クラシックミニはイギリスで作られてから半世紀以上が経ちましたが、今でもなお、乗ったら病みつきにさせてしまう悪魔的な車です。中でもオースチンミニバンの汎用性はとても高く人気な車両です。
オースチンミニバンは製造された数が少なく、毎年市場価値が上がってきており、気になる方も多くなってきていますよ。
今回はそんなクラシックミニのワゴンタイプ「オースチンミニバン」の悪魔のような魅力や特徴についてお伝えしていきますね。
この記事を読めば、オースチンミニバンを実際に所有した時にどのくらいの維持費が必要になるのかもわかりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
クラシックミニのバンタイプの製造年は?
クラシックミニのバンタイプの製造年は諸説ありますが、1960年~1969年ごろという短い期間に作られた車で、「オースチンミニバン」という名前です。
「オースチンミニバン」は主にトラックのような二人乗りで、荷物を運ぶような商業に向けた車として販売されました。
色々な呼び方があって、正式な名称は「オースチンセブンバン」「モーリスミニバン」と呼ばれています。
オースチンミニバンは二人兄弟?
クラシックミニのバンタイプは大きく分けて二種類あって、先ほどの「オースチンミニバン」と、オースチンミニバンを四人乗りの乗用車タイプにした「オースチンミニカントリーマン」があります。
オースチンミニカントリーマンは四人乗りという便利な面のほかに、車の外装に木材を使って高級感を出しているところが特徴的です。
カントリーマンとミニバンの大きな違いは外装と四人乗り仕様というところですが、なかにはカスタマイズをしている車両もあるので、素人目で区別するのは難しいです。
なので、オリジナルのカントリーマンやミニバンを探してるっていう方は、必ずクラシックミニを専門で扱っている車屋さんにお願いして、代わりに探してもらったほうがいいです。
オースチンミニバンのカスタマイズ性の高さ
オースチンミニバンは1960年に販売されて以来、約80年経っていますが、クラシックミニオーナーのなかでは人気な車種です。
一番の魅力として、とてもシンプルなモノコック構造であるので、カスタマイズ性が高く、ミニバンのオーナーの個性を出しやすいというところです。
また、オースチンミニバンは初期のミニをベースに展開された車なので、両サイドのドアが一枚の鉄板でできているため、運転席と助手席のスペースがかなり快適になっています。
なかには、そのスペースを生かしてキャンピング用としてのミニバンにして使っていたり、カスタマイズ性の高さを用いて車両の剛性をアップしてくれるロールバーを組んでレースに出したりなど、幅が広い車です。
オースチンミニバンのエンジンはアメ車にも使われてる?
オースチンミニバンに積まれてるエンジンは、848cc直4OHV(排気量848cc・直列4気筒オーバーヘッドバルブ)が積まれていて、クラシックミニ全般はこの直4OHVが使われています
このOHVエンジンは主にアメリカのV8エンジンで有名なカマロ、コルベットなどのマッスルカーに使われていて、低排気量から高排気量の車を効率よく動かすことに長けています。
また、オースチンミニバンのキャブレターは「SUシングルキャブレター」を用いられており、あの日産のスカイラインやフェアレディのカスタマイズに使われているものになっています。
長距離や街乗りなどの幅広いドライブを直4OHVで対応し、スポーツカーに使われているSUシングルキャブレターを搭載しているオースチンミニバンは、オールマイティな一大になっているわけなのです。
オースチンミニバンの後継機はたくさんあります
先ほど紹介した「オースチンミニカントリーマン」のほかにももっとたくさんの兄弟や後継機があるので紹介していきます
- オースチン・セブン・バン
- モーリス・ミニ・バン
- オースチン・セブン・カントリーマン
- オースチン・ミニ・カントリーマン
- モーリス・ミニ・トラベラー
- ミニ・クラブマン・エステート
ミニバンの種類はこんなにたくさんあるのは驚きですね、呼び名も人によって変わってくるので判別が難しくなってきます。
オースチンミニバンの市場価値は高騰してるの?
オースチンミニバンを取り扱ってるお店での車両の価格は、最低でも200万円はかかってきます。
旧車なので、車のさびつき具合や事故歴の有無によって、値段が大幅に変動しているので、安いからと言って飛びつくと痛い目を見ることになるので注意しましょう。
オースチンミニを新品同様に修復するフルレストアをした車両は、一番の高値で600万円かかっているので、もともとの販売当初の値段に比べると焼く2倍以上の価格で販売されています。
また、販売店の利益を上げるために高値で設定しているものがおおいので、安い車両を買って自分でフルレストアを依頼したほうがお得というケースもあるので参考にしてください。
オースチンミニバンのメンテナンスはいくらかかる?
オースチンミニバンにかかるメンテナンスの内訳として
- 車検
- 自動車税
- その他
以上が、旧車を含めた自動車にかかるメンテナンス費用になります。
車検
クラシックミニは全般的に新しいパーツはほぼないので、廃車になった車のパーツを取り出してリビルド品として、パーツの交換に充てています。
なので、車検の際は限りあるパーツを使い検査に通しているので、20万~25万円は車検に必要になってきますので、自分でできるところを整備したほうがおすすめです。
クラシックミニ専門のお店では独自に新しいパーツを作り出して、パーツ交換をしているところもあるので、できたら新しいパーツに交換してもらったほうが安心感はあるのでおすすめです。
自動車税
排気量 | 自動車税 |
1000cc以下 | 33900円 |
1000cc以上1500cc以下 | 39600円 |
1500cc以上2000cc以下 | 45400円 |
2000cc以上2500cc以下 | 51750円 |
省略 | 省略 |
オースチンミニバンは排気量が880ccで、排気量1000cc以下なので毎年かかる自動車税は33900円になります。
その他
タイヤ交換・オイル交換・オイルエレメント交換は、慣れてしまえば自分で交換することが簡単にできてしまうので、費用面を抑えたい方はぜひやってみましょう。
ちなみに専門店で交換を依頼するとタイヤ交換5000円、オイル交換6000円、オイルエレメント交換12000円でお願いできますよ。
以下の記事では、オースチンミニやローバーミニにかかる維持費を抑える方法についてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
オースチンミニバンの現存数
さきほどお伝えしましたが、オースチンミニバンは1960年に販売され、長い年月にわたってあいされた車になっており、いまだ根強いファンがいます。
今、市場で流通している台数が極めて減少しているので、手に入れることは難しくなっているので、手に入れられるときはすぐに買ったほうがいいです。
少しだけ希望のある話ですが、電子制御が行き届いてる車よりも、オースチンミニバンのようなキャブレター車のほうがメンテナンスしやすく、現存数が減少しにくいとの数字がでてます。
【まとめ】今後のオースチンミニバンの行方
本記事では、オースチンミニバンの特徴や魅力についてお伝えしてきました。
オースチンミニバンの市場価値としても200万~600万の価格の開きがあるということは車両の良い状態、悪い状態で価格が変わっていくということです。
オースチンミニバン含め、旧車は時間がたてばたつほど価値が上がっていく資産になりつつありますので、長く所有することをおすすめします。
補足になりますが、あるクラシックミニをフルレストアして、販売したところ1000万円の値がついた車両もありますので、オースチンミニバンをフルレストアしたら化けるかもしれません。