「ミニクーパーとローバーミニの違いってあるの?」「ローバーミニとミニクーパーは同じ車じゃないの?」このように考えることはありませんか?
ミニクーパーは、レーシングカー設計者であるジョン・クーパー氏によって開発され、1961年に初めて登場したんですよ。
パワフルなエンジンはラリーカーとして成功を収めました。それにより、ミニクーパーの人気が出たため「ローバーミニといえばミニクーパーだ」というイメージが定着したのかもしれません。
本記事では、ローバーミニとミニクーパーの違いを5つ紹介しています。ミニクーパーならではの特徴がありますよ。ぜひ、最後までご覧ください。
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ローバーミニにはミニクーパーの他にも呼び名がある
ミニは企業の買収やブランド戦略によって、製造会社が3回も変わっています。そのため、ミニクーパーと聞くと「クラシックミニ」を想像する方と「BMWミニ」だと思う方がいるのではないでしょうか。
ミニクーパーは、ローバーミニの中の1つのランクのことで、厳密には「ローバーミニクーパー」となります。
ミニクーパーの高性能なスポーツカーとしての活躍と、魅力的なデザインで人気となりました。さらに、ミニクーパーが登場した映画などで広く認知されていったんです。
この、クーパーの名称が付けられたモデルが、ローバーミニにもBMWミニにもあるんですよ。ここでは、ローバーミニのスタンダードモデルとクーパーモデルの違いについて解説していきます。
ローバーミニとミニクーパー違い①【配色】
ローバーミニのクーパーモデルは、「特徴的な配色」がされています。ミニクーパーは白い屋根と白いドアミラー、そしてボンネットに2本のストライプが入っています。
ミニクーパーのボディカラーに決まりはありませんが、赤いボディに白い屋根が印象的であるため、ミニクーパーといえばこの配色をイメージする方も多いのではないでしょうか。
また、ミニクーパーの車種によっては、サイドボディにダブルピンストライプのデザインとステッカーが付いたものもありますよ。
一方、ローバーミニのスタンダードモデルの配色はシンプルで、単色のボディカラーが特徴です。
ローバーミニとミニクーパー違い②【外装】
ミニクーパーには、配色のほかにも「外装」の違いがありますよ。例えば、タイヤやホイールです。
ローバーミニのメイフェアモデルは、スチールホイールを装着していました。対して、ミニクーパーはアルミホイールを装着しています。
さらに、ミニクーパーはセンターキャップに「MINI COOPER」のロゴが入っている、専用デザインのホイールを装着しています。
ただし、ミニクーパーの特定のモデルや年式によって、適したタイヤやホイールは異なるでしょう。
ローバーミニとミニクーパー違い③【フォグランプ】
ローバーミニとミニクーパーでは「フォグランプ」の違いもありますよ。クーパーモデルには、フロントフォグランプが標準装備されています。
また、ミニクーパーのフロントグリルは、11本から8本タイプになり、よりスポーティなイメージが強調されています。
ローバーミニには、オプションでフォグランプの取り付けができる年代があります。しかし、取り付けができる穴がない年代があるため、ローバーミニにフォグランプを付けたい方は、取り付けができるタイプか確認しておきましょう。
フォグランプが2個付いている車と4個付いている車を見かけますが、フォグランプは法律上、2個までしか点灯できません。ただし、個数については決まりはないため、ミニクーパーらしさを表現できますよ。
ローバーミニとミニクーパー違い④【シートの素材】
ローバーミニとミニクーパーの「シートの素材」も違いの1つです。クーパーのシートは黒の本革が使用されており、背もたれに「MINI COOPER」の刻印がされています。
ミニクーパーの年代によっては黒だけではなく、車体の色に合わせたカラーレザーが使用されている場合があります。
本革は、ドアの内側にも張られており、ドアキャップには木目調の装備が使用されています。一方、ローバーミニには、ベージュを基調としたシートが使われることが一般的です。
ローバーミニとミニクーパー違い⑤【内装】
ローバーミニとミニクーパーの「内装」の違いをみれば、こだわりが感じられますよ。ハンドルに黒とベージュのレザーを使用しており、ハンドルセンターにも「MINI COOPER」の刻印がされているところが特徴です。
ミニクーパーには、スポーツタイプのアクセルペダルが装備されています。ほかにも内装の違いがあり、メーターのバックパネルの色の基調が白になっているところが特徴です。
さらに、ミニクーパーでは、ウッドパネルを使用していますが、現在ではどちらのモデルにも使われるため、あまり大きな違いは感じられないかもしれませんね。
BMWミニのミニクーパーはどんなもの?
