あなたは「ラバーコーンサスペンションってどんな特徴があるの」「ローバーミニの乗り心地ってどんな感じ」と気になっているのではないでしょうか。
ラバーコーンサスペンションは、ローバーミニに搭載されているゴム製の衝撃吸収機構の1つであり、聞きなじみのない方が多いでしょう。
本記事では、ラバーコーンサスペンションの特徴5つと、乗り心地についてお伝えしていきます。
この記事を読めば、ラバーコーンサスペンションならではの特徴や、ローバーミニを実際に乗ったときの乗り心地が想像できるでしょう。ぜひご覧くださいね。
Contents
- 1 ラバーコーンサスペンションの特徴5つ
- 2 ラバーコーンサスペンションの特徴①【ゴムの塊】
- 3 ラバーコーンサスペンションの特徴②【ミニならではの乗り心地】
- 4 ラバーコーンサスペンションの特徴③【ミニだけ使われた】
- 5 ラバーコーンサスペンションの特徴④【40年以上設計が同じ】
- 6 ラバーコーンサスペンションの特徴⑤【省スペース化が可能】
- 7 ラバーコーンの乗り心地を良くする方法
- 8 ラバーコーンの乗り心地を良くする方法①【コイルスプリング化】
- 9 ラバーコーンの乗り心地を良くする方法②【空気圧200~220kpa】
- 10 ラバーコーンの乗り心地を良くする方法③【足回りのレストア】
- 11 【まとめ】ラバーコーンサスペンションの乗り心地を楽しもう
ラバーコーンサスペンションの特徴5つ
ラバーコーンサスペンションの特徴は、主に以下の5つありますよ。
- ゴムの塊でできている
- ローバーミニならではの乗り心地
- ローバーミニだけに使われた機構
- 40年以上設計が変わっていない
- 省スペース化が可能
ラバーコーンサスペンションの1番の特徴は、なんといっても、「ラバー(ゴム)」で構成されているところでしょう。
現代車では、コイルスプリング(金属製バネ)が主流なので、ゴムでできたサスペンションと聞くとびっくりするかもしれせん。
次の項目から、ラバーコーンサスペンションの特徴について1つ1つ紹介していきますね。
ラバーコーンサスペンションの特徴①【ゴムの塊】
まず始めにお伝えする、ラバーコーンサスペンションの特徴は、「ゴムの塊で衝撃吸収している」ところですよ。
現代車はバネ状のコイルスプリングとショックアブソーバーを使って、路面の段差や凸凹の振動を軽減しています。
しかし、ラバーコーンは力を入れると形状変化して、力を抜くと元に戻る性質をもっており、コイルスプリングに負けない衝撃吸収能力を持っています。
ラバーコーンサスペンションの見た目は、まるで炊飯器の窯になっており、経年変化によって徐々につぶれた形になっていくんですよ。
ラバーコーンサスペンションの特徴②【ミニならではの乗り心地】
続いて紹介する、ラバーコーンサスペンションの特徴は、「ローバーミニならではの、楽しい乗り心地を体験できる」ところですよ。
ローバーミニはゴーカートフィーリングと呼ばれており、まるでレーシングカーに乗っているかのような機敏な動きをさせられるでしょう。
そんなフィーリングは、ラバーコーンサスペンションの性能が発揮しているおかげで、ローバーミニならではの乗り心地を作っているんですよ。
ちなみにラバーコーンは、サーキット向けな固めのサスペンションなため、ミニ乗りの間では、定期的にサーキットの走行会が開かれているんです・
ラバーコーンサスペンションの特徴③【ミニだけ使われた】
3つ目に紹介する、ラバーコーンサスペンションの特徴は、「ローバーミニだけに搭載されていた」点ですよ。
ラバーコーンは、当時のダンロップの技術者「アレックスモールトン博士」が生み出したサスペンションです。
ローバーミニを作成するにあたって、車両のコンパクト化をするために、ラバーコーンが作成されたのです。
ローバーミニがラバーコーンを搭載されて、どのくらいコンパクトになったのかは、後ほどお伝えしますので続けてご覧くださいね。
ラバーコーンサスペンションの特徴④【40年以上設計が同じ】
4つ目に紹介する、ラバーコーンサスペンションの特徴は、「40年以上、設計が同じものが使われていた」ところですよ。
ラバーコーンサスペンションは、1959年にローバーミニに搭載されて以降、約40年以上同じものを使われていたんですよ。
ローバーミニは、排気量や動力系、安全装置の仕様変更がされましたが、「ラバーコーン」は変わらず使い続けられていました。
