~2000㏄以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2001~2500㏄以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2501~3000㏄以下 | 51,000円 | 59,000円 |
3001~3500㏄以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3501~4000㏄以下 | 66,500円 | 79,400円 |
4001~4500㏄以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4501~6000㏄以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000㏄越え | 111,000円 | 127,600円 |
重量税(車検時に納付) | ||||
エコカー | 新車 | 13年経過 | 18年経過 | |
~0.5t未満 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
0.6~1.0t未満 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
1.1~1.5t未満 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.6~2.0t未満 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2.1~2.5t未満 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.6~3.0t未満 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
このような制度は、古い車の利用を減らし、より環境に優しい新しい車への更新を促す意図があるとされています。
車を維持する中で車検にかかる費用が気になるところですよね。以下の表では、具体的にどんな費用内訳になっているかお伝えしていますよ。
項目 | 軽自動車 | 普通自動車(〜1.5tまで) |
自賠責保険料 | 17,540円(24ヶ月) | 17,650円(24ヶ月) |
自動車重量税 | 新車:0〜9,900円
その他:0〜8,800円 |
新車:0〜73,800円
その他:0〜75,600円 |
印紙代 | 1,600〜2,500円 | 1,600〜2,600円 |
車検基本料・整備費用 | 4〜7万円 | 5〜10万円 |
合計 | 6〜10万円 | 7〜20万円 |
車にお金がかかりすぎている理由③「情勢で燃料費が高騰する」
3つ目にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「情勢で燃料費が高騰する」ことですよ。
燃料費は外部の情勢によって大きく変動します。近年ではロシアのウクライナ侵攻による影響でガソリン価格が急騰し、家計に与える影響は無視できないものになっています。
2016年3月に109円だったガソリン1㍑当たりの小売価格(東京都区部)は、3月中旬時点で170円超で推移。1970年から現在まで、小売価格が最も高い値を付けたのはリーマンショック直前(08年8月)の182円だ。その次は第2次オイルショック時の177円(82年9~12月)。
国は高騰するガソリン価格の負担を軽減するために補助金を提供していますが、それでも高額な燃料費は車を持つ負担となっています。
また、これからマイカーを所有するかた向けに、毎月のガソリン代がどのくらいかかるのか具体例をもとにしてお伝えしていますので併せてご覧くださいね
例えば、リッター15㎞の車両で毎日10~20㎞を運転するとなると、ガソリン価格1Lあたり170円で、毎月3,400~6,800円のガソリン代がかかる計算(※)になりますよ。
出典:gogo.gs
車にお金がかかりすぎている理由④「経年変化で修理費がかかる」
4つ目にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「経年変化で修理費がかかる」ことですよ。
車は経年変化により、さまざまな部品が摩耗や劣化し、修理やパーツの交換が必要になります。特に年式が古くなるほど、頻繁にメンテナンスが必要となり、修理費がかさむことになります。
「憧れのクラシックカーに乗りたいけど、壊れるか心配だな」という方は、日頃のメンテナンスを行うことで、重大な故障にいち早く気づき、修理費を抑えることができるかもしれませんよ。
筆者も20年落ちのローバーミニを所有していますが、こまめなメンテナンスを行ったおかげで未だに1度もエンジントラブルで止まったことはありませんでした。
車検時にパーツ交換が必要になることがあるので、事前に車検費用を貯金しておくことで、急な出費に対応しやすくなるでしょう。
車にお金がかかりすぎている理由⑤「毎月の駐車場代がかかる」
5つ目にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「毎月の駐車場代がかかる」ことですよ。
都心部をはじめとする住宅地では、車を停めるための駐車スペースを借りるための費用も無視できません。
駐車場代は地域によって大きく異なり、高い土地価格の地域では特に高額な駐車場代を支払うことになります。
以下の表では、ひと月当たりの駐車場代を地域別でまとめていますのでぜひご覧くださいね。
北海道 | 8,174円 | 青森県 | 6,568円 | 岩手県 | 6,244円 | 宮城県 | 8,881円 |