BMWミニになってからも、従来のミニの特徴を引き継いでいます。ミニクーパーは現代のミニブランドの中心的なモデルとなっているため、ミニといえばミニクーパーというイメージをさらに印象付けたかもしれません。
現代のミニクーパーのグレードは以下の通りです。
グレード | 特徴 |
ミニワン | ・コンバーチブル以外のモデルに対応
・リーズナブルな価格帯 |
ミニクーパー | ・人気のあるグレード
・1.5リットルの3気筒ターボエンジン搭載 ・どのモデルにも対応している |
ミニクーパーS | ・2リットルの4気筒ターボエンジン搭載
・スポーティな走行性能 ・どのモデルにも対応 ・スポーツモデル |
ジョン・クーパー・ワークス | ・最高性能
・専用チューニングされたエンジンを搭載 ・5ドア以外に対応 |
上記のグレードには「3ドアモデル(F56)」「5ドアモデル(F55)」「クラブマン(F54)」「コンバーチブル(F57)」などのタイプに対応しています。
BMWミニは、ローバーミニと比べると、サイズも一回り大きくなり、現代風でおしゃれなデザインです。走行性能や快適さは変わりつつも、ゴーカートフィーリングが味わえますよ。
ミニのお手入れはどうすればいい?
ローバーミニの車の性能を最大限に引き出すためには、こまめなメンテナンスが必要です。例えば、3,000㎞ごとにオイル交換をすることや消耗品を計画的に交換するなど、定期的な整備をすることです。
運転をする前には、オイルの汚れや量を見ておくなど、セルフチェックも重要です。また、いつでもミニの相談ができる、専門店を見つけておくことも大切です。
ローバーミニは、BMWミニのディーラーでは整備・点検してもらえないため、必ず旧車を取り扱う専門店に依頼しましょう。
ローバーミニを運転するときは、ハイオクガソリンを使用してくださいね。レギュラーガソリンとハイオクは、オクタン価が違います。エンジンの故障の原因になるため、ガソリンはオクタン価の高いハイオクガソリンを使うようにしましょう。
ミニクーパーを購入する際の注意点
ローバーミニクーパーを購入する際は、専門店に足を運んで、実際の車両を見ておくことが大切です。
ローバーミニは湿気に弱く、足回りやドアの内側は水気が溜まりやすいため、錆が付きやすくなっています。見えにくい場所が腐食している場合があるため、チェックしておきましょう。
ローバーミニは、製造されてから20年以上経過しています。車体本体が安くても、運転できるように整備をすれば、思っているより総費用が高くなるかもしれません。
購入する際は専門店と時間をかけて、納得がいくまで相談することも大切です。少しでも、ローバーミニにかかる費用を抑えたい方は、下記の記事を参考にしてください。もしかしたら、年間60万円も節約できるかもしれませんよ。
【まとめ】ローバーミニとミニクーパーはグレードに違いがある
本記事では、ローバーミニとミニクーパーの違いを5つ紹介しました。ミニクーパーはMINIの代名詞と言われるほど人気の車なため、グレード名だと知らない方もいます。
BMWミニは、ミニクーパーがスタンダードモデルとして存在しているため、混乱する方もいるかもしれません。
ローバーミニとミニクーパーでは、外装や内装からも違いがわかります。ミニクーパーには特徴的なデザインがあるので、購入の際の参考にしてみてください。
ミニクーパーの購入は、ローバーミニ専門店がおすすめです。ローバーミニの専門的な知識が豊富なため、良きアドバイザーとなるでしょう。
下記の記事では、全国のおすすめのローバーミニ専門店を7つ紹介しています。あなたに合った専門店が見つかるかもしれませんね。