他の構造が変わっても、足回りのパーツが同じものを使われていたことを考えると、ラバーコーンは当時すでに完成していた構造だったのかもしれませんね。
ラバーコーンサスペンションの特徴⑤【省スペース化が可能】
5つ目に紹介する、ラバーコーンサスペンションの特徴は、「車両の省スペース化が可能になった」点ですよ。
ローバーミニにラバーコーンが搭載された背景としては、「低コスト」「省スペース」を当時のエンジニアの目標とされていました。
また、ラバーコーン以外にも、以下の構造変更を行ない、省スペース化を図っていたのでしょう。
- エンジンを横置き
- 独立懸架式機構
- ラバーコーンサスペンション
ローバーミニと前モデルとの大きさ比較 | |||
ローバーミニ | モーリスマイナー | 差 | |
全長 | 305~307㎝ | 376㎝ | -69~71㎝ |
全幅 | 141~144㎝ | 155㎝ | -11~14㎝ |
全高 | 133~135㎝ | 152㎝ | -17~19㎝ |
ローバーミニは前モデル「モーリスマイナー」よりも、上記の表のとおり、大幅な省スペース化ができたんですよ。
ラバーコーンをはじめとする、さまざまな工夫を凝らしていたため、小さいのに大人4人が乗れるローバーミニが出来上がったのでしょう。
ラバーコーンの乗り心地を良くする方法
「ローバーミニの乗り心地って、ぴょんぴょん跳ねるって聞いたことあるけど、抑えることはできるの」と気になっている方もいるでしょう。
実は、ラバーコーンの乗り心地を良くする方法は、以下の3つありますよ。
- 思い切ってコイルスプリング化する
- タイヤの空気圧を200~220kpaに調整する
- 足回りをレストアする
既に、ローバーミニに乗っている方がすぐに実践できる方法もお伝えしていますよ。
これからローバーミニに乗ろうとしている方も、ぜひ参考にしてくださいね。
ラバーコーンの乗り心地を良くする方法①【コイルスプリング化】
ラバーコーンの乗り心地を良くする、1つ目の方法は、「思い切ってコイルスプリング化にしてみる」ことですよ。
ローバーミニに搭載されている、ラバーコーンは整備士に依頼することで、現代車につけられているコイルスプリングに換装できるんですよ。
コイルスプリング化には、初期費用として20~30万円必要になりますが、取り付ければ乗り心地が劇的に向上するでしょう。
「ローバーミニで遠出することがある」という方は、思い切ってコイルスプリング化して、長距離運転を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ラバーコーンの乗り心地を良くする方法②【空気圧200~220kpa】
2つ目に紹介する、ラバーコーンの乗り心地を良くする方法は、「タイヤの空気圧を200~220kpaに調整する」ことですよ。
ローバーミニに付けられているタイヤの空気圧は、200~220kpaに設定されています。
仮に、タイヤが劣化したり、空気圧が低下していたりすると、乗り心地が悪化してしまうでしょう。
ちなみにタイヤは1か月で4~5%の空気が抜けると言われているので、1か月ごとに空気圧チェックを行なってくださいね。
ラバーコーンの乗り心地を良くする方法③【足回りのレストア】
3つ目に紹介する、ラバーコーンの乗り心地を良くする方法は、「足回りのレストアを専門店に依頼する」ことですよ。
ローバーミニの乗り心地が良くない原因としては、そもそもの足回りパーツの劣化が大部分でしょう。
東京都八王子のローバーミニ専門店「キャメルオート」では、ラバーコーンをはじめとする、足回りのレストアを依頼できますよ。
約33万円以上のレストア費用がかかりますが、新車並みの乗り心地に一新して、ローバーミニの運転が楽しくなることでしょう。
【まとめ】ラバーコーンサスペンションの乗り心地を楽しもう
本記事では、ラバーコーンサスペンションの特徴5つと、乗り心地を良くする方法3つをお伝えしてきました。
ラバーコーンを搭載しているローバーミニは、独特な乗り心地なため、日々のドライブが楽しい車です。
なかには「ローバーミニで旅行先までドライブしたいな」という方もいるかもしれません。
長距離運転をする方は、以下の記事でロングドライブも楽しめる7つのコツを知っておくことをオススメしますよ。