ローバーミニは、歴史が古く「どの年式を購入すればいいんだろう」「オススメのモデルはどれかな?」と、迷うことはありませんか?
ローバーミニは、1959年に生産してから販売終了する2000年まで、さまざまなモデルが発表されてきたため、何を基準に選んで良いか悩む方もいるでしょう。
本記事では、オススメするローバーミニの年式と、その選定基準を3つ紹介しています。あわせて、ローバーミニの特徴や維持方法も解説しています。
オススメの年式や選定基準がわかれば、購入の目安にできますよ。満足のいくローバーミニを手にするためにも、ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
Contents
ローバーミニのモデルの違い
ローバーミニには、大まかに4つの年代のモデルが存在しています。次の表は、各モデルの特徴をまとめています。
モデル | 特徴 |
Mk-1(マークワン)【1959~1967年】 | ・1959年にBMCが、オースチンとモーリスから発売を開始
・848㏄のエンジンを搭載 ・丸いグリルと楕円形テールレンズ ・スライド式の窓 ・1961年にクーパーモデルが販売 ・ローバーミニの最初のモデルで、その後のミニのモデルに影響を与えている |
Mk-2(マークツー)【1967~1969年】 | ・998㏄エンジンを搭載
・テールランプが楕円形から角型に変更 ・1968年にBMCがレイランドモータースと合併(BLMC)と社名が変わる ・1969年にクーパーモデルは一部を残し、生産終了へ |
Mk-3(マークスリー)【1969~1977年】 | ・スライド式の窓の中止
・デザイン面の大幅な変更 ・1971年すべてのクーパーモデルが生産終了へ |
Mk-3以降のモデル【1977~2000年】 | ・1275㏄エンジンが標準装備に
・1990年クーパーモデル復活 ・後期にはエアバッグが装備されるなど、安全面の向上 ・1992年キャブレターからインジェクション導入 ・2000年にクーパーモデルとともに生産終了 |
ローバーミニは1959年に生産を開始してから、時代の流れや安全性などの見直しによって変更されましたが、基本的な構造はほとんど変わっていません。
当時は、このコンパクトなボディでも大人4人が乗れる車は珍しく、大衆車として人気が出ました。
MK-3モデル以降は限定モデルや記念モデルが販売され、一つひとつに個性が見られます。ローバーミニは、カスタマイズの種類も豊富で、自分の好みを追求できる車なんですよ。
本記事では、1997年以降の年式のローバーミニをオススメしています。この年式をオススメする選定基準を3つに分けて紹介していますので、購入の参考にしてみてくださいね。
ローバーミニのオススメする年式の選定基準①【装備】
ローバーミニを選定する1つ目の基準は「装備」です。装備で選ぶのであれば、1997年以降のモデルのローバーミニがオススメです。
ローバーミニは、古い年式になればなるほど、現代の標準装備から外れています。自分が満足のいく装備を整えようとすると、大がかりなレストアが必要になるかもしれません。
1997年以降のモデルなら、加速性能の向上や安全性の見直しがされています。エアバッグやクーラーが標準装備となり、快適な運転も可能です。
’97年以降のローバーミニは「最終モデル」とも呼ばれています。最終モデルなら現代の装備が整っていますが、’96年以前のモデルはクラシックカーとしての魅力がありますね。
ローバーミニのオススメする年式の選定基準②【車両状態】
ローバーミニを選定する2つ目の基準は「車両状態」です。車両状態が良いものが残っているため、’97年以降のモデルがオススメです。
古い年式の車両はボディが錆びやすいなどの問題があるため、メンテナンスが必要な場合が少なくありません。
さらに、車両本体やパーツの劣化が進んでいる可能性は高くなり、交換箇所が多くなるでしょう。
一方、’97年以降のモデルなら、メンテナンスがする箇所は比較的少なく、パーツも手に入りやすい状態です。しかし、人気のモデルであれば、車体価格が高くなる傾向です。
ローバーミニのオススメする年式の選定基準③【流通しているかどうか】
ローバーミニを選定する3つ目の基準は「流通しているかどうか」です。市場に現存している車両数が多ければ多いほど、良い状態の車両を選びやすくなるでしょう。
ローバーミニの車両価格は、2023年7月時点で約70〜440万円と幅広く、車の状態もさまざまです。
ローバーミニは、運転できるように整備してから納車される場合が多くなっています。ローバーミニなら車体だけではなく、パーツの流通も豊富なため「修理のたびに、パーツの入手に苦労する」ということもないですよ。
ローバーミニの年式は97年以降の車両がオススメ
ローバーミニの選定する基準をすべて満たしている車両は、’97年以降のモデルです。’97年以降のモデルなら、安全性や快適性も向上しており、安心して運転を楽しめます。
’97年モデルは、比較的新しい車だといっても、すでに20年以上経過しています。ですから、傷んだパーツを交換しながら、乗り続けていく必要があるでしょう。
しかし、流通の多い車両なら、状態の良い車両を探してもらえますよ。現存母数が少なければ、良い車体を見つけること自体難しいかもしれません。
ローバーミニの保存状態や整備履歴によって、車両状態は異なります。購入する際は専門店に足を運んで、実物をしっかりチェックしてくださいね。
ローバーミニのオススメな年式を購入するには?
