ローバーミニの走行に必要なパーツのラジエーター。「ラジエーターの調子が悪いかな?」と感じたときに対処できれば、大きなトラブルを防げるでしょう。
ラジエーターが壊れたまま走行していると、エンジンが焼き付いたり致命的な故障をしてしまいます。
この記事では、ローバーミニのラジエーターの役割や故障の原因、対処方法を解説しています。
少しでも早くローバーミニの異変に気付いて、安心してドライブを楽しみたいですね。ぜひ、最後までご覧ください。
Contents
ローバーミニのラジエーターの働き
ラジエーターは、車のエンジンの熱を冷ますためのパーツです。ラジエーターの中には冷却水が入っていて、車が走行するときに受ける風を利用し、ラジエーターと冷却水の温度を下げます。
ラジエーター内の冷却水がでエンジン内の温度を下げるため、長時間の運転や暑い日でも走行できるのです。
逆にラジエーターが動かないと、エンジン内が高温になりパーツ同士の焼き付けが起きてしまい、エンジンが破損します。
車が動かなくなるほどの危険な状態になるため、ラジエーターは、重要な構成部品といえるでしょう。
ローバーミニのラジエーターが故障したときの症状
ラジエーターの故障を見逃してしまうと、致命的な事故の原因になってしまいます。そこで、ラジエーターが故障したときの症状をお伝えします。
ラジエーターの故障が考えられる症状は以下の2点です。
- エンジンルームから甘い臭いがする
- 水温計のメーターが上がっている
エンジンルームから甘い臭いがする
低速で走行中やアイドリング時に、エンジンルームから冷却水の甘い臭いがする場合、冷却水が漏れているかもしれません。
冷却水が漏れているときは、応急処置として水道水が使えます。エンジンルームが冷めてから、ゆっくりとタンクに水道水を注ぎましょう。
水道水をつぎ足しながら走行し、すぐに専門店へ修理の依頼をしましょう。
冷却水には、錆びや凍結を防ぐ成分が入っているため、水道水では効果が薄まります。ですから、応急処置に使用するだけにとどめ、クーラント液を使用するようにしてくださいね。
水温計のメーターが上がっている
水温計の温度は、通常75℃〜90℃です。水温計メーターが、120℃〜130℃まで上がっているときはオーバーヒートになっているかもしれません。
水温計のメーターがHを差している場合は、注意が必要です。車を安全な場所に停車させエンジンを切りましょう。
エンジンルームが高温になっているため、ボンネットを開け風を通します。蒸気や熱でヤケドをするかもしれません。ラジエーターにはすぐに触れず、冷ましてから点検しましょう。
オーバーヒートになっていると、走行を続けると危険です。ロードサービスやローバーミニ専門店に連絡し相談してくださいね。
ラジエーターが故障する原因は?
ラジエーターが故障する原因は以下の4つです。故障の原因を知って、予防しておくと良いでしょう。
- タンクの損傷
- ラジエーターの劣化
- キャップの劣化
- ホースの劣化
タンクの損傷
タンクが損傷していると、冷却水が漏れてしまいます。冷却水は、エンジンを冷ます役割をしているため、冷却水の量が不足していると冷却水の温度が上昇しラジエーターがうまく機能しません。
ラジエーターの劣化
ラジエーターの劣化は、冷却水の交換不足で起こります。冷却水の汚れにも気を付けましょう。
キャップの劣化
キャップが劣化していると、圧力の調整ができなくなります。ラジエーターのキャップは、冷却水路に加圧し、冷却水の温度の上昇を抑えているんですよ。
また、キャップの傷みは冷却水が蒸発し、オーバーヒートの原因になるでしょう。
ホースの劣化
ホースが劣化していると、冷却水の漏れに繋がります。
ラジエーターの故障を防ぐためには冷却水の量と汚れ、部品の劣化がないかを定期的に点検する必要がありますね。
故障したときの対処方法
実際に故障したとき、どうしたらいいのか悩んでしまいますよね。対処法を知っておくと、もしものときに安心です。
故障に気付いたときは、すぐに安全な場所に停まりましょう。
- 車を停めてエンジンの温度が下がるのを待つ
- リザーバータンクを入っている冷却水の量の確認する
- 専門店やロードサービスに連絡する
1.ラジエーターの点検をするときは、エンジンの温度が下がるのを待ちましょう。すぐに触ると、冷却水が飛び出しやけどをする可能性があります。
2.タンクに入っている冷却水の量を確認します。減っている場合は、漏れているかもしれません。冷却水が漏れていると、冷却水特有の甘い匂いがしますよ。
3.専門店やロードサービスに連絡し、相談してくださいね。
ローバーミニのラジエーターの交換時期はいつ?