秋田県 | 6,406円 | 山形県 | 5,844円 | 福島県 | 6,178円 | 茨城県 | 6,268円 |
栃木県 | 6,430円 | 群馬県 | 5,678円 | 埼玉県 | 9,550円 | 千葉県 | 1万1,910円 |
東京都 | 2万2,592円 | 神奈川県 | 1万6,872円 | 新潟県 | 6,374円 | 富山県 | 6,094円 |
石川県 | 6,713円 | 福井県 | 5,970円 | 山梨県 | 5,775円 | 長野県 | 5,713円 |
岐阜県 | 5,859円 | 静岡県 | 6,620円 | 愛知県 | 8,276円 | 三重県 | 6,298円 |
滋賀県 | 6,681円 | 京都府 | 1万1,426円 | 大阪府 | 1万2,278円 | 兵庫県 | 9,921円 |
奈良県 | 8,291円 | 和歌山県 | 7,206円 | 鳥取県 | 5,761円 | 島根県 | 6,052円 |
岡山県 | 6,668円 | 広島県 | 7,566円 | 山口県 | 5,578円 | 徳島県 | 5,451円 |
香川県 | 6,081円 | 愛媛県 | 5,994円 | 高知県 | 6,312円 | 福岡県 | 7,510円 |
佐賀県 | 5,586円 | 長崎県 | 6,778円 | 熊本県 | 5,946円 | 大分県 | 5,654円 |
宮崎県 | 5,214円 | 鹿児島県 | 6,270円 | 沖縄県 | 6,617円 |
出典:アットパーキング
このように車を所有すると、毎月の駐車場代がかかるので、まず所有する前に近隣の駐車料金をリサーチして、なるべく最安の場所を探すことをオススメしますよ。
車にお金がかかりすぎている理由⑥「トラブルに備えた保険料がかかる」
6つ目にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「トラブルに備えた保険料がかかる」ことですよ。
万が一の事故やトラブルに備えて加入する自動車保険も、車を所有する上で欠かせないコストの一つです。
保険料はカバーするリスクの範囲や車両の種類、運転者の年齢などによって異なりますが、充実した補償を望むほど保険料は高くなりがちです。
以下の表では、年齢・車両保険有無別にまとめているので参考にしてくださいね。
記名被保険者の始期日年齢 | 車両保険なし | 車両保険(一般) |
18歳~20歳 | 169,054円/年
14,087円/月 |
339,442円/年
28,286/月 |
21歳~25歳 | 79,180円/年
6,598/月 |
147,333円/年
12,277/月 |
26歳~29歳 | 44,599円/年
3,716円/月 |
80,108円/年
6,675円/月 |
30代 | 30,842円/年
2,570円/月 |
56,153円/年
4,679円/月 |
40代 | 29,511円/年
2,459円/月 |
54,464円/年
4,538円/月 |
50代 | 28,036円/年
2,336円/月 |
54,220円/年
4,518円/月 |
60代 | 25,937円/年
2,161円/月 |
49,362円/年
4,113円/月 |
70歳以上 | 31,831円/年
2,652円/月 |
56,123円/年
4,676円/月 |
出典:インズウェブ
「車両保険を加入するかしないか」という論争を聞くことがあるかもしれませんが、まとまった修理費用を準備できないようであれば、加入しておくと良いかもしれませんよ。
車にお金がかかりすぎている理由⑦「メンテナンス費用がかかる」
最後にお伝えする、車にお金がかかりすぎている理由は、「メンテナンス費用がかかる」ことですよ。
車のメンテナンスには、タイヤ交換やオイル交換、洗車、冷却周りのチェックなど様々な項目があります。これらのメンテナンスは車を安全に、そして長持ちさせるために必要不可欠です。
メンテナンス項目
- タイヤ交換・組み換え
- オイル・エレメント交換
- 定期的な洗車
- 冷却周りのメンテナンス(ラジエター液の補充)
- ワイパーゴムの交換
- ウィンドウウォッシャー液の補充
「お金がもったいないから、やらなくてもいいかな」とメンテナンスをしないままでいると、重大なエンジントラブルや事故につながりかねません。定期的なメンテナンスを行ってくださいね。
車にかかる維持費を節約する方法を活用しよう
車の維持費は高額になりがちですが、賢く車を利用することで、そのコストをある程度抑えることが可能です。
例えば、燃費の良い車を選ぶ、車の使用頻度を見直す、自分でできるメンテナンスは自分で行うなど、さまざまな節約方法があります。
また、マイカーを所有せずに必要な時だけ利用できる「カーシェアリング」「カーリース」を活用すれば、車検や自動車税といった費用を発生させることなく乗ることも可能ですよ。
以下の記事では、車にかかる維持費を抑える方法を紹介していますので併せてご覧くださいね
【まとめ】車にかかる維持費を事前に準備しておこう
今回は、車にお金がかかりすぎている理由7つと、マイカーにかかる維持費を節約する方法についてお伝えしてきました。
車を所有することは、日々の生活を豊かにする一方で、多額の維持費がかかることも事実です。税金、保険料、ガソリン代、メンテナンス費用など、車にかかる費用はさまざまです。
これらのコストを理解し、日頃から節約方法を考え、準備することで、車にかかる負担を軽減することが可能です。車を賢く、かつ経済的に利用するために、維持費の管理をしっかり行いましょう。
今回紹介した節約方法の他にも、多くの裏技を本メディアでお伝えしていますので、併せてご覧くださいね。