生産終了してもなお、人気が絶えない「ローバーミニクーパー」かわいい見た目だから気になっているんだよね、という方もいるのではないでしょうか。
この記事は「ミニクーパーって知ってるよ!」「いつかは乗ってみたい車だな…」というかたに、ローバーミニクーパーの魅力をより知っていただけるでしょう。
今回はローバーミニのグレードとクーパーモデルの歴史についてお伝えしていきますね。
この記事を読むことで、ローバーミニクーパーという車の歴史や名前の由来について、より詳しくなることでしょう。読み進めて参考にしてくださいね。
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ローバーミニの代表格である「クーパー」はグレード名って知ってましたか?
旧車に詳しくない方でも、ミニを見ると「あ、ミニクーパーだ」と気づく場面が多々あるのではないでしょうか。
ローバーミニは映画やテレビなどのメディアで見る機会の多い車なので、若い女性の方でも知っている方が多いですね。
そんなローバーミニですが、実は「クーパー」はミニのグレードのことを指しているのを知っていましたか。
ローバーミニは「クーパー」を含めた、主に3種類のグレードが展開しています。
以下がローバーミニの3つのグレードですよ。
ローバーミニの主なグレード
- クーパー
- メイフェア
- ケンジントン
「グレードによってエンジンとか、パーツが違うの?」と気になることでしょう。次にローバーミニのグレードの違いについてお伝えしていきますね。
マニアにしか分からないローバーミニのグレード別の違い
ローバーミニは3つのグレードごとに、細かい部分が違います。なのでミニ初心者のかたが判別するのはとても難しいかもしれません。
かくいう私もローバーミニを7年以上乗っていますが、今でもパーツや内装でグレード名を当てることはできません。
そんな細かい違いがあるローバーミニの「グレード名を判別できるポイント」をお伝えしていきますので、ミニマニアの世界へ一歩足を踏み入れてみてくださいね。
【スポーツタイプの外装が特徴的】ローバーミニクーパー
まず、一番認知度の高いローバーミニクーパーの大きな特徴は、「ボンネットストライプ」でしょう。
ボンネットを縦に走る白いラインは、クーパーモデルしかないデザインですよ。
そのうえ、ルーフとサイドミラーが白のツートンカラーになっているので、スポーティでありスタイリッシュな印象になっています。
内装は黒い本革シートが標準装備されていますよ。スポーティな雰囲気を車に求めているかたにぴったりなモデルですね。
【クラシカルな落ち着いた雰囲気】ローバーミニメイフェア
2つ目のモデルのローバーミニメイフェアは、クーパーモデルとは対照的なカラーリングになっていますよ。
メイフェアモデルはボディ・ルーフ・ドアミラー等、全体的に一色でスタイリングされているので、クラシカルで落ち着いた印象を受けるでしょう。
また、メイフェアの内装は、他のグレードでは見られないレザーと布地のシートが装備されていますよ。
「内装はシックな感じが良い!」というかたは、メイフェアのインテリアは気に入るかもしれませんよ。
【ラグジュアリーモデルの最上級車】ローバーミニケンジントン
最上級グレードのローバーミニケンジントンは、メイフェアと同じクラシカルな雰囲気ですが、随所で特別なパーツを使われていますよ。
他のグレードとは大きく違うポイントは、「バーティカルフルーティング」という様式の本革シートが搭載されているところです。
他のシートよりも縦筋が多く、クリアベージュのシートは、ケンジントンだけでしか装備されてない特別なインテリアですよ。
また、ケンジントンモデルは「ブリティッシュレーシンググリーン」と「ナイトファイヤーレッド」の2種類のカラーリングが展開されていますよ。
所有者のカスタムでケンジントン仕様になっている車両もあるので、本物のローバーミニケンジントンを見分ける参考にしてくださいね。
【約40年の歴史】ローバーミニクーパーの製造遍歴
ローバーミニクーパーの歴史は、1961年から生産された「オースチン・モーリス・ミニクーパー」から始まりました。
最終生産の2000年まで約40年の歴史のあるクーパーモデルは、時代とともに大きく3回のマイナーチェンジが行われましたよ。
マイナーチェンジをするたびに、スペックや乗り味も変化しています。ここでは、大きく3つのクーパーモデルに分けて紹介していきますね。
- 1961年~1969年モデル
- 1963年~1971年モデル