ローバーミニのラジエーターの交換時期は5~6年です。しかし、冷却水の交換が少ないと、ラジエーター内で腐食し、損傷してしまいます。
ラジエーター内が錆びていると、水路が錆で詰まってしまいます。ですから、冷却水の交換が、ラジエーターの寿命を左右するでしょう。
冷却水は、LLC(ロングライフクーラント)で2年に1回の交換が目安です。冷却水は錆びや凍結を防止する効果があります。冷却水のもれや詰まりが起きると、オーバーヒートの原因になるでしょう。
ローバーミニのラジエーターの点検方法は、次の項目からお伝えしています。ぜひ参考にしてください。
ローバーミニのラジエーターの点検①【冷却水の確認】
1つ目に紹介する、ローバーミニのラジエーターを点検する方法は、「冷却水の確認」をすることです。冷却水が減っていると、エンジン内の温度をうまく下げられません。
タンクに記載されているラインより少なくなっていないか見てみましょう。また、ラジエーターキャップをはずすと、冷却水の量や汚れ具合を確認できます。
冷却水が錆びて茶色に変色している場合は、状態が悪くなっているので、早めに交換しておきましょう。
冷却水のタンクの底が見えているときは、冷却水の量が減っています。その場合も専門店に相談することをおすすめします。
ローバーミニのラジエーターの点検②【部品の劣化がないか】
2つ目に紹介する、ローバーミニのラジエーターを点検する方法は、部品が傷んでいないか調べることです。ラジエーターの部品は以下の3点です。
- ラジエーター本体
- キャップ
- ホース
ラジエーター本体
ラジエーターに亀裂や損傷がないかを目で見て確認します。同時に、水漏れがないかチェックしましょう。
キャップ
ラジエーターのキャップに、錆びが付いていないか見てみましょう。キャップのリングの劣化がないか、ふたはきちんと閉まるのか確認が必要です。
キャップがキチンと閉まっていないと、冷却水があふれ出てしまいます。冷却水の減りに繋がりますよ。
ホース
ホースはゴム製なので、劣化しやすい材質です。亀裂や破れがないか見ておきましょう。ホースが破れていると冷却水のもれに繋がります。
ローバーミニのラジエーターにかかる修理費用は?
ローバーミニのラジエーターの調子が悪くなったとき、どれくらいの修理費用がかかるか心配ですよね。
ラジエーター本体は3万円程度からありますが、種類や型によって値段の幅がありますので、確認しておくと良いでしょう。
自分で交換できる方は、インターネットを利用して購入する方法もありますね。ネットなら、安く購入できるかもしれません。
専門店で交換する場合は工賃(15,000円~)がかかりますので、あわせて確認してくださいね。
ローバーミニのラジエーター交換は、専門店がおすすめ
ローバーミニのラジエーターは、専門店で交換することをおすすめします。ローバーミニのメンテナンスは、専門の知識が必要ですよ。
ラジエーターはいくつかのパーツに分かれており、それぞれ点検が必要です。中には専門の道具を使って整備をすることもあるでしょう。
あなたのローバーミニにぴったり合った、ラジエーターを見つけてもらえるかもしれません。
ネットで購入したものを持ち込んで修理をしてほしいときは、専門店に相談してみてくださいね。
ラジエター故障に備えて、「JAF会員」になっておこう
ローバーミニは年式が古い分、ラジエターをはじめとする、構造の劣化が出てきてしまいます。
高速走行や長距離移動をしていると、水温が上がりすぎてしまい、オーバーヒートになってしまう可能性がありますよ。
もしものトラブルに備えて「JAF会員」になっておくと、無料無制限でロードサービスを利用できますよ。
JAF会員について、より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
【まとめ】ラジエーターの交換は自宅の近くの専門店へ
この記事では、ラジエーターの交換する時期や故障の原因や対処法について紹介しています。
ラジエーターがうまく働かないと、エンジンルームの温度が上昇し、パーツ同士が焼き付けてしまいます。そのまま運転を続けると、取り返しの付かない事故に繋がってしまうでしょう。
どのラジエーターが自分の車に合っているのか、費用はどれくらいかかるのかは専門店に相談してみてください。
筆者は、水路洗浄がありラジエーターの相談ができる「キャメルオート」がおすすめです。他にもさまざまな専門店があり、あなたの住んでいる地域にも、良い店舗が見つかるかもしれません。
以下の記事を参考にして、あなたの自宅から近い専門店を探してみてくださいね。