ローバーミニの購入する方法は、中古車量販店やインターネットオークション・ローバーミニ専門店などです。
なかには、知人に譲ってもらうなど個人売買をする方もいるでしょう。インターネットオークションや個人売買は、個人での取扱いをしています。保存状態には個人差があり、トラブルに注意が必要です。
中古車量販店では、数多くの車を取り扱っています。しかし、本体価格が安すぎる車は、整備が不充分かもしれませんので、購入の際は注意が必要です。
ローバーミニ専門店なら、ローバーミニの知識と整備経験が豊富です。購入の際は、前もって疑問点を解消しておきましょう。
下記の記事では、おすすめのローバーミニ専門店を7つ紹介しています。「どこにローバーミニ専門店があるのかわからない」という方は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
ローバーミニを維持するには
ローバーミニを長く維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。ローバーミニは、製造から20年以上経過しており、車の保存状態によっては、ボディやパーツの劣化が進んでいます。
そのため、こまめにメンテナンスを行い、故障する前に交換・修理をしておくことが大切です。
ローバーミニを運転するときは、普段から違和感や異音がないかチェックしておきましょう。
少しでも疑問があれば、近くの専門店に相談し、点検しておくと良いですよ。早めに相談しておけば、車にかかる費用も抑えられるかもしれません。
下記の記事では、ローバーミニの維持費を節約する方法を紹介しています。年間60万円も削減できる可能性もあるため、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
ローバーミニの特徴
ローバーミニは、運転するときにちょっとしたコツが必要なんですよ。たとえば、運転前の暖機運転です。
ローバーミニのエンジンオイルは粘度が高いため、暖機運転をしてオイルを温めておきましょう。暖機運転の目安は、約5分。冬場は少し長めに暖機運転をして、エンジンに負荷がかからないようにしましょう。
ローバーミニを動かすときは、シフトレバーの動かし方にも注意が必要です。とくに、AT車では停止し、一呼吸置いてからシフトチェンジするようにしてくださいね。
ローバーミニは車高が低い車です。ローバーミニ独特の乗り心地を楽しめますが、段差に気を付けて運転してください。車の底を傷つけるとエンジンオイルが漏れる原因になりますよ。
ローバーミニを楽しむには
ローバーミニの特徴の1つである独特な乗り心地は、運転時の振動を体全体で受けるため、まるで「ゴーカートを運転しているようだ」と言われています。
ハンドルを動かすと自分が思った通りに素早く反応してくれるため、ローバーミニが好きな方は運転そのものを楽しんでいます。
また、ローバーミニはこまめな点検が必要です。セルフチェックを日課にし、簡単な整備なら自分でできる方もいます。
ローバーミニのパーツは、カスタマイズも含め、豊富に流通しています。ローバーミニが好きな方は、整備そのものも楽しんでいるんですよ。
【まとめ】ローバーミニのオススメする年式は、’97年以降のモデル
本記事では、ローバーミニを選ぶ基準を、3つ紹介しました。選定基準である「装備」「車両状態」「流通」の3つがそろっているため、’97年以降の年式がオススメです。
ローバーミニを購入する方法はいろいろありますが、どの年式にも詳しいローバーミニ専門店で購入すると良いでしょう。
状態の良いローバーミニは、年々少なくなってきています。しかし、最終モデルなら比較的多く現存しています。専門店でじっくり相談しながら、自分の予算に合った車を購入してください。
ローバーミニは、コンパクトで見た目がおしゃれな車です。メンテナンスに手間がかかる車ですが、整備そのものが楽しめれば、ローバーミニを所有する喜びも倍増しますよ。