- 1990年~2000年モデル
【1961年~1969年】ローバーミニの元祖クーパー
1961年~1969年に生産された「オースチン(モーリス)・ミニクーパー」は、ローバーミニクーパーの先祖にあたる車ですよ。
当時、F-1界を席巻していた「ジョンクーパー」が手掛けたモデルで、1000台限定で生産されていました。
この車両は、1964年・1965年・1967年のモンテカルロラリーで総合優勝した伝説的なミニとして語り継がれています。
ラリーでの活躍がその後の「ミニクーパー」という名前を広めたきっかけかもしれませんね。
1961年~ | 1964年~ | |
排気量 | 997cc | 998㏄ |
最大出力 | 54ps/5700rpm | 55ps/5800rpm |
最大トルク | 7.54kg-m/3600rpm | 7.88kg-m/3000rpm |
車両重量 | 584kg | ー |
【1963年~1971年】ミニマニアが血眼になって探すクーパー
1963年~1971年に生産された「オースチン(モーリス)ミニ・クーパー/クーパーS」はミニマニアの間で人気が年式ですよ。
クーパーSはクーパーよりも大排気量になり、馬力・トルクがパワフルになっています。
レース仕様としてディスクブレーキ化・12インチ化しているので、高年式のミニに引けを取らない性能がありますよ。
ミニオーナーのなかには、持ち前の車重の軽さと排気量の生かして、レースのベース車両として使うかたもいます。
1963年~1965年 | 1964年~1965年 | 1964年~1971年 | |
排気量 | 1071㏄ | 970㏄ | 1275㏄ |
最大出力 | 70ps/6000rpm | 65ps/6500rpm | 75ps/5800rpm |
最大トルク | 8.58kg-m/4500rpm | 7.6kg-m/3500rpm | 11.1kg-m/3000rpm |
車両重量 | 635㎏ | 同じ | 同じ |
【1990年~2000年】多くのファンが待ち望んだ復刻版ローバーミニクーパー
1990年~2000年に再生産された「ローバーミニクーパー」は約20年ぶりに市場にでた車両でした。
ローバーミニクーパーはラストミニとして、未だ市場では高値で取引されているものが多いですよ。
なかでも、1990年~1991年のうちに生産された1300ccキャブレター(通称キャブクーパー)は、レア車としてミニオーナーの注目の的になっている車です。
1992年以降の車両はインジェクション搭載なので、キャブレター好きな方はあえてインジェクターをキャブ化にしていますよ。
ただし、インジェクターからキャブ化にするには40万円以上の費用がかかるので、費用を抑えながらキャブ車に乗るなら、最初からキャブミニに乗るのをおすすめします。
排気量 | 1271㏄ |
最大出力 | 62ps/5700rpm |
最大トルク | 9.6kg-m/3900rpm |
車両重量 | 710㎏ |
【ローバーミニクーパーの中古車価格】1998年以降がおすすめ
ローバーミニクーパーの中古車の価格は、60万~600万円の範囲で手に入れることができますよ。
ローバーミニクーパーは保存状態が良かったり、限定モデルであったりすると、高価格で取引される傾向です。
また、そのほかにも高価格で取引される要素がいくつかあるので、以下にまとめおきますね。
- ラストミニ(1997年~2000年)
- フルレストア済み
- 足回り・エンジン系のカスタムがされている
- ポールスミスモデル
- クーパーBSCCリミテッドモデル
- 40thアニバーサリーリミテッドモデル
ローバーミニクーパーを乗るなら「1998年」以降に生産された車両がおすすめですよ。
なぜなら、クーパーモデルは年々現存台数が減少しており、ボディの劣化が進んでいます。
しかし、1998年以降のクーパーは他の車両よりも保存状態が良いものが多いですよ。長くローバーミニクーパーを乗るならこの年代の車両を狙ってみましょう。
【まとめ】ローバーミニのモデル名はもっと数多くある
今回はローバーミニのグレードとクーパーモデルの歴史について解説してきました。
「クーパーモデル」にスポットを当てて、お伝えしてきましたが、ミニは他にも限定モデルの車両がありますよ。
これから購入を検討している方や、好きなモデルのミニを探している方は、ローバーミニの様々なラインナップを探してみてみましょう。
カスタマイズできるパーツもたくさんあるので、きっとあなた好みのミニに出会えるはずですよ。